FGO(FateGO)のイベント「旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐ/新茶イベント」のストーリーを考察しています。イベント内容のネタバレがあるので、まだ最新ストーリーをチェックしていない方はご注意ください。
旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐのストーリー考察をする理由
EX:特に謎解き要素はなかった
イベントが最終日を迎えたが、虚月館のような謎解きは登場しなかった。自分の目でストーリーのラストを確かめよう!!
①虚月館との類似点が多い
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昨年開催された推理イベント「虚月館殺人事件(ホームズイベント)」と今回のイベントに似通った点が多いところが気になる。導入の新宿のアーチャーの語り部分やサーヴァント姿だけ借りた登場人物(その点は劇中でも指摘がある)など、明らかに昨年の虚月館を意識させる造りになっている。
②虚月館には真犯人推理の要素があった

虚月館と他のイベントの一番の違いは、真犯人を推理するという参加型のイベントだった点。そのため、似通った導入、設定を使う「旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐ」にも何かしらの推理要素があるのでは?。公式からのアナウンスは現状ないが、推理、考察する要素が多分に含まれているはずなので、考察をしていくというのがこのページの趣旨となっている。
③虚月館の振り返りと覚えておきたいルール

同じトリックを二度も使うことはないだろうが、虚月館の重要なテーマとなっていたのは先入観だった。物語に登場する人物はサーヴァントの見た目をしているが、イメージの近い者が選ばれただけで、そのサーヴァントの属性全てが当てはまるわけではなかった。今回は見た目だけでなく、名前までサーヴァントの物になっているので、より錯覚を起こしやすい。先入観にとらわれないようにしよう。
| 人物 | 劇中での設定 |
|---|---|
![]() モードレッド |
・男性 └男っぽい女性から錯覚 |
![]() 源頼光 |
・妹 └母という属性から錯覚 |
時間や場所の供述は覚えておきたい
前回同様今回も場所、時間が正しく明示されているわけでないので、劇中の細かな時間、時期、場所を示唆するセリフは覚えておきたい。
ノックスの十戒
虚月館のテーマ。当然のことだが、このルールを守るとは言及されてはいない。
①犯人は物語の序盤に登場していなければならない。
②探偵方法に超自然能力を用いてはならない。
③犯行現場に秘密の抜け穴や扉を作る場合、
二つ以上作ってはならない。
④常識的にありえない未知の薬物や、
一般人の理解しづらい難解な科学技術を事件に適用してはならない。
⑤中国人を登場させてはならない。
⑥探偵は偶然や勘によって事件を解決してはならない。
⑦探偵自身が犯人であってはならない。
ただし犯人に変装するなどの場合は除く。
⑧探偵は読者に明かしていない
手がかりによって事件を解決してはならない。
⑨探偵の助手にあたる人物は、
自らの判断を全て読者に知らせなければならない。
⑩双子や一人二役の人物を出す場合、
その存在をあらかじめ読者に伝えなければならない。
Fate世界の魔術師と聖杯戦争について
2日目を迎えてこの物語が単なるミステリではなく、Fateの魔術的世界と大きく関わっていることが判明した。普段のFGOでは語られにくいポイントなので、事前に把握しておきたい。
Q:時計塔ってなに?
A.魔術協会の一部門で、カルデアとの関係も深い
魔術師たちが立ち上げた団体。魔術協会の三大部門の一角と表現されるが、残りの2つ(彷徨海とアトラス院)が外部との接触をほとんど取らないため、実質的に魔術師の集団として描かれる組織はほとんど時計塔のみとなっている。カルデアにも時計塔出身者が多く、天文科を統べるアニムスフィア家や法政科出身のゴルドルフなど所長陣は時計塔関係者ばかり。
Q:典位ってなに?
A.時計塔での魔術師の階級のようなもの
一部の例外を除き、上位ほど優秀。ヴラドは「我々の〜それこそ典位以上〜」と発言しているので、我々の範囲が蘭陵王たちを含んでいるかは不明だが、普段のFateシリーズで登場するサーヴァントとも渡り合えるレベルの魔術師は今回の物語には登場していないと考えていいだろう。
| 階位 | 代表的な魔術師 |
|---|---|
| 冠位 | ほとんど幻で基本的にはいない |
| 色位 | 実質的な最高位(ロードでもほとんどはここ止まり) |
| 典位 | FGOでは登場しない |
| 祭位 | 特殊な技能・実績を評価した名誉階級 |
| 開位 | |
| 長子 末子 |
シリーズではあまり見られない |
Q:魔術師としての歴史が浅いってなに?
A.魔術刻印というシステム上、歴史が古い方が有利
大概の場合魔術師は、古いほど優れていることが多い「魔術刻印」を代々受け継いでいるため、古い家柄ほど優れているという考えに繋がりやすい。特に時計塔は歴史が古い貴族的な魔術師が中心となっているため、歴史が浅い魔術師は軽視されがちである。今回登場する魔術師たちはヴラドが時計塔との関わりが薄いと名言しているので、皆魔術師としての家柄が特別優れている訳ではないと考えられる。
亜種聖杯戦争と触媒の関係
Apo世界での設定だが、亜種聖杯戦争は召喚時の霊脈が弱いため、フルスペックのサーヴァントは召喚できず、知名度補正の影響が大きくなる傾向がある。そのため、聖杯戦争自体よりもそれ以前の触媒争奪戦になりがち。
旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐのストーリー考察

サーヴァントの真名が重要な事実に繋がる可能性があるので、今回は真名を隠さず表記している。
①物語のテーマ

第一節冒頭で登場するモリアーティから説明された今回のテーマは「未練」。未練とはあきらめきれないことや未熟といった意味があるが、今回はおそらく前者。「誰かにとってあきらめきれない何か」がテーマになっていると思われる。この誰と何かを探すのが今回の大きな目的なのかもしれない。
②4日目時点で確認しておきたいポイント
3組織と魔術師の関係性
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モリアーティの説明によると、各組織は膠着状態になっているとのこと。つまりそれぞれの組織はお互いに協力して残る組織を出し抜かない状態と言えるだろう。ただ、魔術師たちは別で、手段を選ばないアレキサンダーに蘭陵王は協力を持ちかけようとしている。協力関係にこそあるが、魔術師と組織の思惑は別と考えていいだろう。
| 組織 | |||
|---|---|---|---|
| 魔術師 |
聖杯戦争に向けての聖遺物争奪戦

この争いの目的は、ジークの家に伝わる「菩提樹の葉(ジークフリートの触媒)」を求める魔術師同士の争いに各組織が加担し、街の支配権を巡る戦争にもなっている。
①登場人物の考察
| 人物 | 明言されていること |
|---|---|
| 【 ・劇中の世界、時代を知っている(そのために呼び出されたと証言) └1891年の「最後の事件」で亡くなっているはず └ライヘンバッハで最後を迎えたと自称 └3つの組織とそれぞれの大輪が街を巻き込み殺し合う結末? ・屋敷で雇われている使用人、バーテンダー └客(ギャングや魔術師)はバーテンダーと呼ぶ ・他の登場人物はサーヴァントの姿に視認できる └とある事情で把握はしやすい ・魔術師たちに話しかけるのを拒む ・3人が疑っている犯人はそれぞれバラバラ ┗誰もが等しく怪しく、アリバイはない 【 ・何か頼みごとを受けている └魔物退治がこの頼みとは明言されていない ・全員の言い分を公平に聞く人間として主人公と新茶を選ぶ ┗対抗組織の魔術師1人の立会いが条件 【 ・新茶を犯人と疑う |
|
主人公 |
【 ・屋敷で雇われている使用人、バーテンダー ・登場人物がサーヴァントの姿、名前に見えている ・ギャングも魔術師も自分たちを襲う必要がない 【 ・全員の言い分を公平に聞く人間として主人公と新茶を選ぶ |
ジーク |
【 ・地元の名士、街の事実上の管理者 ・我々の雇用主 ・ワイバーン退治を依頼する 【 ・先祖は知らないが俺は悪どい真似なんて記憶にない ・聖遺物を所持 └街の治安のためにも売り払うつもり ・今はもう聖遺物を守る力がない 【 ・3人( ・主人公・新茶に言い分を公平に聞いてもらうよう頼む ┗”誰が怪しく無いのか”を確定させて幕引きにしたい |
ディル |
【 ・伊達男 └ディルムッドが選ばれたのはそのため ・地元住民にも慕われている ・思いきった行動が取れない古い組織 └規模は大きい 【 ・歳を食っただけの老いぼれ ・船に乗れない 【 ・抗争はこう着状態 【 ・ジークに呼び出された 【 ・ギャングを引退したい |
以蔵 |
【 ・港湾労働者を集めた組織 ・産業の中心である港を牛耳っている └規模は小さい 【 ・安酒を飲むしかないチンピラ 【 ・ ┗どこか1つが潰れればお終いなので、できれば和解したい |
燕青 |
【 ・20年前に登場した新参者 └ディルムッドがやらない仕事も引き受ける ・抗争が10数年続き、3年前に手打ち ・新参者ゆえに街の住人からは警戒されている └逆にいえばやりたい放題 └規模は中くらい 【 ・後からやってきたハイエナ |
アレキ |
・3人の魔術師の1人 【 ・飲んだ酒はドライマティーニ └王の風格を持つ ・手段を選ばない └同盟者の 【 ・歴史が浅い魔術師 └ ・時間を遅らせているだけで未成年ではない ・ ・人馬一体のケンタウロスの魔術 ・聖遺物が手に入らなかったら実力行使に出る考え ・魔術師ではなくギャングたちが聖遺物を盗んだ可能性 【 ・協会との繋がりが薄い ・戦闘向きの魔術 └脅威に感じている ・オークションはアレキに有利、聖遺物を盗む動機が無い 【 ・財力で聖杯戦争に臨むと予想 |
蘭陵王 |
・3人の魔術師の1人 ・協会との繋がりが薄い 【 ・飲んだ酒はシルバーブレッド └怪物を倒す銀の弾丸 【 ・ ・アレキサンダーを犯人と疑う ┗財力を使って亜種聖杯戦争に望むはず ・オークションで負けても自分とヴラドは財を失っても伝統が残る 【 ・歴史は500年か750年 ・資金には余裕がある ・呼ぶサーヴァントが強くないと真っ先に死ぬ 【 ・協会との繋がりが薄い ・「美」の魔術 ┗この能力は聖杯戦争には向かず窃盗に向いている |
ヴラド |
・3人の魔術師の1人 【 ・飲んだ酒はブラッディマリー 【 ・歴史は500か750年 ・時代の変革にはついてこれなかった 【 ・真に強敵なのはヴラド ・血液を触媒とした魔術 ・オークションで負けても蘭陵王とヴラドには伝統が残る 【 ・ └ ・ ・典位以下の魔術師 ・ ・蘭陵王を犯人と疑う 【 ・オークションで負けた際の策があった |
②場所・時間・物の考察
| 項目 | 説明・台詞 |
|---|---|
| 時間 | 【 ・19世紀後半、具体的な日付はわからない └新聞がないため ・不思議なことにワイバーンが徘徊 └理由は検討がついている |
| 屋敷 | 【 ・ヨーロッパのとある街、とある屋敷 ・魔獣が侵入してくる ・ジークフリートの知名度補正が強い地域? 【 ・豪華っぽい屋敷 【 ・いい立地、屋敷ごと接収したい ・腕利きの魔術師なら聖遺物を盗める 【 ・バスターバフが付与される └1、2節の段階では間違いなく太陽が出ている 【 ・一般人には聖遺物は盗めないように保管 ┗警報が鳴る術式 【 ・優れた魔術師が2人いれば聖遺物を盗み出すことは可能 |
| バー | 【 ・ |
| 聖遺物 | 【 ・和が家に千年の間受け継がれてきた聖遺物 ・竜殺しの英雄が背中につけた菩提樹の葉 └ジークフリートの触媒 ・分割はできない ・オークション形式はジークの希望 ・オークション当日に何者かに盗まれた? ・家宝ではあるが重荷なので手放したい 【 ・他の有力な聖遺物は協会が握っている └この世にある最後の有力な聖遺物 【 ・これがあれば間違いなく亜種聖杯戦争は勝利できる |
| オークション | 【 ・参加費が莫大 └オークションに競り負けても返却されない |
| 聖杯戦争 | ・亜種聖杯戦争 └アポクリファの世界で行われた小規模の聖杯戦争 ・これの勝者となるため聖遺物を奪い合う ・Apo世界で行われたのは第三次聖杯戦争(1930年代)以後 └この聖杯戦争はApo世界のものじゃない |
③気になるポイント
主人公と新茶の職業

「この屋敷で雇われている使用人、バーテンダー・・・」という台詞からは“使用人のバーテンダー2人”なのか、“使用人とバーテンダー”なのか区別がつかない。さらに服装について言及するとき「よく似合っているいるとも!」と新茶は言ってくれるが自身の服装についての台詞とは考えにくい。新茶の見た目に流されてしまっているが、主人公がいつもと違う服装(バーテンダー)になっている可能性は十分にあるのでは?
特に説明もなかったが、当然のように2人ともバーテンダーでした。
話しかけてはいけないというルール
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度々劇中で登場する話しかけたりするのはNGというワード。単純にギャングが相手だからと受け取ることもできるが、ホームズがいる世界で話してはいけないといえば、ホームズの兄であるマイクロフト・ホームズの「ディオゲネス・クラブ(このクラブは来客室以外では口をきいてはいけないルールがある。)」を連想させる。

関連しているか不明だが、モリアーティは酒を出すなど接客は行うが、各魔術師に話しかけることを拒んでいる。
燕青の発言
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露骨な伏線だが、”あの”資格やまだ到着していないと言った台詞がある。ディルムッドの「オークション」、「身の振り方」などと関係していると思われる。
亜種聖杯戦争がどのようなものか不明

1930年代に行われた第三次聖杯戦争をきっかけに世界に手法が広まり、各地で開催されてしまった聖杯戦争が、亜種聖杯戦争という用語が登場したApo世界での説明。物語は19世紀と明言されているので、Apo世界における亜種聖杯戦争が行われるはずがない。モリアーティが説明した亜種聖杯戦争がなんなのか、参加者がどれだけいるのかは現状でも全くわからない。
モリアーティの過去話の意味とは

寝付けない主人公にモリアーティは自身の生前の話を語る。なぜ悪になったのか?そしてその最後を教えてくれる。物語とは関係ないように見える自身の過去を語った理由が何かあるのだろうか?
④サーヴァントの見た目から考察できること

サーヴァントの姿と名前をしている登場人物たちの素性が鍵を握りそう。ちなみにモリアーティの見えている姿とマスターの見ている姿が同じとは明言されていない。またメタ的な考え方になるが、そのサーヴァントの姿が選ばれた理由を考えることで、その人物の正体に近づけるかもしれない。
| 人物 | 気になるポイント |
|---|---|
ジーク |
・ジークフリートの聖遺物を持つからジーク? ・それ以外の属性がジークとしているのでは? |
ディル |
・伊達男 ・物語の仕組みの解説としての要素が強そう |
以蔵 |
・港の労働者 ・港と癖の強い方言といえば └ |
燕青 |
・新参者のギャング ・異邦人という要素を拾っている? |
ヴラド |
・魔術師 ・血液=吸血鬼のイメージか |
アレキ |
・魔術師 ・人馬一体&若い見た目 └ |
蘭陵王 |
・魔術師 ・美の魔術 └「魔性の貌」ゆえの選定? |
⑤ジークについて

今回のストーリーで登場した人物の中で露骨に違和感があるのがジークの存在。彼の姿に見えている人物は街の事実上の管理者のようだが、ジークという人物の見た目や特徴からは名士とは受け取りにくい。ジークフリートの聖遺物の管理者という役割から選ばれたと考えるのが自然だが、ジーク=ジークフリートを構成するもう1つの重大な要素についても考察してみた。
ファヴニールとジーク
ジークの最重要ポイントとして、ファヴニールに至る(である)という点が挙げられる。その点を踏まえ、物語のキーワード「財宝」とファヴニールには黄金を守る伝承から、「聖遺物」とそれを管理する人物という要素からジーク=ファヴニールが選ばれたのでは?と予想。
ワイバーンと悪竜現象

この世界は不思議なことにワイバーンが徘徊しているらしいが、ワイバーンが出現する原因はより強大な竜種がいること。ジークの見た目をしている人物はジーク本人ではないので竜ではないはずだが、「身に余る欲望を持つ」ものが竜と化してしまう「悪竜現象(ファヴニール)」が発生している可能性は大いにある。また、「悪竜現象(ファヴニール)」と化しているからこそジークに見える人物がジークに見える原因になっているのかもしれない。
ジークの先祖の何かがある?

「先祖は知らないが」という台詞がジークから出ているが、これは彼の先祖が「菩提樹の葉」を得るために悪どいことをしたという伏線なのでは?と勘ぐってしまう。無意味な台詞とは考えにくいので、彼の先祖となる人物が物語に登場するかもしれない。
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