毎週水曜24時55分からフジテレビ他にて絶賛放送中のTVアニメ『平家物語』第十話「壇ノ浦」の先行場面カットとあらすじをご紹介!最新情報をご紹介いたします。
『平家物語』第十話あらすじ・場面カット
第十話「壇ノ浦」
第十話「壇ノ浦」あらすじ
旅のすえに母と再会したびわは、改めて自分も平家の行く末を見守り、祈り続けることを決意し一門に戻る。
しかし、清経の入水に続き敦盛が一ノ谷の戦いで戦死、捕らえられた重衡は鎌倉に送られ、平家はひとりまたひとりと欠けてゆくのだった。
苦しみに耐えかねた維盛は出家を決意し、最後にびわと短い会話をかわす。引用:公式サイト
解説コラム「出家と入水」
維盛は富士川の戦いに続き、倶利伽羅峠の戦いでも負け、平家は再起が困難なくらいの損害を出してしまいます。平家の総大将としての2度の大きな戦いの敗北は維盛を精神的に追い詰めてしまったようです。維盛は、深い悲しみと後悔のなか、一の谷の戦い前後、平家の船団から脱出し、霊場・高野山に入り出家します。出家したのは、早く出家した方が、死後、仏の加護と優遇を、より得ることができ、かならず極楽浄土に行くことができる、と考えたからでしょう。その後、熊野三山を参詣して那智の沖にて入水し、自らの人生に終止符を打ちます。維盛はまだ、25歳でした。こうした入水は、那智の海でしばしば行われていた観世音菩薩の住む山のある補陀落(ふだらく)に一人で小舟に乗り向かうという捨身(しゃしん)、つまり、自ら命を絶つものでした。
彼が2度の大きな戦での失敗により、平家を滅亡の危機に追いやったことを悔いたのは想像ができます。しかし、それ以上に、彼はいく度もの戦いで戦争という地獄をみたのではないでしょうか。平家方・源氏方の軍勢の人々の命が次々と失われていくのを目の当たりにし、湧き出るような仏による心の救済をもとめたのではないでしょうか。維盛は紛れもなく平家の武士ですが、源氏方の熊谷次郎直実も敦盛を討ち取ったあとで出家します。武士たちは残酷で粗暴なばかりではなく、こんなに優しい人々もいたのか、と思います。
引用:公式サイト
『平家物語』作品概要
スタッフ
原作 | 吉川日出男訳「平家物語」河出書房新社刊 |
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監督 | 山田尚子 |
脚本 | 吉田玲子 |
キャラクター原案 | 高野文子 |
音楽 | 牛尾憲輔 |
アニメーション制作 | サイエンスSARU |
キャラクターデザイン | 小島崇史 |
美術監督 | 久保友孝(でほぎゃらりー) |
動画監督 | 今井翔太郎 |
色彩設計 | 橋本賢 |
撮影監督 | 出水田和人 |
編集 | 廣瀬清志 |
音響監督 | 木村絵理子 |
音響効果 | 倉橋裕宗(Otonarium) |
歴史監修 | 佐多芳彦 |
琵琶監修 | 後藤幸浩 |
権利表記
©️「平家物語」製作委員会