フェイト サムライレムナントの「評価とレビュー」について掲載しています。ゲームプレイをしての評価とレビューを掲載していますので、Fate/Samurai Remnant / フェイトSR(Switch/PS4/PS5/Steam)を購入を検討している方は是非ご参考ください。
▶本記事の内容は… | |
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物語の重要なネタバレ | なし |
物語内容の具体的な提示・言及 | なし |
事前情報にない登場人物の提示・言及 | なし |
演出の具体的な提示・言及 | 微妙に あり |
システムへの具体的な提示・言及 | あり |
ゲーム内画像の掲載 | なし |
ムービー画像の掲載 | なし |
上記「あり」の知識を事前に入れたくない方は、ブラウザバックをお願いします。
サムライレムナントの評価
総合評価 | 14点/20点 |
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ストーリー | ★★★★★ |
システム | ★★★☆☆ |
ボリューム | ★★★★☆ |
プレイ時間 | 20時間程度(一周目) |
サムライレムナントのレビュー【ストーリー編】
■ポイント
- 王道の「Fate」ストーリー
- キャラデザを丁寧に落とし込んだグラフィック
- 過去作のオマージュ有り
- 異傳で各陣営の深掘りも
- お使いクエスト系は面倒
王道の「Fate」ストーリー
宮本武蔵の弟子である宮本伊織が、浪人として日々を過ごしている中で襲撃され、願いが叶うという聖杯を取り合う「盈月の儀」(聖杯戦争)に巻き込まれるという初代「Fate/staynight」を彷彿とさせるストーリー。
各陣営ごとの事情や絆などを描きつつ、「力を持たなかった少年が、様々な出会いと戦いを経験し成長する」という王道の物語になっているため、これまでのFate系列の作品が好きな人はもちろん、はじめてFateシリーズに触れる人にも入りやすい話という印象。
バーサーカー陣営としてメインストーリーに関わる宮本武蔵のほか、クー・フーリン、アルジュナ、李書文など関連作品からの出演サーヴァントも多いため、それらがどうストーリーに関わるか、という楽しみ方も有りかもしれない。
キャラデザを丁寧に落とし込んだグラフィック
キャラクターデザインを担当した渡れいさんのデザインを丁寧に3Dに起こしており、並べても違和感がないように仕上げている。街や背景も違和感がないように統一が図られているため、グラフィックにこだわりがなければ違和感を感じる点はほとんどないと思われる。
過去作品を知っていればニヤリとする演出も
導入からストーリーのそこかしこで各Fateシリーズのオマージュともとれる展開があり、主人公である伊織とサーヴァントであるセイバーのやりとりや、アニメ「Fate/Zero」などで使われた説明時に人物の周囲をぐるぐると回る演出など、知っている人には「わかる」演出がそこかしこにある。
もちろん知らなくても問題なくストーリーを楽しめるようになっているので、これが初めてのFate作品という人も安心してプレイしてほしい。
異傳(いでん)で各陣営の深掘りも
異傳と呼ばれるサイドストーリーが充実しており、主人公を含めた各陣営や、逸れサーヴァントの面々のストーリーも深掘りされる。メインストーリーを追っているだけでは拾いきれない部分も補足されるので、より作品に没頭できる要素となっている。
ただ、異傳はメインストーリーを進めると消滅してしまうものやクエスト失敗で消滅するもの、事前にフラグを立てないとそもそも発生しないなど条件が付いているものもあるので、すべて網羅しようと思うとかなり根気が必要になる。
しかし、異傳を見ないと使えないサーヴァントもいるため、目当てのサーヴァントが居るなら異傳もしっかりプレイするのがおすすめ。
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▶取り返しのつかない要素※ネタバレ注意
逸れのサーヴァントは絆セリフが存在
各プレイアブルキャラにはスキルがあるのだが、逸れのサーヴァントはそれを開放することで絆が上昇し、セリフが開放される。基本的にはこちらへの親愛度を示すようなセリフを汎用ボイス付きで喋るだけなのだが、若干FGOのマイルーム要素とも言える。
お使いクエストが少々面倒
サイドストーリーである異傳に限らず、ストーリー各所にいわゆる「お使いクエスト」が挟まる。そのため各マップを行ったり来たりする必要があるわけだが、街のマップなどは広い上に入り組んでいる場所が多く迷いやすいため、目的地に導いてくれるアシスト機能はあるものの地図を読むのが苦手な人などは苦労するかも。
サムライレムナントのレビュー【システム編】
■ポイント
- アクションは難しめ
- サーヴァントは使用制限あり
- 装備はランダムガチャ
- 霊地争奪は強制
要求されるアクションは難しめ
基本はコーエーテクモお馴染みの無双シリーズに操作感が近いので、そちらで慣れている場合は問題ない。
ただ、基本ガードというものが無く、敵の攻撃は回避で捌かなくてはならない上、メインで使う伊織のアクションも少々難し目。さらに設定上仕方ないのだが、対サーヴァント戦では敵に与えるダメージが少なく防御も脆いため、序盤は難易度を低く設定しても倒されてしまうことがままある。
伊織は一部の型でスキル獲得によりガードが可能になる上、アイテムを使用することでHP回復やバフも盛ることができるので、勝てない場合はそれらを駆使しよう。
序盤は出が早く広範囲を攻撃できる水の型や、守りが固い地の型がおすすめ。特に、地の型は後半になると一度倒されても復活できるスキルが覚えられるので、アクションに慣れていない人は地の型のスキルを育てておくと倒されにくい。後で開放される他の型は操作に慣れてから使い分けよう。
サーヴァントは使用制限あり
サーヴァントは伊織よりも攻撃力・防御力共に高く、共鳴絶技も強力なので苦戦することはほとんどない。が、一部のストーリー以外では交代ゲージが溜まらないと使用することができず、それも一定時間のみとかなり制限されているため、「サーヴァントを自由に動かせる」とは思わない方がいいかも。
また、サーヴァントの切り札となる宝具は非常に強力だが、宝具はサーヴァントの真名がバレる要素にもなるため、物語序盤は伏せられているのがほとんど。はじめから真名が明かされている宮本武蔵以外は、宝具を使えるのがストーリー中盤以降になるということは覚えておこう。
FGOで見た覚えのあるモーションが使える
李書文やキルケー、アルジュナなどFate/Grand orderに実装されているサーヴァントは、一部見覚えのあるモーションが使えるのも嬉しい。サーヴァントに思い入れがある人や自身で動かしてみたかった人は、使用できるタイミングで様々なモーションを試してみるのもいいかも。
装備はランダムガチャ
装備することで主人公を強化できる刀とそのパーツは、ストーリー進行やフィールドで拾って入手する以外では、基本的にはよろず屋で購入することになる。ただ、この場合どのレアリティのどんなパーツが手に入るかがランダムになっており、買ってみないとどういった代物かわからないガチャ要素強めのシステムのため、序盤はあまり頓着しないのが吉。
霊地争奪はシミュレーションゲーム
ストーリー進行で挟まる霊地争奪は、自陣と敵陣でターン毎に1コマずつマスを取り合うシミュレーションゲームのようなシステムになっている。ストーリー上強制的に挟まるもので回避できないため、アクションゲームとして遊ぼうと考えていた場合、この点は「思ってたのと違う」という印象を受けるかもしれない。
ストーリー進行時のロードが少し長い
ムービーが多く入るので仕方ないのだが、ストーリー1つ1つを繋ぐロードが長い。始まってしまえばほぼシームレスで進むためストレスはそこまで感じないが、2周目以降などストーリーを淀みなく楽しみたい場合は多少気になるかも。
一周目をクリアしての感想
ストーリーはFate系列としてかなりしっかりと作られており、読み物としてボリュームがあるのでクリアした際には相応の満足感があった。基本メインとして操作するのが伊織とセイバーなので、この二人に感情移入できるかどうかで作品を楽しめるかどうかが決まると言えるだろう。
セイバー以外のサーヴァントを自由に動かせる時間は限られており、特にストーリーに絡む主要サーヴァントに至っては異傳などスポット的な形でしか動かせないため、そちらを目的に購入を考えている人にとっては少々期待外れかもしれない。
また、2周目以降に発生するサイドストーリー(異傳)も多く、すべてを把握するためには周回プレイが必須になるので全ストーリーを見るのは根気がいる。
サムライレムナントのレビュー【総評】
Fateシリーズの意を汲んだ正統アクション
総評としては、Fateをコーエーテクモがこれまでの知識を総動員して作った正統新作アクションで、コーエーテクモらしいアクションゲームとFateらしいアドベンチャーゲームの良いとこどりと言える作品となっている。Fateシリーズファンが楽しめる要素は大いにあるので、シリーズファンには是非プレイしてほしい。
2周目以降のスキップがほぼない
2周目からは各ステータスを引き継げるのだが、スキップできるのは序章と1章のみ。勿論ムービーは飛ばせるがそれ以外は同じようにプレイしないと進めないので、一度クリアした戦闘をスキップできないのは非常にストレスを感じた。戦闘の結果でフラグが立つような場面なら仕方ないが、そうでない場所はスキップさせてほしかった。
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