リネージュM開発運営Pインタビュー

『Lineage M(以下、リネージュM)』運営プロデューサーの川南巌氏と韓国NCSOFTの日本版リネージュMの企画・開発を担当しているイ・ジフン氏とのオンラインインタビューを特別に実施致しました。

運営P×韓国チームのオンライン対談インタビュー

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新職業「暗黒騎士」「神聖剣士」の実装を記念して、運営インタビューを実施しました。運営プロデューサーの「川南巌」氏と、今回は特別に韓国NCSOFTの企画・開発を担当しており、Twitterに突如として登場した開発公式アカウントの中の人「イ・ジフン」氏とのオンライン対談インタビューを実施しました。

開発「イ・ジフン」氏の自己紹介

今回は特別な機会を用意していただきありがとうございます。
まず始めにイ・ジフンさんの自己紹介と今回開発Twitterを開設した経緯をお聞かせいただければと思います。

こんにちは、日本のリネージュMの開発を担当していて、現在リネージュMの開発Twitter(@LMJP_DEV)でみなさんとお話ししていますイ・ジフンと申します。
ユーザーのみなさんとよりコミュニケーションを取りながら、良い方向性を持った開発ができればと思い、開発Twitterを始めることになりました。

ありがとうございます。実際に日本のユーザーとコミュニケーションを取ってみていかがでしたか?

正直な話、難しいと思いました。
いちユーザーの立場として全ての意見が理解できるし、内容を受け入れたい気持ちはいっぱいあるんですけど、MMORPGというゲームは1部分変えるだけでもゲーム全体のバランスが崩れたり、サイドエフェクトが発生したりするので、起こる可能性に対して全てテストをして確認しなければいけないので慎重に考えています。

ありがとうございます。特に印象的だった提案内容はありましたか?

すぐ頂いた「花火」や「キャラクター削除券」、最近の「オリムの日記帳」の確率変更についてなどですね。すぐに反映できそうな内容は早速行ったのでユーザーさんに信用していただけたかなと思います(笑)

直近ではワールドボス各職業のバランス関連が話題になっているのでこちらについては現在考えているところです。

私も実装が早くてびっくりしました・・・!

ちなみにですが、イ・ジフンさんはどの職業が好きですか?

個人的には女性の銃士ですね。理由は私の好みだからです(笑)

リネージュM、インタビュー▲銃士(女性)▲

2つの新たな職業について

リネージュM、インタビュー-2

今回の2つの新職業の実装についてですが、韓国版では別々の実装でしたが、なぜ日本版では同時実装という結論に至ったのでしょうか?

韓国や台湾で既にアップデートされた内容をそのまま実装する形になるので、海外情報をチェックしていて既に知っているユーザーにとっては新鮮なアップデートではないかと考えました。

そこで、良い意味で予想を裏切れるような内容にするために、2つの職業の同時実装を選びました。その結果、開発側は死にかけています・・・(笑)
開発内の不満がハンパないです(笑)

日本ユーザーのためにありがとうございます(笑)

同時実装されるにあたってゲーム内の環境にどのような変化が起こると予想していますか?

PVPの場合はより複雑な戦略が必要になりますが、相手がどんなスキルを持っているかどうかを知ることでその先の戦略に活かすことができるため、各新職業の特徴をより早く理解した方が有利になると思います。

確かに如何に早く理解できるかが実装初期は大事になりそうですね。

川南運営Pはいかがでしょうか?

1つずつ実装するよりは2つ同時に実装されることで自分はどっちの職業が向いているのかな?といった議論の機会が生まれたのかなと思います。

ありがとうございます。では次に、改めてになりますが今回実装される2つの新職業の紹介をお願いします。

11月27日に行われた「話せる島通信#14」でも紹介がありましたが、簡単にいうと暗黒騎士は、最も命中率が高い職業で、特に狩りに対して圧倒的な性能を持っています。
戦争時などは、敵のHPを把握することができる「ダークアイ」というスキルがあるので戦場で有利に攻めることができます。

神聖剣士は、スキルが多く自分を守ったり相手を無力化することができるのが特徴の職業です。特に魅力的なスキルは自分自身にイミュントゥハーム効果を付与する「セイントイミュン」ですかね。

ありがとうございます。ちなみにですがお二方はどちらの職業が好みですか?

川南さんからどうぞ!

僕は大きい盾を持っているキャラが好きなので、暗黒騎士がいいなぁと思います。

実は私も暗黒騎士が良いと思っています。
韓国で暗黒騎士の頂点にいるユーザーさんのプレイ動画がすごいんです!

敵のHPを見ることができるパッシブスキル(ダークアイ)を使ってターゲットを的確に選択して、パーティ単位で集中攻撃して対象を倒したり帰還させたりしていました。1パーティで3パーティ位の相手をしているのが、とってもかっこよかったです。

狩りに力を入れている職業として実装しているのですが、まさか戦争でもそこまで戦えるのか!と衝撃を受けました。ユーザーさんのおかげで別の魅力を発見できました。

是非、その方のプレイ動画を見てみたいですね!

ちょっと探してみます(笑)

ありがとうございます。では次の質問に参ります。
今回の新職業実装にあたって、それぞれの新職業に適した変身が実装されますが、特徴などはありますか?

今までの変身は攻撃速度や近距離ダメージなど大体の効果が同じでした。しかし、今回の新職業用の変身を含めた今後登場する変身は職業毎の特徴的なスキルが強化される効果が付いてくるようになります。

新職業以外にもスキルを強化する変身が増えるのは今後の楽しみになりますね!

では次に、生放送中に速報という形で今回のクラスチェンジでは前回対象外だった伝説級防具が交換対象に含まれると発表されましたが、こちらについては理由などありますか?

日本ユーザーのスペックが全体的に上がってきたことに対し、英雄級までの交換対象にしてしまうと活用できない装備が増えてしまいます。
それは好ましくないと判断し、協議の結果今回のクラスチェンジで交換対象に入れました。

なるほど、この情報を聞いてクラスチェンジに踏み切る決意を固めた方も多そうですね。

新たな育成サーバー「グンター」について

リネージュM、インタビュー、グンター

では次の質問に参ります。
今回のアップデートで新たな期間限定育成サーバー「グンター」が実装されますが、実装に至った経緯をお願いします。

こちらについては私の方から説明させていただきます。

ケレニス01サーバーを攻城戦などのある通常サーバーに移行する際に、今後の育成サーバーを担うポジションをどうするかという点からスタートしています。

実際に恒常的に運用するのか、アップデートの度に解放する期間限定サーバーとするかの2つの選択肢が出てきたのですが、恒常サーバーとして運用した場合、そのまま定着したユーザーが攻城戦などをやりたいなどケレニスサーバーと同様の問題が発生してしまう可能性があるので、完全に期間限定の育成サーバーとして都度提供しようという結論に至りました。

ありがとうございます。お知らせでも既に公開されていますが、改めてグンターサーバーの特徴についてお願いします。

レベル制限があること(Lv75まで)と提供期間が10週間(2月まで)となっているのが大きな特徴です。
あとは、グンターサーバー独自の成長に役立つアイテムの販売などを実施することになっています。

なるほど、では育成サーバーとしての役目を終えたケレニスサーバーは今後どうなるのでしょうか?

12月2日のアップデート以後一定期間を挟んで攻城戦が開始されます。デポロジュー、ケンラウヘル、イシルロテと同様に3週間かけて1城ずつ解放され、攻城戦実装完了後のサーバー移動からは、ケレニスサーバーも移動対象に追加されます。

サーバーの取り扱いも他サーバーと同じになるため、海外ユーザーも接続可能になります。

次回のサーバー移動では大きな変化が起きそうですね・・・!

日本版独自コンテンツについて

リネージュM、インタビュー、日本独自

では次に開発Twitterにて公表された日本独自のコンテンツについてお伺いします。

まずはじめに「日ノ本」の上位ダンジョンの実装に至った経緯についてお願いします。

実は今も企画中なのですが・・・(笑)
最初はLv80まで使えるダンジョンとして企画していたのですが、より多くのプレイヤーさんに活用してもらえるようなダンジョンにしたいという考えから、企画を修正中です。

実は、今も修正途中でインタビューしています(笑)

12月9日にアップデートが目標だったんですが、最高な内容でアップデートしたいので、実装に少しお時間をいただくかもしれません。
高レベルのユーザーさんも上位ダンジョンを活用できるコンテンツにしていきたいので、修正してより良い内容でアップデートする予定です。

楽しみですね!
ちなみにですが、こちらはPC版の「二の丸」に相当するような世界観だったりするのでしょうか?

そうですね、行ったことある方は懐かしいと感じると思います。

実はマップはちょっと変えていまして、昼ではなく夜になっています。
強化されたモンスターが出現しますが、ボスをどのタイミングで実装するか悩んでいるところです。

もちろん、ドロップアイテムは通常の日ノ本よりも良い物になるように用意しています。
正直な話、懐かしさを感じてもらえるようPC版の物をそのまま持ってきたかったのですが、モバイル版として新しく作りなおさなければいけないので、開発期間が足りませんでした・・・。
新しくモンスターやマップなどを開発しようとしたら、それだけで3ヶ月以上かかってしまいますので。

そのマップを見ながら新しくマップを作るみたいな。

そうですね、横に並べて同じように書くことになります(笑)
アートチームは韓国と台湾のアップデートも並行して対応しているので大変です(笑)

開発の裏話まで聞けるとは思いませんでした、ありがとうございます!
次に、日本オリジナルの変身やマジックドールの開発が決まりましたが、見た目や性能に特徴はあるのでしょうか?

アートチームとの会議は終わったんですが、とにかく私が求めたのは「なるべく女のキャラにしたい!」ということです(笑)

女だったら可愛く、男だったらカッコ良かったり派手な設定にしたいと思います。リネージュMの世界観を受けずに、特徴を出せる変身を準備しています。
日本で先駆けて実装して「この変身良いなぁ」と思ってもらい、韓国や台湾にも実装するのが最終目標です。

こちらも非常に楽しみです!
オリジナル変身や日ノ本以外に日本オリジナルの製作やドロップリストが追加されるとのことですが、こちらについて、進捗はいかがでしょうか?

私が追加で行ったことの一つとしては、花火が製作できるようになることですね。
ドロップリストについては順番にアップデートされる予定です。
今回の中で、ユーザーさんにとって一番大きい内容は「英雄製作秘法書(刻印)」、通称「赤紙」が製作で作れるようになります!

簡単ではないですが、ボスや販売アイテムからしか入手できない赤紙をユーザーさんが頑張れば作れるようにしました。
韓国の開発者たちからは、「あり得ない!」とすごい文句を言われました(笑)

実は、アップデート記念出席報酬の内容でも、すごい揉めてます・・・(笑)
正直な話、希少級変身を貰えるのは韓国や台湾ではあり得ないことですから。

それだけでも日本ユーザーが優遇されているのをすごい感じます・・・!

是非分かっていきたいです、相当頑張っていますので是非楽しみにしてください!(笑)

川南運営Pからの要望

リネージュM、インタビュー、竜闘士

あの、僕からも一つ要望なんですけどいいですか?(笑)
暗黒騎士の「ダークブレード」はON/OFFできるスキルになっているんですが、竜闘士の「チェーンフレイム」も同じ仕様にしてほしいなと思ってます。
勝手に発動して困っている竜闘士ユーザーの方が多いので。

その内容をTwitterで聞いて韓国の企画者に、「今日本でこういう話があるよ」と伝えたところ、「韓国にもあるよ」って言われました・・・(笑)
既に開発側でも問題点は認識しており、修正リストには加わっているので、今後のアップデートでの変更をお待ちください。

まさかの川南運営Pから質問が出ると思いませんでした(笑)

ハイエルフの話題について

リネージュM、インタビュー、ハイエルフ

話題は変わりますが、ユーザーの皆さんは「やはりハイエルフが強い!」と言った声が非常に多いのですが、こちらについてはいかがでしょうか?

確かにTwitterでハイエルフがめちゃくちゃ強いと話題になっていて、要望もいただいています。

はっきり言うと、タイミングによって特定の職業が強ければ、一定の区間を越えるとまた別の職業が強くなるなど、状況は常に変化しています。今の日本はハイエルフがスペック的に一段高いところにいる状況なので、そう感じる方も多いんだと思います。

韓国の今のバランスでは、上位の戦いを見るとエルフの活躍よりも他の職業が目立っている状況になっています。
韓国で実装済の新職業の存在だけでなく、「神聖剣士」や「暗黒騎士」も十分その力を発揮して、戦えるタイミングはあります。

今回のアップデートで、新紋様「グランカイン」も実装されるので耐久力を上げることができますし、今後はさらに遠距離回避力を上げる要素が実装されていくので、最終的にはバランスが合うようになる予定です。
なので、納得していただければと思います。

今のハイエルフは一番ダメージが与えられる時期で、これから色々な防御手段が各職業に増えていくからエルフからのダメージも減っていきます、という事ですかね。

そうですね。

最後にお二方よりメッセージ

ハイエルフについてありがとうございます。
では最後にユーザーの皆様に一言お願いします。

リネージュMを愛してくださってありがとうございます。
最近Twitterをやっていて、嬉しい話もあれば厳しい話も結構ありました。
それを読みながら色々考えているのですが、その意見はリネージュMに対して愛情があるからこそなんだなとすごく感じたので嬉しいです。

ユーザーさんと一緒に開発していきたいという気持ちはありますし、同時に、昔日本のリネージュMサービスチームの意見を全て受け入れられなかった自分に反省しています。
ユーザーさんが言う内容のほとんどは既にサービスチームからも貰っていた意見だったのですが、その時は精一杯で受け入れられない状態でした。

ユーザーさんのためにこうした形になったので、今後ともよろしくお願いします。

このインタビューでも伝わったと思うんですけど、ジフンさんはすごい良い人だしできる男なんで!(笑)
でも、忙しい時もあってTwitterの返信ができない時もあるかと思うんですけど、優しくしてあげてください。

ありがとうございます。川南運営Pからも是非一言お願いします。

グンターサーバーが12月2日のアップデートと共に始まりますので、リネージュMを始めるきっかけがなかったなと言う方も、是非是非この機会に試してもらえればと思います。
よろしくお願いします。

川南運営P、イ・ジフンさん、本日はありがとうございました!

本インタビュー内容は2020年11月30日のものとなります。

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