【遊戯王デュエルリンクス】第5回KCカップ世界6位「しもん＠悪ふざけ」使用デッキとインタビュー

初めまして、しもんです。よろしくお願いします。
対戦成績は563戦317勝 勝率56％ 最終DP65134最終順位は世界6位、日本3位で終えました。

素直に嬉しかったです！
すんでのところで逃すことが多かったのでやっとという気持ちもありました（笑）

仕事のため1日遅れでスタートしたのですが、非常に快調なペースで進み土曜夜には全体10位、日曜昼間には最終DPと同じ分の65000を持ち全体3位へ位置付けることに成功しました。

はい。しかし使用していたアマゾネスのメタがきつくなってきて、ここから二度もDPを1万〜、計2万半ほど落とすことになります。
これは前回WCSと全く同じパターンで、あのときも日曜昼に日本3位に位置付けていたのにも関わらずそこからDPを大量に溶かしてしまい結果逃してしまうという悔しい思いをしました。

そうですね、最終日午前10時頃まで1万以上足りなかったので、この辺りの時間が最も精神的に厳しい状態でした。
しかし、その後すぐ冷静になって前回の反省も踏まえた上で慎重に取り組むことができ、なんとか戻すことに成功したのでホッとしました。

新パックでの影響はさほどなく、UAがしばしば当たる程度でした。
私が思うに、一番今回のKCに大きく影響を与えたのは1週間前に行われた海外大規模大会”MCS”だったと思います。

この大会で非常にヴァンパイア、特にスキルがサイバー流奥義のものが猛威を振るっていたので、今回のKCでもかなり多く当たるであろうことが予想できました。

今回の環境は過去最大級に多様なデッキが存在する環境だったのではないかと思います。

多少の偏りは当然あれど最後までおおよそ均等に当たっていたので環境を読んで細かくデッキを変えるよりも今回はなるべく一つのデッキで一貫して押すのが良かったんではないかと思いました。

元々OCGプレイヤーだったのですが、リンクスに移行してからも“遊戯王”が好きなことに変わりはなく出来るだけ多くの人に楽しんでもらいたいなと思いながら常日頃活動しています。

僕自身でも「悪ふざけ杯」という大会を時々開催しているのですが可能な限りユーザーには離れずに楽しんでもらいたいという思いから続けてきました。もし興味を持っていただけたなら是非参加して下さい！
遊戯王最高！

今回は皆さんご存知の通り多様なタイプのデッキがひしめく環境となりました。
それぞれが方向性の違う強みを持っていて、特定のメタを張っての参戦は厳しいと思いました。

空牙団やD-HEROのように攻めが強い代わりに防御が手薄なデッキは、2分の1で引く先攻で守りの薄さをつかれ、返しに殺されるなんてことが現環境においては少なくありません。
なのでこのようなタイプのデッキは選択肢から切りました。

今回のKCでは今まで以上に「取れるゲームを落とさないこと」が鍵だったと思います。
シビアな環境かつ長期スパンで戦うKCにおいては安定するデッキが重要だと考え、後ろを置けて事故率が少なく広い相手と戦えるアマゾネスを選択する運びとなりました。

環境に蔓延るデッキの種類が非常に多様だった為、特定の相手との連戦はさほど無く様々なタイプと戦うことが予想されました。
それによってモンスター、魔法罠と状況によって欲しいカードが分かれるシーンが多かったのでスリカエとの噛み合いは非常に良く、実は前期から使っていました。
また、今回で言うとコズミックサイクロンとの相性も良かったです。

よろしくお願いします。
規制前まではアマゾネス側が不利でしたが、現在はそんなことはありません。
ハリケーンからのビート、ドンパのようなハンド以外は基本的に勝ち筋があります。
理想は急襲を2枚表にすることです。ウィズが無力化します。
また女王も向こうは処理が大変なので状況を見て、なるべく前に出していきましょう。

空牙団の後ろは狡猾が非常に採用率高く、そこそこの割合で後ろに置かれますが、決して慌てることはありません。
丁寧にこちらのモンスターを1体ずつで叩いていくと敵の火力は基本的に弱いので攻めきれず、どんどんジリ貧になっていきます。
慌てて2体立てて狡猾を踏むのだけは避けましょう。無論リソース差に余裕がある際は早めに踏んで置くのも手です。

基本的には手数の多い方が勝ちます。
コズミックサイクロンやスリカエのおかげでオーソドックスな構築のものよりはかなり有利ですが、差の出るポイントはサポートカードの使い方です。

カナディアは単体で1:1交換ができる可能性を持ったカードです。
墓地に落ちるとモンスターとして再び使える効果が強力で、アマゾネス王女、聖戦士、賢者はいずれも守備力が1200以下なので蘇生したカナディアで戦闘破壊を狙えます。
また、分断とカナディアを組み合わせると女王以外のモンスターは処理できるので狙える時は狙いましょう。

不用意に女王を立てるとヴァンプ・オブ・ヴァンパイアに吸われて負けてしまうので相手が消費した後に出すこと。
LPは少なくなるほど相手側の動きが縛られていくので、なるべく削りにいくこと。

急襲を重ねるのが理想ですが、向こうも簡単には許してきません。
重要なのは敵のリソース数は非常に少ないことで、基本は3体のバテル＋沈黙、サイマジlv8にもう1体モンスターが入っているか程度です。

急襲や女王といったゲーテを打たざるを得ない所を餌に、他のカードでいなしつつ相手のリソースを削りきる勝ち方もあるので常に念頭においておきましょう。

アマゾネスというデッキは採用カードを細かく環境に合わせる必要があります。これを外すとそれだけで盛大に禿げ散らかしてしまうので慎重に構築しなければいけません。
今回主に意識した点は以下となっています。

固定枠である王女、女王を除くとモンスターのMVPは間違いなくこいつ。
現環境において聖戦士でないといけない理由が多々あります。

vsヴァンパイア戦で堕ち武者、牛頭鬼を上から叩ける。
特に堕ち武者を叩けるのは非常に大きく、アマゾネスは堕ち武者のまともな処理方法があまり無く、そこの処理だけでも苦しんだ方は少なくないと思います。

またD-HEROの下級を上から叩ける点も勿論なのですが、vs空牙団戦において相手のシール、縦のウィズも突破できるのが非常に大きいです。

一つ欠点なのが、ミラー戦において特に顕著になる部分でカナディアで横にされると守備力が脆いので厳しいです。
ですが、それを踏まえても現環境では間違いなくといっていいほど聖戦士が必要でしょう。3枚でも全然良いと感じました。
急襲が無い時でも”聖戦士＋他の後ろ“で勝ったシーンが多々あったので単純なビートダウン要員としても優秀です。

ライフコストが重いという欠点は当然ありますが、それ以上にvsヴァンパイア戦において、
・帝国or領域に状況に応じて触れる点
・ミラーで一方的に相手の急襲を除去できる点
・スリカエとのシナジーがある点
がとにかく優秀でした。

伏せカードを使わないデッキはほぼ存在しなく、アマゾネスがバック干渉しづらいテーマなのもあり痒いところに手が届くため重宝しました。

主にヴァンパイア、空牙団を中心に見据えた採用です。特に分断の壁がポイントです。
vsヴァンパイア戦では分断が決まった試合は実質勝ちです。苦手な堕ち武者を処理できるのも非常に有効。

空牙団戦では相手の先手ウィズに対しては罠を重ねる必要があるので重宝します。
底なしや狡猾も一応採用圏内ラインのカードですが、個人的にはここはゲーム途中でトップから引いた際に弱いと感じたため採用しませんでした。

空牙団戦の項目でも少し触れたのですが、狡猾に対する立ち回り方を意識すればほとんどかわすことが可能で、素引きした際にアタッカーとしての運用が厳しいため採用しませんでした。

打点の低さが厳しいです。今回の構築だとコズミックサイクロン辺りを含めヴァンパイア相手に後ろで取りやすい構成にしてるのもあり不要だと判断しました。