【シカトリス】評価レビューと感想｜プレイ時間・ボリューム

シカトリスを評価・感想についてのレビュー記事です。シカトリス(Switch/PS5/PS4)を購入しようと思っている方は是非参考にしてください。

シカトリスの評価スコア

シカトリスの物語の舞台は人類が「異能」と呼ばれる超常の力に目覚めてから約1世紀経過した世界。主人公である神谷が異能が発現した子供の保護・育成を名目とした特殊学級RAUTに教師として赴任するところから始まります。

生徒のトラウマを克服しながら異能関連の事件の解決を行うストーリーのため大筋はシリアスな展開が多いですが、育成パートの学校生活では、生徒同士の交流や、最初はそっけない態度を取っていた生徒が徐々に心を開いていく描写など学園物としてのストーリーも純粋に楽しめました。

ADVパートの演出や背景の種類が少なかったり、バッドエンドのレパートリーが4人分しかないなど気になる点はあるものの、物語全体としては面白かったです。

シカトリスの育成システムの核となるのが、平日に行われる授業による基礎力アップです。この基礎力によって習得できるスキルや生徒の強さが変わり、なんとなくで専攻・授業を選んでしまうと全く習得したいスキルを習得する事ができません。

“理想のスキルを習得するためにはどの専攻を選んで、どの授業を受け得られる基礎力を最大化するか”と言った育成方針を考えるのが楽しかったです。またストーリーの進行に応じて授業の効率もドンドン上がっていくので、基礎力が一気に伸びる爽快感も楽しめました。

戦闘システムは、4人の生徒の中から1人を選んで行動させるコマンドバトルです。最序盤は1ターンに1人しか行動できないためテンポが非常に悪いですが、自動発動・追撃スキルが揃ってくると1ターンに何度も生徒が攻撃を行うようになるのでテンポの悪さはすぐに解消されます。

ただ、それでも戦闘の演出がデフォルメキャラが同じ攻撃アクションを行うだけのためスキルが上手く噛み合っている楽しさはあるものの、爽快感はあまり感じられなかったのが残念です。

また生徒のレベルを上げるためには、ストーリー上の戦闘イベント以外に戦闘訓練を行う必要があります。この戦闘訓練はストーリーがない上に以前倒した敵+αと再戦するだけなので、やや退屈に感じました。

シカトリスは、育成システムとスキルビルドは非常に奥深く、効率の良い育成方針を考えたり、スキルの組み合わせを考えるのが好きな人は確実にハマります。

ただし全体的に演出が弱く、戦闘システムもスキルビルドが前提となっているため育成方針・スキルビルドを考えるのが好きではない方にはおすすめし難いゲームです。