遊戯王デュエルリンクスの第8回KCカップにて世界1位(日本1位)の成績を収められた、「DD不死鳥(松)」さんのインタビューをお届け。大会中の心境や使用したデッキ、プレイングなどをお伺いしています。是非トッププレイヤーのデッキとその胸中をご覧下さい!
DD不死鳥(松)インタビュー 目次
第8回KCカップ上位者リンク(敬称略) | ||
---|---|---|
DD不死鳥(松) (世界1位) |
ノースサイド (世界3位) |
はる (世界4位) |
「DD不死鳥(松)」さんをご紹介
世界1位(日本1位入賞)のDD不死鳥(松)さん
DD不死鳥(松) | ユーザー名 | ▶︎DD不死鳥(松) |
---|---|---|
ツイッター | ▶︎@matsupaz1234 |
松さんはデュエルリンクスにおけるチーム、「不死鳥」と「Destiny Draw」の2つに所属されており、リンクス界5本の指に入るという声も良く耳にするほど強い、屈指のトッププレイヤーです。
この度、第8回KCカップにおいて見事世界1位・日本代表権獲得を果たし、今回で通算4度目となる弊社のKCカップインタビューをお受けいただきました!
「DD不死鳥(松)」インタビュー
第8回KCカップの成績について
松さん、ご無沙汰しております!
AppMedia遊戯王デュエルリンクス攻略班です。
この度は第8回KCカップ、お疲れ様でした!
まずは今回のイベントの成績をお聞かせください!
こんにちは。DD不死鳥(松)です。
よろしくお願いします。
対戦成績は
・702戦443勝 勝率63%
・最終DP150379
最終順位は
・世界1位、日本1位
で終えました。
2位の方と約5万もの大差をつけて優勝された方は初なのでは無いでしょうか!
松さん、この度は世界1位ご入賞おめでとうございます!
KCカップを終えて、現在の心境
KCカップを走り終えた直後で大変お疲れかとは思いますが、現在の心境をぜひお聞かせください。
WCS本戦に出たかったので本当に嬉しいです。
前回のインタビューでは惜しくも2位という結果に対し、悔しいと語ってらっしゃっていました・・・。
改めまして悲願のWCS2019日本代表、本当におめでとうございます!
プレイ中の心境
ではKCカップを走っている最中はどういった心境でしたか?
12万を超えて1位を意識してからは、どこで止めるかということに非常に悩みました。
最終的には今回のKCの形式では、とにかく試合数を稼ぐことが自分のDPの期待値を最大化することになるという結論に至ったので走り続けました。
15万に差し掛かったところで他の上位の人がストップしている事に気づき、時間的にも大丈夫だろうということで自分も止めました。
自分だったら、ビビって早いうちにキープに入ってしまいそうです…(笑)
他の上位の方がストップしていなければ、まだまだスコアを伸ばしていたかもしれないと考えると恐ろしいですね(笑)
環境総括
それでは今回の環境について、感想や雑感をお聞かせください!
今回の環境は六武衆が圧倒的に高いパワーを持っている印象でした。
六武衆を対策するデッキはいくつかあったと思いますが、六武衆側の構築やプレイング次第ではそんなに勝ち越せないことも多く、本当に厄介なテーマだと思いました。
おっしゃるように、相性有利とされているメタ偏重型の「アマゾネス」や「陽炎獣」でも大きく勝ち越せた人はごく僅かだったように思います。
また、六武衆はメインからエクストラまで構築の幅が非常に広い点も対策しづらい要因だったのではないかと感じます!
今回の勝因はズバリなんですか?
今回優秀な成績を修めることができた最大の要因はずばりなんでしょうか?
情報収集したことです。
非公認の大会がたくさん開かれているので、そこで結果が出ている構築にはなるべく目を通すようにし、可能性のあるテーマやカードを探していました。
コアキメイルにサイファースカウターとサザンクを採用するというアイデアも非公認大会で結果を出された方の構築を参考にしています。
やはりメタゲームを制するためには、事前の情報収集や環境読みなどの準備は非常に大切なんですね!
応援してくれた方々へ向けてメッセージ
それでは最後にこの記事を見てくれた方々にメッセージをお願いします!
「15万DP世界1位を獲得したデッキの秘密」をnoteにて有料公開!
皆さんKCお疲れ様でした!
WCS本戦でも頑張りますので応援よろしくお願い致します!
今回のインタビューではデッキの説明や立ち回りの概要を解説させていただきましたが、より濃い内容を1万8千字にまとめた記事をnoteにて1000円で売っています。
購入者の方々には非常に好評で、嬉しいことに多くの方々から1000円では安すぎるという評価をいただきました。
実際に購入した方の声(一部抜粋) | |
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改めまして松さん、世界1位と日本代表権獲得おめでとうございます!
またご多忙の中、取材を快諾して下さり本当にありがとうございました!
WCS2019でのご活躍を期待しております!
次回のリミット・スキル修正予想と
運営への要望コーナー
次回のリミット・スキル修正予想
六武衆とセレブ副社長に関しては何かしら処置が取られると思います。
六武衆自体は、非常にプレイングスキルを問われるおもしろいテーマなので、絶妙な調整を期待したいですね!
セレブ副社長は組みたくても組めない人が過半数を占めていますもんね…。
何かしらナーフが入らないとユーザーは離れてしまう予感がします…。
運営への要望
今回のマッチング形式だとデュエル数をたくさんしなきゃいけなくなるので、前回までの同DP帯とマッチングする形式の方が良いと思いました。
公式からの明言は確認できていませんが、今回のKCカップはDPに差がある方ともマッチングされる初期のランダム形式に近いものだったのでしょうか。
ただ、DPのボーダーが過去の3大会より大幅に高かったのも、その仮説通りであれば合点がいきますね。
私も今まで通り同DP帯とマッチする形式で良かったように思います…。
「DD不死鳥(松)」式:コアキメイル
(DP0-150379)セレブコアキ
メイン | 201280 | ||||
---|---|---|---|---|---|
モンスターカード | 枚数 |
---|---|
サイファースカウター | 3 |
カラクリ忍者 参参九 | 3 |
コアキメイル・ルークロード | 1 |
コアキメイル・ウルナイト | 1 |
コアキメイル・サンドマン | 1 |
スカル・マイスター | 1 |
コアキメイル・マキシマム | 1 |
コアキメイル・アイス | 1 |
魔法カード | 枚数 |
コズミック・サイクロン | 3 |
コアキメイルの金剛核 | 3 |
コアキメイルの鋼核 | 2 |
罠カード | 枚数 |
採用なし | 0 |
エクストラ | 枚数 |
ブラフ採用 | 5 |
デッキの採用スキル
所持キャラ | スキル名 |
---|---|
モクバ | セレブ副社長 |
このデッキの肝である金剛核(シャイン加工)をサーチするため。このスキルに何度も助けられました。 |
デッキの選択理由・構築に行き着いた要因
セレブコアキを選んだ理由
環境に最も多かった六武衆、古代、アマゾネスに対して全て勝ち越せるデッキだったからです。
古代とアマゾネスには元々有利だったのでトップシェアの六武衆に強くするためにサイファスカウターとサザンクをどちらとも3積みしました。
ちなみに戦績を記録していましたが、六武衆に7割弱、古代に6割強、アマゾネスに8割弱の勝率を出せていました。
構築に行き着いた要因
今回の構築に行き着いた要因としては、まず非公認大会でコアキメイルが結果を出しているのを見て、どうやってコアキで六武衆に勝てるのだろうという視点で考えたのがきっかけでした。
その結果サイファースカウターやサザンクが採用されているのをみて、この2枚のカードを多く積めば六武衆に対して高勝率が出せるのではないかという発想で組みました。
あとの細かい調整はKC中に走りながら行い、完成させました。
セレブコアキのプレイング解説
対六武衆
最初はサザンクかサイファスカウターをセットして1ターン耐えます。その後マキシマムが出せるタイミングになったら一気に展開します。
相手の場にフウマがいるときはライフを取りきれないのでマキシマムやルークロードの効果で相手の魔法罠を全て破壊しておき、次の相手の攻めに備えます。
相手の二刀流や狡猾を食らってしまうと即負けになるのでマキシマムを出せるときはまずマキシマムから出して相手の伏せカードを破壊してからその横にモンスターを並べていました。
対アンティークギア
こちらが先攻で次のターン、マキシマムを出せる手札が整っていないときは、あえて何もせずにエンドしていました。
こうすることでたまに攻撃してきてくれる相手に対して高勝率を出せたのと、逆に警戒して攻撃してこない場合は手札のモンスターを1枚温存できるので、この立ち回りはとても重要でした。
ワンキルに対してのケアは?
ただしモンスターを出さないと相手にワンキルされる恐れがあるので、手札にマキシマムを出せる条件が整っているときはモンスターを出した方が良いです。
マキシマムで相手の出方を伺う!
あとは、先攻2ターン目や後攻1ターン目で意識していたのはマキシマムを出せるときはすぐに出してしまうことです。
この時もしも、底なしやカナディアを食らってしまった場合はあえてモンスターを出さずに相手の城のカウンターを貯めさせないようにしていました。
また、マキシマムがやられてもアイスやルークロードで相手のリアクターを破壊出来たのと、そもそもエネコンを採用している人が多かったので、それらを踏まえマキシマムから出すことで相手の出方を伺えたのが大きかったです。
対アマゾネス
ウルナイト、サンドマン、コズミックで相手の底なしとカナディアを捌きつつ、手札が揃ったら一気にマキシマムまで展開します。
ラヴァゴにビビるな!
この時、変にクリボールやラヴァゴーレムを相手は引いているんじゃないかと意識すると展開を躊躇してしまいます。
しかし、マキシマムの効果を通して攻撃まで出来れば仮に持たれていても相手はその次のターンライフを守ることが出来ないです。
底なしとカナディアが無い時が狙い目!
とにかく底なしカナディアがなさそうな時に、とっととマキシマムを出してしまうのが重要でした。
また、ルークロードもいたので序盤は何かしらのコアキメイルモンスターを出すことを意識していました。
「DD不死鳥(松)」インタビューまとめ
4人目の日本代表
「第8回KCカップ」世界1位を達成され、悲願のWCS出場権を獲得した「DD不死鳥(松)」さんのインタビューとデッキ紹介・プレイング解説は以上です。
一本のデッキで過去最大のスコアを叩き出した、松さんの血と汗の結晶が伝わったかと思います。
また今回、松さんが優勝したことで前回WCSの覇者である「あれ。」さん、第6回KCカップ1位の「しもんさん」、第7回KCカップ1位の「つんつんさん」に続いて四人目の日本代表が決まりました。今年の夏に開催されるWCS2019がますます楽しみですね!
松さん、この度は4度目の取材を快諾してくださり、本当にありがとうございました!今後のご活躍も心から期待しております!
KC世界1位でWCS本戦出場権獲得しました! pic.twitter.com/2fDK0F8fJO
— DD不死鳥(松)/遊戯王デュエルリンクス (@matsupaz1234) 2019年4月15日
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DD不死鳥(松) (世界1位) |
ノースサイド (世界3位) |
はる (世界4位) |
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その、非公認大会で結果出したという人の名前も出してほしい。「荒野の七人」も、「七人の侍」を参考にしたと監督自身が語っている。
そのほうがフェアだし、プレイヤーではなく、デッキビルダーもリスペクトしていることになる。
勘違いしてるようだけど、複数の非公認大会でコアキは結果出してたし、特定の一人から構築を頂いたと言えるようなもんじゃないぞ。
誰が最初に思いついたかなんて分かるわけないし、自力で思いついた人は複数いるかも知れない。
下手に名前出したら「この発想は〇〇さんがルーツです!」って感じの、ひいきめいたものになってしまう。