ルミナリア_先行プレイ

『テイルズ オブ』アプリ初の完全オリジナル作品「テイルズ オブ ルミナリア」の先行プレイレポートをお届け。気になるゲームシステムや魅力を余すところなくご紹介!

※記事内容および画像は開発中のものです。情報は予告なく変更される場合がございます。

「テイルズ オブ ルミナリア」ゲーム紹介

『テイルズ オブ』アプリ初の完全オリジナル作品

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今やJRPGを代表する作品群となった、バンダイナムコエンターテインメントの『テイルズ オブ』シリーズ。1995年に発売された「テイルズ オブ ファンタジア」を皮切りに、これまでにオリジナルタイトルだけで22作品が発売、さらにはアニメや各種イベントをはじめとした様々なメディアミックス展開が行われるなど、国民的RPGとしての立ち位置を盤石なものとしている。

つい先日には、家庭用ゲーム向けとして5年ぶりの最新作「テイルズ オブ アライズ」が発売され世界中から激賞されるなど、誕生から25年の時を経てなお、ますます勢いを増す本シリーズ。そんな『テイルズ オブ』25周年の締めくくりを記念したスマートフォン用ゲームアプリが、今回ご紹介する「テイルズ オブ ルミナリア」だ。

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『テイルズ オブ』のスマホアプリとしてはこれまで「リンク」「アスタリア」「ザ レイズ」「クレストリア」といったタイトルがリリースされており、どこか“歴代キャラクター勢ぞろいのオールスター作品”というイメージをお持ちの方も多いのではないかと思う。

だが本作「テイルズ オブ ルミナリア」は、過去作キャラが一切登場しない、アプリ初の完全オリジナルタイトルとなっている。

21人の主人公による壮大な群像劇

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その一点だけをみても、本作にかける開発陣の意気込みが伝わってくるようだが、「ルミナリア」の挑戦はそれだけにとどまらない。「21の生き様が交錯するRPG」というサブタイトルの通り、本作には何と主人公が21人も存在する。

身分も立場も全く異なるキャラクターたちによる思惑や行動が複雑に絡み合い、物語が多面的に展開されていくという、まさしく「群像劇」の王道をいくストーリーがフルボイスで展開される。そのスケールはスマホゲー史上類を見ないレベルのものだ。

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ここで軽く、「テイルズ オブ ルミナリア」の世界観を説明しておこう。本作は、ありとあらゆるものが「マナ」というエネルギーによって構築される世界が舞台。マナはかつて生きていた巨獣の骸「源獣」から生み出され、次第に人々の間で源獣信仰がなされるようになる。

しかし時が流れるにつれ、マナに対する考え方の違いにより対立構造が生まれてしまう。源獣を神聖視する5ヶ国で構成される「ユール連邦」と、マナを人々の生活のため効率的に利用しようする「ジルドラ帝国」との間で勃発した戦争が、物語における大きな軸となっている。

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そして21人の主人公たちは、「ユール連邦」の騎士学校の生徒や教官、「ジルドラ帝国」の将官たち、さらには「どちらにも所属しない」冒険者たちという3つに大別される。

無論、属する集団が同じでも個性や考え方は全く異なり、一人をプレイし終えた程度では世界のほんの一部しかわからない。様々な主人公の視点から物事を見ることで初めて、隠された謎の全貌が明かされていく仕組みとなっているのだ。

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前述の通りストーリーはキャラクターごとに用意されており、リリース時には「レオ」「セリア」「アウグスト」「リゼット」「イェルシィ」「アレクサンドラ」「ファルク」ら7人の“エピソード1”が実装されるとのことだ。

なお筆者がプレイしてみたところ、大体60分強ほどで1つのエピソードをクリアすることができた。ちなみに話の区切り(※1区間あたり3分程度)ごとにオートセーブが入るため、出先で少しだけプレイするといった遊び方も十分可能だ。

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ネタバレを防ぐため個々のストーリーに関しては言及を避けるが、実際に遊んでみるとキャラクターごとのシナリオの振れ幅、バリエーションの豊富さに驚かされたことだけは記しておきたい。

レオ編で騎士候補生たちの人間模様が描かれたかと思えば、アウグスト編は帝国宰相への就任式から幕を開けるといった具合に、シナリオだけをみればまるで別ゲームを遊んでいるかのような新鮮味を感じられる点は、本作における最大の強みと言っていいだろう。

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RPGを嗜まれている方の中には「複数主人公制を採用してはいるが、結局シチュエーションは変わらない」という経験をしたことがある方も多いかと思うが、こと本作においてそうした心配は無縁である。

しかも、オープニングムービーに至ってはキャラごとに違うものが用意されている手のこみようだ。かなり先にはなるだろうが、全キャラのエピソードが一通り配信された時、シナリオ全体の質と量は凄まじいことになっていることだろう。

探索とバトルがシームレスに繋がる

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そうなると気になってくるのは、やはりゲームのシステム面だ。本作は縦画面表示が採用されており、全ての操作をシンプルに行うことができる。最もよく使うのは画面中央下のボタンで、キャラクターの移動、連続攻撃、長押し攻撃、フリック回避が1ボタンに集約されている。他にもマナを使った魔法のような「創術」や、敵の攻撃に合わせた「カウンター」などの要素も用意されている。

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フィールドは所々脇道がありつつも基本的には一本道であり、奥へ奥へと進んでいけば自然とストーリーが進んでいく。そして最大の特徴は「探索とバトルがシームレスにつながっている」という点だ。点在するモンスターに近づけば即戦闘が始まり、ロード時間は一秒たりとも挟まない。

なおシリーズお馴染みのスキットに関しては、移動中にキャラ同士が会話するという形で再現され、こちらもテンポを阻害しない作りとなっている。

『テイルズ オブ』に欠かせない要素をしっかりと実装

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そして、『テイルズ オブ』のバトルといえば「秘奥義」を抜きにしては語れない。本作では敵にダメージを与えることでゲージが溜まっていき、満タンになると任意のタイミングで発動できる。ボタンをタップすればド派手なカットインとともに、敵に大ダメージを与えることが可能だ。

レオの放つ渾身の「獅爪連牙斬」に、スタンやユーリといった名だたる主人公が繰り出してきた「爪竜連牙斬」を重ねるプレイヤーも多いことだろう。

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なお「秘奥義」や「創術」は、キャラクターの装備品に紐づいており、衣装を着替えたり武器を変えたりすることで、使える技も変わってくる。そのため装備品が単なるステータスアップの道具ではなく、取り得る戦術にも大きく関わってくるのはユニークな点だ。

ちなみに「21人の主人公」がコンセプト上極めて重要なこともあってか、本作にキャラクターガシャは一切存在せず、この装備品の入手が作中で唯一のガシャ要素となっている。

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そして秘奥義と同等かそれ以上に『テイルズ オブ』には欠かせない「料理」だが、本作にも当然に用意されている。食べ方は簡単で、体力が減ってきたら画面右上の料理ボタンをタップするだけだ。

これまでのシリーズではフィールドや宿屋、キャンプといった戦闘外での回復は料理、戦闘中の回復はグミというすみ分けがなされていたが、フィールドと戦闘がシームレスになっている本作では回復は基本料理に一本化されている。

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料理はフィールドで拾ったり、市場で買ったりして入手した食材を使って専用画面で作成する。その後、衣装や武器同様にキャラクターに装備させることで、戦闘中に使えるようになる。レシピによってはHP回復に加えて、攻撃力や防御力アップなどのバフ効果も持っており、その威力は決して馬鹿にならない。もちろん、『テイルズ オブ』シリーズを象徴する料理「マーボーカレー」も健在だ。

共闘が味わえる「マルチBOSSバトル」

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なおストーリー以外のバトルコンテンツとして、「マルチBOSSバトル」というものが用意されていることも確認できた。

今回は先行プレイということもあり複数人でのプレイは叶わなかったものの、源獣に名を連ねる獅皇「アグライア」との戦いは非常に歯応えのあるものだった。ソーシャルゲームの醍醐味の一つである「仲間同士で戦うPvEの楽しさ」もしっかりと用意されているのは、長く遊ぶ上で非常にありがたい作りといえる。

「テイルズ オブ ルミナリア」先行プレイ感想

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本作「テイルズ オブ ルミナリア」の評価は、遊び手が『テイルズ オブ』シリーズと聞いて何をイメージするかによって大きく異なってくる。もしあなたが、複数のボタンによる術技を組み合わせたコンボバトルこそ『テイルズ オブ』の醍醐味と思っている場合、望むものはそこにはないかもしれない。

短いプレイ時間やカジュアルな操作感を求められがちなアプリゲームにおいて、バトルとシナリオ双方の良さを同時に楽しめるようにシームレス方式を採用していることからも分かるように、本作は戦闘だけに意識が偏り過ぎないバランスになっており、「スマートフォンというある種特異なプラットフォームに最適化を図った意欲的なゲーム」という趣が強い。

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しかしながら「勧善懲悪の一言では語れない、重みのあるストーリー」に『テイルズ オブ』らしさを感じるという方にとって、ルミナリアは最高のゲームとなる可能性を秘めている。おそらく最初で最後であろう21人という主人公の数は、正義と正義のぶつかり合いの物語を多面的に描くための究極の形だ。

また料理やキャラ同士の会話など、要所要所でファンのツボを抑える作りとなっており、形は変われど本作が間違いなく『テイルズ オブ』であることを確信した先行プレイだった。

「テイルズ オブ ルミナリア」基本情報

タイトル名 テイルズ オブ ルミナリア
配信予定日 2021年11月4日配信予定
ジャンル 21の生き様が交錯するRPG
価格 基本プレイ無料/アイテム課金制
対応機種 iOS/Android
会社 バンダイナムコエンターテインメント
公式サイト 「テイルズ オブ ルミナリア」公式サイト
公式Twitter 「テイルズ オブ ルミナリア」公式Twitter
権利表記 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
キャラクターデザイン/佐伯俊

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