アニメ『サマータイムレンダ』に登場する南方ひづるについて一部ネタバレありでご紹介します。南方竜之介や南雲竜之介についても解説していますので、ぜひアニメの視聴とあわせてご覧ください。
『サマータイムレンダ』南方ひづるの基本情報
※以下、アニメ第8話までのネタバレを含みます。
南方ひづるのプロフィール
名前 | 南方 ひづる(みなみかた ひづる) |
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声優 | 日笠陽子さん |
職業 | 作家 |
推定年齢 | 29歳(14年前が中学生) |
家族構成 | 14年前に双子の弟・竜之介を亡くす |
南方ひづるは双子の弟である竜之介を14年前に亡くした後、日都ヶ島から離れていました。
ひづるは“影”について何か知っており、タイムリープをする慎平にとっては初めての理解者になる等、常に物語の中心に近い位置にいます。
南方ひづると関りの深いキャラクター
南方竜之介
ひづると準一卵性双生児の関係にあたる弟。
14年前に日都ヶ島で起きた事件の被害者。
詳細は後述。
根津銀次郎
日都ヶ島に住む猟師の男性。
影を倒すべく、ひづると連絡を取り合っている。
網代慎平
タイムリープが可能な慎平とは一緒に行動することが多いが、影である潮を庇う慎平を全面的に信頼しているわけではない。
なお、慎平は南雲竜之介の小説の大ファン。
『サマータイムレンダ』ひづるは日都ヶ島の関係者
生まれは日都ヶ島
南方ひづるの出身は『サマータイムレンダ』の舞台となっている日都ヶ島。
しおりの母親である小早川朝子(旧姓:磯兼)とは幼馴染でもありました。
ひづるが中学2年生の頃は洋食コフネの常連でもあり、幼少期の潮や澪とも面識があります。
しかし、14年前に起きた事件(後述)によりひづるは日都ヶ島から出ていくことになりました。
音声メッセージを聞いて日都ヶ島へ帰還
ひづる自身は日都ヶ島に二度と戻るつもりはありませんでした。
ひづるのスマホに知らぬ間に録音されたメッセージを聞いたことにより、帰郷を決意したのです。
ボイスレコーダー内のメッセージは潮からのもの
ボイスレコーダーの内容は途切れ途切れとなっていますが、録音主は潮です。
内容は以下のものになっています。
・みんなが影に殺される
・ハイネが●●する
・止められるのは網代慎平だけ
内容的にはハイネが現れた後のことが収録されていますが、ひづるがこのボイスメッセージを聞いたのは日都ヶ島に戻って来る前です。
『サマータイムレンダ』ひづるの正体は作家の南雲竜之介
ひづるの職業は作家
ひづるは「南雲竜之介」というペンネームで執筆活動をしています。
「竜之介」は弟の名前ですが、あくまでも執筆者はひづる本人。
ただし打ち合わせやインタビューなどの面倒な作業は、弟の人格が代行しているようです。
また、主人公の慎平は元から南雲竜之介はファンであり、南雲の本を愛読していました。
代表作は日都ヶ島をモデルにした「沼男」
南雲竜之介が執筆した「沼男」は、『サマータイムレンダ』の舞台となっている日都ヶ島を舞台としたミステリ小説。
「沼男」のあらすじ
少年ジャンププラスにて掲載中の漫画『サマータイムレンダ』[記録#002]に「沼男」についての情報が無料で公開されています。
中学2年の夏、私は私に殺された――
家族や友人がその人物そっくりの別人と入れ替わっているという妄想に取り付かれた鷺森ひづる。
ある夏の日、彼女の目の前に自分と瓜二つの姿をした少女が現れる。
はたして彼女は、ひづるの首にそっと手をかけるのであった。「私」とは何か?自己のアイデンティティ―を問う、南雲竜之介の現時点での集大成。
「沼男」はひづるの実体験を元にしている
「沼男」の主人公は“ひづる”であり、“瓜二つの姿をした存在”も“影”と共通しています。
コピーされた存在とオリジナルの違い
「沼男」でテーマとされている自己のアイデンティティー。
『サマータイムレンダ』でも影はコピーした人間と同じ見た目をし、同じ記憶を保持しています。
「完璧なコピーは本物と何が違うのか」は本作において外せないテーマとなってなり、最終的に主人公たちの選択に影響を大きく与えるのではないでしょうか。
『サマータイムレンダ』ひづるの弟である竜之介は死亡
ひづるには双子の弟がいた
ひづるには準一卵性双生児の弟がいました。
弟の名前はひづるのペンネームである「(南雲)竜之介」と同じ「竜之介」でありますが、あくまでも「南雲竜之介」として活動しているのは姉のひづるです。
南方竜之介は14年前に死亡
14年前、中学生の時に竜之介は死亡。
タカノス山で死体が見つかっています。
竜之介の体はあちこちに噛み千切られた跡があり、野犬の仕業と言われていましたが、なんと竜之介の首には吉川線が残っていました。
潮も竜之介と同じく吉川線があり、なおかつ2人とも検死の後すぐに焼かれてしまっています。
『サマータイムレンダ』ひづるの中に竜之介がいる?
ひづるには竜之介の人格がある?
南方竜之介は前述の通り14年前に死亡が確認されていますが、竜之介の人格はひづるの中で在り続けています。
ただし根津が「(ひづるが二重人格というのは)中らずと雖も遠からず」と言っていますので、ひづると竜之介はただの二重人格というわけではありません。
竜之介は影に殺されていると予測できる、竜之介は影と戦えるという点を踏まえると竜之介自身は影となり、何らかの能力で姉の中にいると考えられます。
ひづると竜之介はボイスレコーダーで連絡を取っている
ひづると竜之介は1つの肉体を共有していますが、お互いの記憶を共有することはできません。
そのため仕事のことから影への対抗策など連絡を取る際は、ボイスレコーダーを使用しています。
ひづると竜之介の見分け方
ひづると竜之介の大きな違いは「話し方」と「髪型」です。
人格 | 話し方 | 髪型 |
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ひづる | 事務的・ぶっきらぼう | 下した状態 |
竜之介 | 丁寧・人当たりがいい | 束ねた状態 |
髪型をトリガーとしてひづると竜之介の人格を入れ替えているようです。
竜之介は影への対抗手段
アニメ4話や7話を見れば分かる通り、竜之介は影たちと渡り合える戦闘能力を持っています。
しおりの影たちと対決した7話では、人間離れした身体能力が描かれました。
影の強さに対抗するには、竜之介の協力は不可欠と言えるでしょう。
あくまでも肉体はひづるのもの
竜之介がひづるの肉体を動かすことができても、あくまでも体はひづるのもの――人間です。
人間の体である以上、無理な動きをすれば負荷がかかるのは必然。
竜之介だけでは影全員に勝つのは難しいでしょう。
『サマータイムレンダ』ひづるはハイネを知っている
祭りの当日、日都神社の境内上空に現れた少女を見てひづるは「ハイネ」と発言しています。
さらに潮が残したボイスメッセージに含まれていた「ハイネ」に反応を示していました。
ひづるは14年前の事件以降日都ヶ島から離れていましたから、少なくとも14年以上前にひづるはハイネと会っていることが確定!
『サマータイムレンダ』ひづるが戻ってきた目的はハイネ?
ひづるはハイネの存在も含めて影のことを知った上で日都ヶ島に戻ってきました。
弟が亡くなった危険な場所に、合理的なひづるが人助けのためだけに戻ることは考え辛く、何かしらひづるには目的があったと考えられます。
ひづるは14年前にハイネに出会い、さらに14年前にタケノス山で弟が影に殺されたとなれば竜之介の死にハイネが関わっている可能性も……。
武器を揃えて戻ってきた点も踏まえると、ひづるはハイネを倒すために行動しているのかもしれません。
『サマータイムレンダ』作品概要
スタッフ
原作 | 田中靖規(集英社ジャンプコミックス刊) |
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監督 | 渡辺 歩 |
シリーズ構成 | 瀬古浩司 |
キャラクターデザイン | 松元美季 |
美術 | 草薙 |
音楽 | 岡部啓一、高田龍一、帆足圭吾 |
音楽制作協力 | MONACA |
アニメーション制作 | オー・エル・エム |
制作 | 小学館集英社プロダクション |
権利表記
©田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会