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仮想通貨にはさまざまな種類(銘柄)があり、国内取引所だけでも60種類以上もあります。

始めたいのに種類が多すぎてどの仮想通貨が良いのかわからないと迷う人も少なくないはずです。

そこで今回は、初心者に向けておすすめの仮想通貨の種類と違いを解説しながら、選ぶポイントを紹介していきます。

☆この記事を読んでわかること

おすすめの仮想通貨一覧

アイコン仮想通貨価格時価総額時価総額ランキング発行開始日
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ビットコイン(BTC)3,259,843円62兆9816億5646万円1位2009年1月3日
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イーサリアム(ETH)224,598円27兆4855億2630万円2位2015年7月30日
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リップル(XRP)50円2兆5299億5582万円6位2012年9月
(Ripple Consensus Ledgerの開始日)
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ポルカドット(DOT)816円9523億569万円12位2020年5月26日
(メインネットローンチ日)
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アバランチ(AVAX)2,201円7169億5187万円17位2020年9月21日
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ポリゴン(MATIC)158円1兆3822億6257万円8位2019年4月20日
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ソラナ(SOL)2,725円1兆439億8501万円11位2020年3月16日
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サンド(SAND)83円1237億3876万円53位2019年10月29日
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ガラ(GALA)5円351億480万円136位2020年9月11日
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エイプコイン(APE)592円2189億8239万円37位2022年2月14日
※価格と時価総額、時価総額ランキングは、2023年3月27日時点での確認内容です。
※価格は1円未満、時価総額は1万円未満の端数を四捨五入した値です。

おすすめの仮想通貨ランキング

ビットコイン(BTC)

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出典:CoinMarketCap

ビットコインは、2009年1月3日に発行が開始された世界初の仮想通貨です。

時価総額ビットコインの時価総額は約62.5兆円と、2位のイーサリアム(ETH)約27兆円と2倍以上の差をつけて堂々の1位を誇ります。

ビットコインは、名実ともに仮想通貨の代表的存在です。実際、国内の取引所であれば、レバレッジ取引しか扱っていない取引所を除いてほとんどビットコインの取引ができます。

※時価総額は2023年3月27日時点での確認内容です。

イーサリアム(ETH)

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出典:CoinMarketCap

イーサリアムは、ビットコインのイノベーションをもとに創設され、2015年7月30日に運用を開始したプラットフォームです。

従来のビットコインではできなかったネットワーク上でプログラムの書き込みや実行が可能となった結果、イーサリアム上でさまざまなサービスの構築やビジネスでの利用ができるようになりました。

なお、イーサリアムはあくまでもプラットフォームとしての役割を持つネットワークであり、実際に取引所で取引するのはEther(イーサ)と呼ばれるトークンです。

イーサリアム上でサービスの提供や利用するときにかかる手数料は、Etherで支払います。

イーサリアムは時価総額ランキングもビットコインに次ぐ2位を誇り、多くの取引所で取引ができる人気の仮想通貨です。

※時価総額は2023年3月27日時点での確認内容です。

リップル(XRP)

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出典:CoinMarketCap

リップルは、2012年9月に運用が開始された「Ripple Consensus Ledger」で使用されているトークンです。

たとえば海外にいる友人に送金したいときに、日本円からリップル、リップルから海外の通貨というように、異なる通貨の交換を繋ぐ役割を持っています。

リップルがブリッジ通貨として機能することによって、ネットワークに参加する金融機関などは、従来よりも早く、低コストで国際送金を実現できるようになりました。

早く、低コストで取引を完了できるため、たとえばA取引所からB取引所にすぐ移動させたい場合にも役立つ仮想通貨です。

ポルカドット(DOT)

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出典:CoinMarketCap

ポルカドットは、仮想通貨のブロックチェーン同士を接続できるネットワークのネイティブトークンです。

リップルは異なる通貨同士を繋ぐブリッジ通貨の役割があった一方、ポルカドットはブロックチェーンのブリッジとしての役割を持っています。

2022年5月4日には、ポルカドットをベースに構築されたブロックチェーン同士で直接通信が可能になるアップデートが実施されるなど、異なるブロックチェーンでの相互運用性が大きく向上しました。

アバランチ(AVAX)

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出典:CoinMarketCap

アバランチ(AVAX)は、低コストで高速な取引(トランザクション)ができることを特徴とするアバランチプラットフォーム上のネイティブトークンです。

イーサリアムキラーと呼ばれるとおり、イーサリアムと同様に分散型アプリケーション(dApps)を構築するためのプラットフォームとしての役割があります。

ただし、ネットワークがX-ChainとC-Chain、P-Chainの3つから構成されている点、さらに、これとは別のサブネットと呼ばれるブロックチェーンを構築できる点などはイーサリアムと異なる特徴です。

X-ChainはAVAXトークンその他の資産の生成や交換に特化したネットワークで、C-Chainはイーサリアムと同様にスマートコントラクトの実行が可能なネットワーク、P-Chainはアバランチのメタデータを記録しサブネットの作成を可能にするネットワークというように、機能が分けられています。

ポリゴン(MATIC)

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出典:CoinMarketCap

ポリゴンとは、アバランチと同様にイーサリアムキラーとも呼ばれているポリゴンネットワークにおけるトークンです。

イーサリアムを利用したサービスが人気になり、イーサリアムネットワークで取引の処理を対応しきれないようになってきたこと、手数料が高騰していたことなどを受けて登場しました。

ポリゴンネットワークは、イーサリアムよりも低コストで高速な取引を実現するために提供されている、イーサリアムと並行して動作するレイヤー2のサイドチェーンです。

ブロックチェーン同士が繋がるという性質を見ると、前述したポルカドットやアバランチと似ています。

ポリゴンは一部でイーサリアムキラーと呼ばれているものの、実際にはイーサリアムが抱えていたスケーリング問題の解決を図るために提供されるスケーリングソリューションとして位置づけられています。

ソラナ(SOL)

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出典:CoinMarketCap

ソラナは、イーサリアムキラーや第4世代ブロックチェーンとも呼ばれている、ソラナプラットフォーム内で利用されているトークンです。

ソラナでは、イーサリアムと同様にdAppsの開発ができますが、イーサリアムがプルーフ・オブ・ステーク(PoS)というコンセンサスアルゴリズムを採用している一方、ソラナは独自のコンセンサスアルゴリズムであるプルーフ・オブ・ヒストリー(PoH)を採用していることに特徴があります。

コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンに情報を記録し繋げていくために、繋げる情報が正しいかどうかネットワークの参加者全体で検証し、合意形成をする仕組みのことです。

サンド(SAND)

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出典:CoinMarketCap

サンドとは、イーサリアムベースのゲームプラットフォーム「The Sandbox」で利用されているユーティリティトークンです。

The Sandboxでは、仮想世界(メタバース)でアバターやデジタルグッズ、オリジナルのゲームなどのNFTを作って売るほか、LANDと呼ばれるデジタル不動産を有料で貸すこともできます。

サンドは、The Sandboxでデジタル資産の売買やレンタルをするための通貨としての役割があります。

ガラ(GALA)

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出典:CoinMarketCap

ガラとは、Gala Gamesで利用されているイーサリアムベースのトークンです。

Gala Gamesは、ゲームで遊んで稼ぐ、つまりP2E(Play to Earn)をコンセプトにブロックチェーンゲームを提供しています。

Gala Gamesから提供されるゲームは、従来はイーサリアムで運用されていましたが、スパイダータンクのローンチを経て、独自のレイヤー1ブロックチェーン「GYRI」で運用されるようになりました。

タウンスターやスパイダータンク、SUPERIORなどのブロックチェーンゲームを提供しているほか、2023年にリリースを予定しているゲーム数は12もあると公表しています。
 

※2023年3月27日時点、国内取引所ではbitbankでしかガラの取引はできません。

エイプコイン(APE)

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出典:CoinMarketCap

エイプコインとは、NFTの普及を牽引し、2023年3月時点で世界最大手のNFTマーケットプレイス「Opensea」の取引高ランキングで2位を誇る「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」に関連するイーサリアムベースのトークンです。

BAYCは猿をモチーフにしたNFTシリーズであり、どこかで見たことがあるという人も少なくないのではないでしょうか。

エイプコインは、Web3.0の分散型コミュニティをサポートするためにあらゆる分野で利用されるトークンとして2022年3月にローンチしました。

ガバナンストークン(※1)、ユーティリティトークンとしての機能を持つほか、2022年12月には公式ステーキングプロトコルがリリースされたため、ステーキング(※2)によって報酬を獲得することもできます。

 ※1:プロジェクトの運営に関する提案・投票権のこと。
 ※2:トークンをブロックチェーンにおけるコンセンサスアルゴリズムの運営のためにロックすること。
ロックしたトークンの量や期間に応じて報酬の受け取りが可能。

 ※2023年3月27日時点、国内取引所ではbitbankでしかエイプコインの取引はできません。

仮想通貨を選ぶ際のポイント

JVCEA公表のグリーンリスト

仮想通貨の取引をしたことのない初心者なら、JVCEA公表のグリーンリストを基準に投資する仮想通貨を選んでもよいでしょう。

JVCEAが公表するグリーンリストとは、3社以上の国内取引所が取り扱っており、6か月以上取引されているなどの要件を満たす仮想通貨を公表しているリストです。

JVCEAのグリーンリストは、すでに多くの人から取引されていて特に問題が生じていないメジャーな仮想通貨を示しているため、グリーンリストに挙げられていない仮想通貨よりも安心して取引ができます。

JVCEAとは仮想通貨取引所の自主規制団体のことで、コインチェックやビットポイント、ビットバンクなど仮想通貨取引所を運営している企業から構成されます。具体的には一般社団法人日本暗号資産取引業協会という名称です。

将来性の高さ

仮想通貨は将来性の高さで選べるのが一番の理想と言えるでしょう。

もちろん、仮想通貨の価値が上昇するタイミングを事前に知ることは簡単ではありません。

ですが、仮想通貨の各プロジェクトが将来の戦略などを示したロードマップを公表しているかどうか、時価総額が高いかどうか、コミュニティは活発かどうかなど判断基準にできる情報をもとに、将来性を予測した上で仮想通貨を選ぶことも1つの選ぶポイントと言えるでしょう。

活発に取引されている

仮想通貨は、できるかぎり活発に取引されているもの(流動性が高いもの)を選びましょう。

活発に取引されているほど、買いたいときや売りたいときに比較的良い条件ですぐに取引できるからです。

たとえば、ビットコインやイーサリアムは取引が活発なので、一度にたくさん売る注文をしても比較的すぐに希望の価格で成立する可能性があります。

一方で、ガラやエイプコインはビットコインと比べると取引は活発ではないので、一度にたくさん売る注文をしても希望の価格では成立せず、安い価格で売る注文をすると時間をかけて注文が成立する可能性があるといった差が生じます。

まだ初めたばかりで取引に慣れていない人であれば、活発に取引されているイーサリアムなどの知名度の高い仮想通貨を選んでおくのがおすすめです。

仮想通貨の種類でよくある質問

日本で取引できる仮想通貨の種類はどのくらいある?

日本で取引できる仮想通貨の種類は、一般社団法人日本暗号資産取引業協会によると、2023年3月13日時点で60種類です。

時価総額とは?

時価総額とは仮想通貨の市場規模や価値を表す指標のことで、仮想通貨を全部買うといくらになるかという金額です。たとえば、ある仮想通貨が全部で100単位流通しており、そのときの1単位あたりの価格が100円のとき、すべての仮想通貨を買うための値段すなわち時価総額は1万円となります。

アルトコインとは?

アルトコインとは、ビットコインではない仮想通貨のことです。

一番おすすめの仮想通貨はどれ?

個人の考え方によりますが、NFTアートやNFTゲーム、DeFiなどさまざまなサービスに利用されていて取引も活発なイーサリアムがおすすめです。

仮想通貨はいくらから取引できる?

一般的に、国内取引所であれば数百円程度から取引所での取引ができます。販売所なら1円から取引できる場合も少なくありませんが、取引所と比べて不利な取引になるためおすすめできません。

※当記事の情報は編集部が更新日時点までの情報を独自調査したものになります。一部、最新の情報とは異なる可能性がございます。