他のアプリとはちょっと異なる独特の世界観、キャラクターが魅力のファイトリーグ。今回はそのイラストを手がけるデザイナーのお二人に、ファイトリーグのブランドの一つである「GGG」の魅力を徹底的にお伺いしてきました!
はじめに
不定期連載となるファイトリーグインタビュー企画。
今回は、”GGG編”。
前回に引き続き、ファイトリーグのデザイナーであるくまもんさんと、今回からGGGとアスクリのブランドを担当されているシミズさんにもご協力いただいて、詳しくお話をお伺いしてきました!
くまもんさん
立ち上げからデザイナーとして携わり、現在はアートマネージャーとしてグループをまとめながらデザインの監修なども担当。
シミズさん
GGG・アスクリのブランドを担当。
【主な担当ファイター】
ルーシー・パイ・レンチ・リンクス・エイミー・バイス・ダイル・G.T.K.・チカ・スズカ・美硝年 他多数
GGGの特徴
▶︎GGG(Gear Gadget Generators)
仲間と連携して強くなる「ガジェット」がコンセプト。
連携というスキルから、ディティールやギミックもSF的世界をイメージしてデザインされている。
技術の発達で高層化が進んだことで、階層(上層:フューチャー、中層:モダン、下層:レトロ)ごとに独自の文化圏が形成されており、生活エリアがキャラクター性やガジェットに影響を与えている。美男・美女が多め。
初期キャラについて
前回同様、今回も初期キャラのイラストをお持ちいただいていると聞いております!
パイも初期キャラということで、前回のヤジ同様、開発時にボツになった絵があるんですよ。
開発初期のパイは、現在の絵より若干ものぐさな感じが強く出ていましたね。
これはこれで「研究者」っていう感じがして良いですね!
機械のアームに別作業をさせているところは現在と共通してるので、ボツ絵というよりも、パイの別の時間を切り取ったような印象を受けました!
キャラについて
一番思い入れのあるキャラなどがいましたら教えてください。
思い入れがあるのはバキュムですね。かなり初期の、多分2体目か3体目のキャラなんですけど。
GGGのA級ファイター、掃除屋バキュム。
GGGSF(GGG Security Force)の曹長。誇り高き戦士だがガールズロック好きな一面も。
渋くていかつい軍人のキャラということで最初は銃とかを普通に持っていたんですけど、GGGの目指す「ガジェット」って、「家電のような馴染みのあるものをモチーフにするべき」というのが根底にあったんです。
コミッショナーからも「もろに掃除機にしてよ」というオーダーがあり、それがあってGGGのキャラの方向性が決まったというか。
すごい格好良い・可愛いキャラでもちょっとコミカルな要素が1箇所あるだけで記憶に残るキャラになるのかな、と思っていて、そのきっかけになったバキュムはやっぱり思い入れがありますね。
確かにバキュムって、美少女でも美少年でもないし、配色も地味寄りですけど、かなり印象に残ります。
バキュム自身が(武器が掃除機だけど)大真面目っていうのも印象に残る要因なのかな、と感じました。彼にとっては武器が掃除機なのは当たり前ですもんね。
GGGのUS級ファイター、十式人型決闘兵器 エイミー。
人間の感情を持つアンドロイドだが、戦闘兵器ゆえに、その感情は強く制御されている。周りの小さなロボットは「リトルエイミーズ」。
エイミーは、今までとは違う方向性で行こう、というのがありまして。
ファイトリーグでこういうを出すのはアリなのか、というところまで話が及んだんです。
ファイトリーグって初期リリース時には、割と「ストレートに可愛い」というよりは、一癖あるようなデザインを入れ込んで「こう来たか」と思ってもらえるようなものを目指していたんですよ。
エイミーが出たのはピリオド7になるのですが、そのあたりでやっぱり「今可愛い女の子少ないよね」という話が挙がりまして。
ここで1キャラ挑戦してみよう、ということで生まれたのがエイミーになります。
スタチェン前も後もエイミー可愛いですもんね。
スタチェン後は露出がすごいというか。(笑)
いろんなところで既に出ている話にはなりますが、「争いのない時代にまずスタチェン後のプロトエイミーが防衛兵器として生み出され、その後戦闘兵器としてスタチェン前のエイミーに調整された」という経緯があるんです。
プロトエイミーの露出が多いのは、技術がまだ追いついていない時代に作られたから、という設定があったりします。
▲リトルエイミーズのラフ画
▲SC前のリトルエイミーズの個別設定
▲SC後のリトルエイミーズの個別設定
こうして見ると、リトルエイミーズもSC前後で調整されているんですね。
SC後からSC前までに少なからぬ時間の流れがあるので、番号を入れ替えたとか、実はエイミーズは100匹くらいいてレギュラーの入れ替えがときどき発生するとか、何らかの理由がありそうです。
なるほど。時間が経っているから何があってもおかしくなさそうですね。
実際は分からないですが、この可愛いリトルエイミーズたちが量産されている光景を想像すると、何というか、ほっこりします。(笑)
くまもんさんはGGGで思い入れのあるキャラは誰かいますか?
私はDDD(ディメンションスリー)ですね。
実際に物販に並んでグッズもしっかり入手済みです。(笑)
すごい。(笑)
DDDもなんというか、謎めいたキャラクターですよね。
年始を飾るファイフェスというお祭りを飾るキャラとしてあえて「GGG初のUS男性を作ろう」という話が上がったのがDDDの生まれた発端ですね。
GGGが美少女が多いブランドになりがちだったところに、「イケメン枠」というわけではないですけど、「謎の青年枠」ということで制作されました。
DDD自身が出生が謎に包まれているキャラですが、その謎めいた部分も含めて思い入れがありますね。
DDDの出自はすごい興味あります。
個人的にははっきりと提示されるよりも、いろんなファイターから情報を集めてきて推理して楽しみたいかも!
「エイミーやDDDは誰に作られたんだろう」といった部分は追加されていくファイターで掘り下げていきたいな、と考えていますのでご期待いただければと。(笑)
ヤジルシのデザインについて
GGGのヤジルシのデザインの特徴について教えてください。
見た目としては、ヤジルシの先端部分にラインを2本空けているのがGGG共通の特徴になります。
GGGファイターのヤジルシデザインは、共通して先端部分の2箇所がライン状に途切れている。
ヤジルシの中のモチーフは、元のガジェットを連想させるレリーフというか。
「必ずガジェットを入れる」といったようなルールは特に無いんです。
バイスだったら「砕いている」っていうところから発想して、ヤジルシの中では両手で岩を破壊していますし。
GGGのUS級ファイター、ジェネラル・バイス。
GGGSFの少将。かつて1万人のテロリストを単独で殲滅したという猛者。
怪物のような手が岩を砕くヤジルシデザインはインパクト抜群。
リューズとかだったら単純に「歯車」みたいな感じですね。
あとはリューズって他のファイターと違ってヤジルシが2本あるんですが、それも「時計の長針と短針」をイメージしています。
GGGのUS級ファイター、零刻なウォッチャー リューズ。
GGG下層(レトロ)を拠点にするレジスタンス「クロックワーク・パラドクス」のリーダー。
ヤジルシが2本あるファイターは現状このリューズのみ。
ビューティー・ド・ライヤは、平面のドライヤーの設計図というか。
「よく見ると元のガジェットが分かるかな」くらいになっています。
そのままガジェットを書いてしまうと、あまりにも絵として説明的になり過ぎてしまうので、そこは避けるように意識していますね。
ヤジルシの中が直接的なファイターもいれば、そうでないファイターもいるので、「このデザインは何をイメージしてるんだろう?」と想像が捗りますね!
ファイター同士の繋がりについて
イラスト面でGGGのファイター同士の繋がりが分かるようなポイントって何かありますか?
ヴェノミマスはぷちファイにもありますよね。
そうですね。
チュルチュルとミスティ・ジェットがちょっとだけ分かりづらいですが、全員スマホを持っていて、PH-1と連携を取り合っています。
あと、実はPH-1の電子モニターにはヴェノミマスのメンバーのアイコンが表示されているんですよ。
小さくアイリスと、サソリ(ミスティ)と、ヘビ(シーシャ)とクモ(チュルチュル)のマークが写っているのですが。
電子モニターにもしっかりとメンバーアイコンが。
電話のマークも描かれているので、通話するときはこのアイコンをタップするのだろうか?
スマホ以外の部分でも連携を取っているという小ネタになります。(笑)
他には何か繋がりが分かるようなデザインと言えば、GGGSFでしょうか?
GGGの治安維持組織「GGGSF(GGG Security Force)」。
現在アプリで登場済みの隊員の中で一番上の階級はバイスの”少将”。
一番下の階級はリン・ランの”110番小隊仮配属”。(ロボットは除く)
GGGSF所属ファイターは、イラスト・3D共に隊員の証である”GSFマーク”が付いている。
週間ぷちファイ No.40より
そうですね。
GGGSFのキャラ全員に組織のロゴが入っているんですが、これ、リリース時は入ってなくて、結構最近にひっそりと追加したんですよ。(苦笑)
ドッグロイドにもちゃんと付いてる!(笑)
他にもいるか探してみると楽しそうですね!
GGGのA級ファイター、ドッグロイド Watch。
GGGSFの量産型のイヌ型ロボットだが、2Dのヤジルシデザイン内・3Dデザイン共に、しっかりとGSFマークが付いている。
階層について
フューチャー・モダン・レトロの世界観について教えてください。
GGGの街は高層化が進んでおり、上層(フューチャー)・中層(モダン)・下層(レトロ)ごとに独自の文化が築かれている。
フューチャーからモダン、レトロになるに連れて治安が悪くなるといいますか。
各層で行き来はできるのですが、「上層(フューチャー)のキャラは基本的に下層(レトロ)には行こうともしない」という感じでしょうか。
モチーフのガジェットは各層ごとに何か傾向というか、線引きみたいなものはあるんですか?
モチーフと住んでいる階層の関係については、大まかなルールはあるんですけど、必ずしも「絶対」という訳ではないですね。
例えばレンチのモチーフ自体は別にレトロでもおかしくないんですが、実際にはモダンだったり。
デザインの傾向としては、レトロ(下層)はスチームパンクがベースになっています。
レトロファイターのイラストには、蒸気機関・歯車・ゴーグルなど、”スチームパンク”のロマンが詰め込まれている。
フューチャー(上層)は流線型、曲線が多いイメージですね。
モチーフのガジェットも「オーバーテクノロジー」というか。現在の技術よりも進んだ「機械感」が出るように意識しています。
フューチャーは、”オーバーテクノロジー”。
流線型、曲線による未来感や、電子モニターなどの機械感が強調されている。
モダン(中層)は「無骨」というか。機能の分かりやすさを重視する傾向にあります。
レンチだったら「挟む」とか。
モダンは、モチーフのガジェットの機能が分かりやすいものが選ばれることが多め。
意識して改めて絵を見ると、また違った楽しさがありますね!
GGGの治安について
GGGは、犯罪組織やレジスタンスの陰に隠れて、複数の指名手配犯も存在するなかなかアブナイ世界。
レトロになるほど悪くなっていくものなんでしょうか?
大枠はそうなのですが、だからと言ってフューチャーが治安が良い訳でもないというか。
現にヴェノミマスはフューチャーの犯罪組織ですし。
治安を守るために、GGGSFがある意味完全中立の立ち位置で活動をしています。
あくまでGGGの治安を守ることが目的なので、フューチャー・モダン・レトロ関係なく、幅広いメンバーで構成されています。
それでもレトロのファイターは少なめでしょうか?
もっとレトロのGGGSFのファイターがいてもいいかもしれないですね。(笑)
クロックワーク・パラドクスもGGGSFとも対立していますよね。
「レジスタンス」ということですが、何をしている組織なんですか?
実は、GGGの世界ではロボットのキャラが差別されているんですよ。
全部が全部じゃないですけれども。
(レジスタンスは)その人権運動をしているというか。
「ロボットを解放しろ!」という気風がレトロでは強いんです。
レジスタンス「クロックワーク・パラドクス」。
現在アプリ内に登場済みのメンバーは、リューズ(リーダー)とケトラーのみ。主な活動はロボット差別に対する解放運動。
フューチャーのロボットは完全に機械として人間に従っているのに対して、レトロのロボットは「はぐれ」という訳じゃないですけど、自由気ままに暮らしていることが多いという背景も実はあって。
なるほど。
レトロの方がよりロボットとの立場が対等なんですね。
メグも同じように「ロボットに権利を!」ということで解放運動を行っているんですが、メグとリューズが仲間かというとまた別で。
メグはどちら言うと正統派で、「話し合えば分かります」という考え方なので、拡声器で声を届けてるんです。
それに対してリューズやケトラーは、「最悪、暴力で解決」のスタンスなので武装して戦闘にも備えています。
それでGGGSFとも対立しているんですね。
犯罪組織にロボット差別・・・。GGGの闇は深いですね。(苦笑)
ラジボーイについて
レトロのロボットといえば、ラジボーイは一体何者なんですか?(笑)
神出鬼没のマスコット?(笑)
何なんですかね?どこにでもいるんですよ。(笑)
GGGのリーグの背景にラジボーイがいるんですよね。
ちょっと前に見つけてびっくりしました。(笑)
神出鬼没のラジボーイ。
思わぬところに紛れているから気が抜けない。
あれは、3Dを作っている人がラジボーイが好きで、後からこっそり追加したんですよ。(笑)
最近そういうのが多くて。
夏イベントのビーチ背景にもラジボーイが出張してるんですよね。(笑)
夏イベントのビーチ背景。
よくよく見ると、バカンスを楽しむラジボーイが。
GGGというよりは、ファイトリーグ全体のマスコットの座を狙ってるんですかね?(笑)
ラジボーイのCVの方向性を考える時に、ボイス担当の方が「良い声で届けたいじゃん!!」と提案してくれた結果、「見た目とは裏腹に良い声」というキャラに落ち着きました。(笑)
スタイルチェンジについて
リンちゃんランちゃん、特にランちゃんの背景が小ネタの宝庫なんですよ。
何がとは言わないですが。(笑)
ファイターのストーリーとしては「リンちゃんがダミー地雷を踏んでしまい気絶、ランちゃんがリンちゃんの受話器を引き継いだ」という感じなんですが。
リンちゃんがダミー地雷を踏んでしまったので、ランちゃんの方では受話器がボロボロになっています。
リンちゃんが地雷(ダミー)を踏んだ結果、受話器はボロボロに。
本当だ!
殉職したリンちゃんの遺志をランちゃんが継いだんですね。(笑)
あくまで子供の訓練なので、爆弾が水風船だったりとかで、実物ではないんですけどね。(笑)
ランちゃんって、リンちゃんの背景に元々いるじゃないですか。
これは最初からランちゃんがスタチェン後として登場するのが決まってたんですか?
これは実は決まってなかったんですよ。
スタイルチェンジって、「キャラクターの別の姿」っていうルールがあったんですが、イレギュラーなスタチェンをしているのがZKYUN・BKYUNと、このリン・ランになってます。
「リンちゃんのスタチェン後はどうすれば面白くなるかな」と考えた時に、元の絵がネタが多かったということもあって、「それを拾っても良いんじゃないか」となったんですよ。
あと、この金髪の女の子がコミッショナーの大のお気に入りだった、というのもあります。(笑)
かわいいから目立たせても良いんじゃないか、って。(笑)
スタチェンといえば、スケイルの天秤に乗っている像がスタチェン後では床に転がっていて、代わりに魂のようなものが乗っているんですよね。
それは「殻を破った」という暗示と言いますか。
素に近いのはどちらかというとスタチェン後なんです。
スケイルは隊規違反の容疑者を自分勝手に裁いてしまう厄介なキャラなんですが、スタチェン後はよりGGGSFの一員として公平に裁くようになっています。
そうなんですね。
できればずっとスタチェン後でいてもらいたい。(苦笑)
残念ながら、日によってコロコロ変わっちゃうみたいです。(笑)
そういえばスケイルって最初は磁石モチーフだったんですよね。
そうですね。磁石の要素がスタチェン前には残っています。
手袋に赤と青でプラスマイナスのマークがあったり。
確かに、3Dだと手首にしっかり磁石が付いてますね。
実装当初、スタチェン前のスケイルは磁石がモチーフだったとのこと。
3Dデザインでも、手首に磁石のモチーフの名残が見られる。
初期の方のキャラで模索していたというのもありますが、今は、天秤推しになっていますね。
スタチェン前・後で見比べるのはやっぱり楽しいです。(笑)
今回も貴重なお話をありがとうございました!
※余談
多いですね。実際、美男・美女が多めという設定もあります。
アイロニングはみんなのお母さんですね。
結婚してるかどうかって言われたら「秘密です」と答えると思います。(笑)
そういえば、アイロニングの3Dで初めて胸が揺れるようにボーン(3DCGの骨格データ)を入れたんですよ。(笑)
それまでの3Dでは男女関係なく単純に呼吸で胸が上下しているだけだったんですが、揺らす目的でボーンを追加したのはアイロニングが初ですね。
アイロニングの3Dは要注目。
この記事で見るのはもったいない。ぜひアプリを開いてその目で直にチェックしてほしい。
GGGのS級ファイター、寝ぐせヘアー アイロナ。
何がとは言わないが、夏イベントのコスチェンでその存在感を示した。
そうですね。アイロナもしっかりボーンが入ってます。(笑)
あとは誰が揺れるんだろう・・・。
誰が揺れるんだろうって。(笑)
内容はさておき、3Dにも注目すると新しい発見があるかもしれないですね!(笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はGGGに焦点を当てて、その世界観を掘り下げていきました。
ガジェットという共通モチーフがベースとなっていますが、その中で居住層ごとの文化の違いや、組織同士の対立など、「一筋縄ではいかないブランド」という印象が残りました。
次回はアスクリ編。
動物×スポーツのデザインのこだわりを徹底的にお伺いしてきましたので、ぜひご期待ください!
関連リンク
ファイトリーグ関連動画
【うめ〜や】神アプデ!バージョン3.0の内容を徹底解説!
【うめ〜や】新USかる羅登場!?最新環境に追いつくためにガチャを回した結果w
【うめ〜や】ニコラ&デストロイヤーの最強タッグデッキ完成!
週刊ぷちファイ
週刊ぷちファイ
ファイトリーグ関連記事