ニーア レプリカントの「カイネの正体」について掲載しています。カイネの正体や設定、「下着姿」の理由、ドラマCDでのカイネ、他作品との関わりなどをまとめていますので、NieR Replicant ver.1.22(PS4/PC/Xbox)の考察にお役立てください。
本記事の掲載内容は、ニーアレプリカントのネタバレを含みます。
ストーリーを新鮮に楽しむ機会を損なう可能性がありますのでご注意ください。プレイ後に考察を楽しむ際にぜひお役立てください。
「カイネ」の正体
エラーをお起こした「レプリカント」
カイネは、「ゲシュタルト計画」によるレプリカントの作成の際にエラーを起こしてしまった個体です。
レプリカントの生成時に「遺伝子的なエラー」が発生してしまったカイネは、「両性具有」となってしまいます。このエラーは修正することができず、もしもレプリカントの再製製を行ったとしても治すことができません。
「カイネ」の設定
下着姿はマモノの侵食を防ぐため
カイネが下着姿でいるのはマモノの苦手な日光に体を晒すことにより、「半身のマモノがこれ以上広がらないようにするため」です。
身体は下着姿となり日にさらしているものの、マモノである左半身は包帯で隠しています。包帯は半身に憑いている「テュラン」を完全に消滅させないための日除けです。カイネの左半身に憑いている「テュラン」もマモノであるため。日光に弱いマモノで身体を補っていカイネの左半身は、直接日光を浴びた場合蒸発して消えてしまいます。
また、カイネが女性モノの下着を着用していることにも理由があり、カイネなりの「自身は女性である」という主張のためです。
左半身をマモノに侵食されている
カイネが「マモノ憑き」となったのは生まれつきではなく、大型のマモノの「フック」の襲撃により瀕死になった際に、マモノの「テュラン」に憑かれてしまったためです。
カイネは襲撃を受けた際、腕や足、目といった左半身の殆どを失ってしまいました。「人間が殺したい、何でも良いから血を浴びたい」という欲望を持ったテュランは瀕死となったカイネの身体を乗っ取ろうとします。しかし、カイネの「復讐」に対する強い執念を気に入ったテュランは、「利害が一致したので力を貸す」とカイネの左半身として取り憑くのでした。
結果カイネは、復讐に必要となる力と引き換えに、左半身に日光を浴びると「マモノ憑き」としての力と、フックの襲撃の際に「失った左半身」を再び失い、死に至る身体となってしまいました。
マモノの声が聞こえる
カイネは自我を持ったマモノ(ゲシュタルト)の喋る言葉を理解することができます。
言語を理解できるのは半身に憑いているマモノの「テュラン」の影響にであり、ゲーム内でも2周目以降にカイネの聞いていたマモノの声を聞くことができるようになります。
両性具有だけど女性である
「オリジナルのカイネ」は特殊な出生を持っていたものの、一般的な女性でした。「レプリカントのカイネ」も変わらず「女性」ではあるものの、肉体的には「両性具有」となってしまいます。
両性具有となってしまったものの、カイネはあくまで女性であり歪な性別となって生まれてしまった己の体に大きなコンプレックスを抱いていました。しかし、カイネの体のことを抜きに、カイネは自分を「女の子」として扱い、育ててくれた祖母に大きな信頼を寄せていました。
スタッフのリクエストは「男性ヒロイン」だった
企画段階では女性ヒロインとして計画されていました。しかし、開発スタッフの「男性のヒロインを入れろ!」というリクエストが発生しました。横尾ディレクターは、「リクエストを受け、モニャモニャした結果両性具有のキャラクターになった」と述べていました。
本編には無い「カイネ」の設定
マモノ狩りの後に性欲を抑えられなくなる
カイネ自身はほぼ無意識にではあるものの、マモノ狩りを行った後にカイネは性欲を抑えることができなくなり、自慰に耽ってしまいます。「性欲を抑えることができなくなる」という症状は、カイネ本人にも「意識して抑える」ということができません。
戦闘後のカイネに関しては本編にて確認することができないものの、「設定資料集」に掲載されている小説の「魔女ノ夜宴」や、「ドラマCD」に収録されている物語の「獣欲」にて確認することができます。
「オリジナルのカイネ」は特殊な出生
本編に登場する「レプリカントのカイネ」の元となった「オリジナルのカイネ」は、「人間の遺伝子」に「レギオンの攻撃プログラムパターン」を組み込んで作成された「プログラム・ベイビー」が成長した存在です。
「レギオンのプログラム」という普通の人間であれば持ち得ない要素を抱えたカイネは、レプリカントの作成の際に遺伝子的なエラーが起きてしまいます。エラーの結果、肉体性別に深刻な問題が発生。結果として「両性具有」となってしまうのでした。
「プログラム・ベイビーである」という設定に関しては、本編、設定資料集などに明記はなく、ドラマCD「ウシナワレタコトバ アカイソラ」に同封されたブックレットのみに情報が記載されています。
「おばあちゃん」も強かった
「オリジナルのカイネ」の元となった「人間の遺伝子」はゲーム本編における「カイネのおばあちゃんのオリジナル」と、その旦那にあたる「おじいちゃん」のモノです。
おばあちゃんとおじいちゃんは「レッドアイ討滅」の際の英雄であり、人間でありながら生身でレッドアイと渡り合うほどの強者でした。
ドラマCDでの「カイネ」
disc1は本編「オリジナルのカイネ」の物語
disc1では、ゲシュタルト計画以前の「オリジナル」のカイネの物語をきくことができます。本編では想像もつかないような「お上品なカイネ」にはカイネであるということを理解していても非常に驚かされます。
disc2はエンディングの後の物語
disc2では、魔王を倒した3ヶ月後を舞台に、カイネがマモノの襲撃から村を守った際の物語が描かれます。物語の中では「両性具有」として生まれてしまったカイネの暗い一面を知ることのできる物語となっています。
他作品でのカイネ
「DoD3」に「カイネの剣」が登場する
ニーアの過去にあたる「DoD3(ドラッグオンドラグーン3)」のダウンロードコンテンツに、「カイネの剣」という武器が登場し、同時にウェポンストーリーが実装されました。
「カイネの剣」ウェポンストーリー
「カイネの剣」
女は二度失った。
最初は、大切な祖母を。
二番目は、大切な友を。女は殺した。
彼女から大切なモノを奪った敵を。
彼女に復習の呪いをかけた敵を。女は失った。
復習の為に戦う意味を見失っていた。
殺戮の中で生きる意味を見失っていた。女は夢を見た。
暗い洞窟の中。
いつか訪れる死の先で、大切な人に会える夢を『ドラッグオンドラグーン3』より
「リィンカーネーション」にコラボで登場
『ニーア・リィンカーネーション』にてコラボキャラクターとして実装され、キャラクターストーリー、ウェポンストーリーが実装されました。コラボシナリオでは、崖の村の少女とカイネの物語が描かれています。
「カイネ/異分岐の戦士」キャラクターストーリー
「カイネ/異分岐の戦士」
なんだ、キョトン顔でこちらをジロジロと見て。
私がいつもと違う服を着ているのがそんなに珍しいか?
ふふ、そう言ってくれるな。
魔物が居なくなって、あの服を着る必要はもうないからな。実はこれ、おばあちゃんが若い頃に着ていたものなんだ。
今日は……アイツと合う日だから。
……気に入ってくれるだろうか。『ニーア・リィンカーネーション』より
「カイネの剣」ウェポンストーリー
「カイネの剣」
彼女は戦っていた。
殴打にも似た斬撃が、敵に何度も繰り返される。
やがて剣が折れ、一振りの刃になったとしても。彼女は苦しんでいた。
穢れた体を晒しながら生きることを。
心を蝕む思い出を抱え続けることを。彼女は悟っていた。
復讐も、苦悩も、無意味と知って目を閉じる。
せめて夢の中だけは幸福でありたいと。しかし、彼女は抗い続けた。
無価値で、何も残らないことを知っても。
剣をひたすら振るった。闇の中を、彷徨いながら。『ニーア・リィンカーネーション』より
『シノアリス』にコラボで登場
『シノアリス』とのコラボの際にキャラクターと武器の実装が行われました。コラボシナリオでの出番はなかったものの、キャラクターストーリーとウェポンストーリーがそれぞれ実装されました。
「カイネ/ブレイカー」キャラクターストーリー
「カイネ/ブレイカー」
吐き気がする、このクソッタレな世界の空気を吸っているだけで。なぜ、私は生まれた。壊れても、壊れたまま戦い続ける、戦い続けることしかできない。まるで操り人形だ。へし折り、引き千切り、叩き潰す。いくら血を浴びても満たされることはない、そんなことはわかっている、わかっているのに、この忌まわしい体はそれを求め続ける。
この馬鹿げた芝居は、いったいいつ終わるのだろう。悲鳴、嘲笑、怒号、そして私は全てから耳をふさいだ。ただ殺す、殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して、もう、私は…………
いや、ちがう……ちがう、ちがう!たしかに私は壊れているかもしれない、バケモノかもしれない。それでも私を、そんな私を仲間だと言ってくれた奴が居る、だから私は戦い続けるんだ。
『シノアリス』より
「カイネの剣」ウェポンストーリー
「カイネの剣」
華奢な身体と白い肌。
影のある表情が彼女の美しさを引き立てる。
しかし、その手に握られる剣はあまりにも不釣り合いだった。怒り、悲しみ、憎しみ。
感情のままに振るわれるその剣は常に血が乾くことはない。
けれど、彼女はその剣を手放すことはできなかった。矛盾を抱え込んだ、心と身体。
誰も彼女のことを理解することはできなかった。
そして、彼女の心は穏やかだった。長い戦いが終わり、真っ暗な闇が彼女を呑み込んでいく。
しかし、彼女の心は穏やかだった。
大切な人の腕のなかで、その時を迎えることができたから。『シノアリス』より
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