日本での配信が迫る、大人気モバイルMMORPG『Lineage M(以下、リネージュM)』。第二回のインタビューの前半では『リネージュM』のゲーム分野の中心となる、エヌシージャパンの運営プロデューサー・川南巌氏に、職業に関する最新情報を伺いました。
川南巌氏について
元・PC版リネージュのプロデューサーを担当されていた知る人ぞ知るお方。
『リネージュM』では運営プロデューサーとして特にゲームの専門性の高い部分を統括されている。
はじめに:自己紹介
それでは本日はよろしくお願いします!
まずは簡単に川南さんの自己紹介からよろしくお願いいたします。
改めまして、『リネージュM』の運営プロデューサーを務めている川南です。
PC版リネージュでプロデューサーを担当していたこともあり、リネージュ自体に詳しいメンバーとして運営に携わらせていただいています。
前回インタビューしていただいた大河内が全体指揮を担当しているのに対して、僕は特にゲームの専門性の高い部分を統括しています。
ただし、ゲームの開発に直接関わっているという訳ではなく、グローバル版から日本版へと内容を調整するにあたっての判断周りが主な担当となっています。
その他にもカスタマーサポートやユーザーコミュニケーションといった部分も担当しています。
PC版リネージュのプロデューサーとしての経験があるからこそ、『リネージュM』の大事な部分を守る役割を任されているということですね。
最初に選べる「職業」について
それでは早速『リネージュM』の具体的なお話に移らせていただきます。
まずはプレイヤーが最初に悩むポイント「職業(クラス)」についてですが、日本では最初いくつの職業が実装予定なのでしょうか?
リリース時は、
・君主
・騎士(ナイト)
・エルフ
・魔術師(ウィザード)
・ダークエルフ
の5つの職業が用意されています。
グローバル版では他に「暗黒騎士」など3つの職業が追加実装されていますが、そちらの日本版実装は追々という形を予定しています。
公式Twitterでも紹介されていた5つですね!
僕はリネージュという作品をしっかりプレイするのは今回が初となるので、未だにどれにしようか迷っています…。
血盟運営の中心となる「君主」
例えば「君主はこんな人におすすめ!」といった、川南さんから見た職業選びのポイントなどはありますか?
君主は、ギルドなどに該当する”血盟(クラン)”というゲーム内コミュニティを唯一創設できるクラスとなります。
PC版の初期ではその特殊性から戦闘能力がかなり低めになっており、直接の戦闘ではあまり活躍できないクラスでしたが、
最近のPC版がベースとなっている『リネージュM』では実はそこそこ戦えるように調整されています。
「女君主の見た目がかわいいから」などの理由で選んでも意外とプレイできてしまうわけですか。
はい(笑)
実際そういった「君主という職業が好きだから」という理由でプレイされている方もいらっしゃいます。
自分の血盟を作らず、他の人の血盟に入ってプレイする君主も一定数存在していますので、
「君主=血盟運営」というイメージに囚われ過ぎないでいただければ。
ただ、血盟運営のうまい君主は”仕事のできる人感“が凄いので、やっぱりかっこいいなとは思います。
『リネージュM』の世界では血盟間での同盟や停戦協定といったやりとりが多くなると思われますが、
それらを上手に捌ける手腕は本当にお見事としか言いようがないです(笑)
初心者の方には「騎士・エルフ」
君主は運営・交渉などの面でなかなかやりごたえのありそうな職業でしたが、
リネージュ初心者の方でも遊びやすい職業となるとどれになるのでしょうか?
初めて遊ぶ方には騎士(ナイト)かエルフがオススメですね。
僕個人としては騎士の方がオススメです。
騎士はポーションなど回復アイテムをちゃんと準備しておけば、色々な狩場を一人でも周ることができますので、初心者の方でも遊びやすく作られています。
防御力も高いので死にづらく、イメージ通りの立ち回りをしっかりとこなしてくれる素直な職業です。
それではエルフはどういった職業になるのでしょうか?
簡単に言えば”何でも屋“という感じです。
弓で遠くから攻撃できるクラスなので、度々移動しなければいけない近接職に比べて手早く狩りをこなせます。
ただ、レベルが上がってくると、パンチ力のなさが目立つようになってきます。
終盤で装備が揃えばまた”何でも屋”として活躍してくれるのですが、ちょうど中盤を乗り越えるのが少し大変な職業ですね。
ずっと安定して使いやすい「騎士(ナイト)」と、序盤が非常に楽な分中盤でやや器用貧乏さが出てくる「エルフ」といったところでしょうか。
難度高めの「魔術師・ダークエルフ」
それでは今お話に上がっていない「魔術師(ウィザード)」と「ダークエルフ」はやはり難しい職業になるのでしょうか?
まず「ダークエルフ」ですが、役割としては前衛となります。
同じ前衛の騎士に比べて結構ピーキーな性能をしているのが特徴です。
セルフバフ(自己強化)が得意なクラスなのですが、バフが切れるとそこまで強くなくなってしまいます。
バフを維持するためのMPリソース管理も求められるなど、色々と手間がかかるクラスではありますね…。
ただしその分、きちんとバフのかかっている状態での火力は凄まじいです。
先に騎士をプレイして前衛の立ち回りに慣れてから、「もっとサクサク敵を倒したい!」と感じる人に触れて欲しいクラスになります。
残る「魔術師(ウィザード)」は、公式Twitterでは”非常に難しい“と紹介されていましたが…。
魔術師はダークエルフ以上に初心者の方にはオススメできない職業です(笑)
前提として、『リネージュM』におけるスキル・魔法の習得は、レベルアップではなく”スキルブック”というアイテムを消費する形で行われます。
その肝心のスキルブックですが、NPCからの購入の場合は高価なアイテムとなります。
また、モンスターからのドロップにて一定確率で入手可能となるのですが、中々落ちづらいといった理由で、意外と手に入りづらくなっています。
さらには、レアドロップのスキルブックから優秀な魔法を習得しないと真価を発揮できなかったり、素の耐久力が低いため装備をしっかりと整えなければいけなかったりと、活躍できるまでの道のりが非常に長いクラスとなっています。
一方で、魔法や装備などが完璧に仕上がっている状態であれば、全クラスの中で一番強いのではないかなと僕個人は思っています。
ということは、リネージュを知り尽くしている川南さんはやはり魔術師を選ばれるのですか?
そうですね(笑)
僕は「魔術師(ウィザード)」でプレイする予定です。
実はPC版の時には深くやり込めなかった職業ですので、一ユーザーとしてやりこむのが楽しみです。
それでは次に、先ほど君主のお話の際にも出ました「血盟(クラン)」についてご紹介いただければと思います。
→後編へ続く
本インタビュー内容は2019年4月23日のものとなります。
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