【検証】未成年の香川県民がFGOをプレイしたらどうなるのか【ゲーム規制条例】

香川県のゲーム規制条例を踏まえ、FGOの場合1日60分でどれだけ楽しめるのか・気をつけた方が良いポイントなどを確かめるべく検証してみました。

はじめに：ゲーム規制条例について

条例についてのおさらい

①	対象は未成年
②	ゲーム利用時間は1日60分、休日は90分(目安)
③	スマホ利用は中学生21時、それ以外は22時まで
④	罰則規定はない

重要な点は上記テーブルの4点。あくまで目安という事なので、実際には各家庭がルールを決めることになる。今回はその目安の通り、60(90)分をベースにどれくらいプレイできるか・楽しめるのかを検証していく。

新規と既存プレイヤーの2パターンで検証

既にプレイを行っていて規制の影響を受けるものと、これからFGOを始めるプレイヤーの2パターンで検証を行う。それぞれどういったプレイスタイルになるかなどを、60分＝1日として様々なケースでの所感をお伝えする。

条例に罰則はない

あくまで60分などの数字は目安となっている上、罰則なども存在しない。全て親が管理する事も難しいので、家庭によっては大きな影響にはならないかもしれない。ただし親がゲームに否定的な場合、この条例はそれを縛るにはもってこいの理由になると考えられる。

今からFGOを始める場合の検証

一日目

まずはインストール

端末や回線などの環境次第でかかる時間が大きく変わるので、今回はカウントしない。ただし家庭によってはこれも”ゲームをしている”と捉えられるかもしれない。実際に行う際は、インストール前にご両親へしっかりとした説明が必要になりそうだ。

チュートリアルを進める

ストーリーを読んでいると1時間という短く貴重なプレイ時間の大半を失うことになると気づく。FGOのストーリーを最初から完全にスキップするとそもそも続かないのではという結論に至り、とりあえず読み進める。

▲自分が香川県民だと思うと、等倍のバトルスピードは憤りを感じるレベルの遅さ

名前を決める

マスターの性別と名前を決めるところまで進行。今回の検証に身を入れるためにも「香川県民」とした。またFGOプレイヤーの男女比データを参照に、性別は男性に設定。

▲48人という数字は、47都道府県の数字とかなり近い。数年前に張られた伏線とでも言うのだろうか？

上記は47都道府県＆時計塔からの1名という可能性もなくはない(いや、ない)。

高速モードが解禁される

約30分弱、ようやくバトルスピードの高速モードが解禁。先程の等速と比べると天と地の差で、自分が1日60分というゲッシュを抱えた身であると思うと感極まって涙を流しそうになるくらいには感動を覚えた。

野球でもマスコットバット(通常よりも重いもの)を振ってから通常のバットに切り替える事でスイングスピードが向上するケースもある。このFGOでもそれに近いものを感じた。ただし60分の縛りがあるのでFGOにおいてはそこまで関係はないかもしれない。

テキストはオートで進行

テキストを読むスピードに関しては人によって差が生まれてしまうので、それを防ぐために”オート”で進行。このスピードであればほとんどの人はストレスなく読めるので問題ないだろう。しかし読んでいると、やはりストーリーは面白いので、これをカットしてもゲームプレイの継続は厳しいと実感。

10連ガチャを引く

正直かなり不安だったが、60分以内に無料10連ガチャを引くところまで進める事ができた。流石にガチャなどもなく1日目が終わるとなると、モチベーションの維持が厳しいのではないかと思っていたが杞憂だったようだ。

ただしこのチュートリアル10連で欲しい星4サーヴァントを厳選するとなると、リセマラは1日1回しか出来ないという事実も重くのしかかる。2枚以上引ける場合もあるのでこの限りではないが、目当ての1点狙いとなると確率は7%程度。10回以上やってようやく期待値となるので、未成年の香川県民は好きな星4サーヴァントと旅を始めることも難しい。

▲パールとエミヤのセット引き。HF3章は3/28に公開！約2時間ほどだと思われるが、映画なので問題ない

通常のガチャも引く

チュートリアルが完了し、プレゼントボックスから呼符などを受け取りいざガチャへ。今はログインで呼符5枚などを貰えるので昔と比べるとリセマラのしやすさも実感できた。

術ギルという新たな仲間も加わり、さらにストーリーを進めようと思ったが…

1日目終了

ここで60分経過。4節へ挑む前でのタイムアップとなった。ストーリーのプロローグにあたる部分はしっかりと読め、かつガチャもプレイできたので満足度はそれなりに高い。続きも気になると思うので、ある程度モチベーションは維持できるのではないだろうか。

1日目を振り返って

今から始めると過程すると、1日60分の縛りはむしろアリかもしれないという感想。当然「もっとプレイしたい」という欲求は生まれると思われるが、1日に決まった時間進めるのが性に合う人も少なくないだろう。

いずれは以下の「既にプレイ済みの場合の検証」という状況になるが、1日60分の制約と誓約があるので進みは遅い。そこまで到達するころには成年に達するケースも多いと思われるので、未成年の香川県民は今からFGOを始めるのは遅くない。むしろ60分生活を続け、その縛りから開放された際にはよりFGOにのめりこめるのではないだろうか。

ただしHFで行われる礼装受け取りに使用した「エリアチェック」で、香川にいる場合に限り、

・チュートリアルガチャの星4選択式
・バトルの超高速の許可
・宝具スキップの実装

と言った補助は必要になるかもしれない。

既にプレイ中の場合

クエストを1周3分と仮定して20周しかできない

所持しているNP増加系礼装の数にもよるが、3waveのクエストなら大体1周3分程度でのクリアが平均になりそう。そうなると60分では20周しかできず、1つの素材に限っても2桁には届かないケースの方が多いだろう。

フリークエストに行くことは厳しくなる

いつでも素材を集められるフリークエスト、通称”フリクエ”は、1日60分という制限の場合はプレイする事がかなり厳しくなる。というのも1周辺りのAP効率こそ良いが、ドロップ率は高くない。ゲーム規制条例の下ではAP消費が多い＝1周あたりのドロップ率の高いイベントクエストを周回する事が必須となってくる。

▲多くの層にとって周回したいシャーロットも、試行回数を稼げないと旨味は少ない

ハンティングクエストは神

現在(3/19)に開催中のハンティングクエストは香川マスターにとってはまさに神と呼べるクエスト。1周あたりほぼ1個以上の対象素材ドロップが見込め、消費APこそ多いが時間効率は良い。

スキルマを作るのがかなり厳しくなる

1日60分でもイベントのクリアと欲しい素材の交換程度であれば十分すぎるほどの時間になる。それでも、1騎をスキルマにするのは程遠く、1からの育成なら数ヶ月程度の時間は必要になってくる。

好きなサーヴァントの育成も満足に行えないのは、人によってはモチベーションが著しく下がるだろう。

ストーリーは読みたくても飛ばすシーンが増えそう

FGOを楽しむ上で最も重要と言えるストーリーだが、60分縛りの大半を占めてしまうのがかなり厳しい。メインストーリーは「FGOをプレイする理由」になっているユーザーも少なくないと思われるのでスキップしないかもしれないが、イベントのストーリーなどはスキップするケースがかなり増えそう。そうしないとイベント完走が厳しく、特に配布サーヴァントがある場合は進行スピードの重要度も上がるので、泣く泣く飛ばすシーンもありそうだ。