2018年6月17日(日)、株式会社CyberZとエイベックス・エンタテインメント株式会社は幕張メッセにて国内最大級のeスポーツイベント『RAGE 2018 Summer』を共同で開催した。大会賞金総額は2,000万円、『RAGE 2018 Summer』全イベント会場の総来場者は過去最多となる3.5万人(※)を突破したことを発表しました。
<以下,メーカー発表文(プレスリリース)原文>
「RAGE Shadowverse Dawnbreak, Nightedge GRAND FINALS」にて初めて、OPENREC.tv上で視聴者から集まったエールを、優勝賞金に上乗せする企画を実施し、合計970,240エールが視聴者から送られた。
RAGEは、2015年末にスタートした年間を通じて複数ジャンルのゲーム大会を提供している次世代型eスポーツイベントだ。8回目を迎える今回は、Cygamesの本格スマホカードバトル『Shadowverse』、およびスクウェア・エニックスのリアルタイムカードバトル『SERVANT of THRONES』の2タイトルで全国大会の決勝を実施。同じeスポーツ大会としては、今ネットで話題のバーチャルYouTuber6人が初代王座をかけて戦った『RAGE バーチャルYouTuber GRAND PRIX〜2018 Summer〜』も非常に注目を集めた。
ほかにも、海外のゲームイベント「E3 2018」にて任天堂が発表したNintendo Switch™向け新作『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の国内最速プレイアブル体験会、バトルロイヤルゲーム『PUBG MOBILE』初となるオフラインイベントなど、充実したブースが立ち並び、会場のあちこちで人だかりができていた。
現地やネットに集まった参加者は、格闘技イベントのような選手紹介に息を飲んだり、見事なプレーを目の前にして鳥肌を立てたり、勝利の瞬間に合わせて大歓声をあげたりと、まさにスポーツと同じeスポーツの興奮を満喫していた。
イベント中には、AK-69とTAKUYA∞(UVERworld)によるミニライブを開催して、RAGEの新公式テーマソングである『ONE LIFE feat. UVERworld』を披露した。ステージが暗転すると同時に重低音が流れ始め、中央の扉が開いて2人が登場。着席していた観客たちは立ち上がり、「ONE LIFE」と力強く繰り返される歌詞に合わせて手を振って楽しんでいた。
ライブ後のMCでは、AK-69が「自分の曲は、自分たちの生き様から紡いでいるものしかない。ONE LIFEもこの一瞬、一戦に全てをかける曲」と曲に込めた思いを語る。
注目を集めていたのが、大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALのプレイアブル体験会だ。1999年の1作目から続く人気シリーズの最新5作目ということもあって前評判も非常に高く、国内外から集まったファンで開場前にすでに1200人以上が並ぶほどの熱気だった。
そんな来場者たちは、整理券をもらってブース前の行列に並び、最大で4回戦を戦える「大乱闘勝ち抜きバトル!」に参加していた。事前に許可が出ていたニンテンドー ゲームキューブ コントローラを持ち込む人もちらほらおり、いざプレーとなると全員が真剣な目でゲーム画面に没頭していた。勝ち残って決勝を制すると限定RAGE Tシャツがもらえるのも嬉しい点だった。
ステージでは、OooDaさんとシンイチロォさんを実況に、裏切りマンキーコングの西澤さん・風次さんをゲストコメンテーターに迎えて、勝ち抜きバトルの決勝を伝えるとともに、エキシビションマッチの「大乱闘チャレンジバトル!」も実施していた。
チャレンジバトルは会場から選ばれた観客が、あばだんご選手、KEN選手、古森霧選手の有名プレイヤー3名に挑戦できるというもの。どのキャラクターがどんな技を見せるのか、各ステージではどう戦えばいいのか。最新情報をいち早く自分の目で見ようと、通路まで達するほどの観客が集まってステージやモニターを見守っていた。
『RAGE バーチャルYouTuber GRAND PRIX〜2018 Summer〜』も、ブースの開場前に長蛇の待機列が形成されるほどVTuberファンがかけつける注目の企画だ。オープニング前にはVTuber7人が勢揃いしたムービーが流されてファンが大歓声をあげていた。ステージでは、透過有機ELディスプレーを4台横に並べ、さらに4台を縦長に組み合わせて中央に立てて、バーチャルの存在である彼・彼女たちをリアルに「召喚」していた。
予選では、1種目目として人気のスマホゲーム『どうぶつタワーバトル』で対戦し、難易度の高い積み方を繰り返すなどの激闘を繰り広げて、アズマリムと田中ヒメが決勝に進出。2種目目のNintendo Switch用アクションゲーム『スーパーボンバーマンR』では、絶叫しながらのプレーも電脳少女シロと「ときのそら」が決勝にコマを進めた。
決勝は、格闘ゲームの『ウルトラストリートファイターII ザ・ファイナルチャレンジャーズ』でトーナメント戦となった。ファイナルに勝ち進んだ電脳少女シロは洗脳されたケン、田中ヒメは豪鬼をそれぞれチョイス。1勝1負で迎えた最終試合を玄人の動きで電脳少女シロが制し、初代王者となった。
『RAGE × PUBG MOBILE ドン勝チャレンジ』は、会場で6回参加者を応募し、最大50人+有名プレイヤーでPUBG MOBILEのカスタムマッチを行うというもの。MCにブンブン丸さん、ゲストにSUMOMOXqX選手、よさこいバンキッシュの3人、けんき選手、高田健志、にごんご選手を迎え、ときおり派手な銃撃を会場に鳴り響かせて熱戦を繰り広げていた。
『RAGE SERVANT of THRONES IMPERIAL』の決勝大会では、メイジさん選手とアルトリア選手が対決。見事、メイジさん選手が2戦連勝して初代王座に輝き、優勝トロフィーと賞金400万円、ゲーム内の特別称号『猛々しき救世の覇道』を手にしていた。
メイジさん選手は、目に力を込めて感動をかみしめながら優勝トロフィーを手にし、「僕だけの力で優勝できたわけではない。力を貸していただいた方々に恩返ししたい」とコメント。さらに「初めてやったゲームが3歳のときのドラゴンクエストシリーズで、ずっとスクウェア・エニックスのゲームで遊んできたので、こうしたご縁があったのが嬉しい」と喜びを伝えていた。
『RAGE Shadowverse Dawnbreak, Nightedge GRAND FINALS』は、Shadowverseのゲームがローンチしてちょうど2周年の日に合わせての開催になった。東西合わせて約8,000人の予選参加者から勝ち上がったファイナリスト8人が参戦。1試合BO5(先に3勝した方が勝ちというルール)で行われ、2勝2敗からの勝負という局面も多く見受けられるほど、凄まじい熱闘が繰り広げられた。
ラストに勝ち進んだのは、「沈黙の復讐者(リベンジャー)」ことかさご選手と、「The モンスター」ことソルト選手。決勝から武井壮がMCとして登場し「本日最後にして最大の決戦です!」という掛け声で呼び込まれ、緊張した表情でステージに姿を現す。
決勝戦も接戦で、ソルト選手が先勝したのちかさご選手が1勝返し、さらにお互い1勝して2勝2敗の状態になる。事前の優勝者予想キャンペーンで1位に選ばれていたソルト選手が有利と思われる節もあったが、そのプレッシャーをはねのけて、かさご選手が最終戦を見事制して優勝を勝ち取った。
優勝しても表情をまったく変えない、かさご選手。コメントを求められると、「嬉しいんですけど、自分はまだ優勝するレベルでないと思うので、不思議な気持ちです」と謙虚な言葉で返していた。さらに「まだまだ伸び代があるということですね」というフォローにも「プレイング面では課題が多い」と反省し、「謙虚魔人」と武井壮を驚かせていた。
ステージでは、Cygamesの森慶太プロダクトマネージャーがいくつかの新要素を告知した。6月28日リリース予定の第9弾カードパック『Brigade of the Sky / 蒼空の騎士』の最新のカード情報のほか、『グランブルーファンタジー』とのコラボとして、新リーダースキン「コルワ」を発表した。ほかにも、若い力が激突する夏のイベント『全国高校生シャドバ甲子園2018』も今夏に開催決定だ。
Cygamesの木村唯人プロデューサーからも重要な発表があった。2周年を記念した6月27日までの「2nd Anniversaryキャンペーン特別ログインボーナス」、6月18日の15時から始まる歴代の人気カードがレアリティを問わず排出されるグランプリ「2nd Anniversary Cup」、6月23日20時よりYouTubeLive/FRESH!/OPENREC.tvにて配信する「しゃどばすチャンネル 二周年記念スペシャル生放送」の3点を告知する。最後に、世界中で『Shadowverse』を遊んでいるユーザーに向けて深くお礼を述べていた。
会場ではステージ以外に様々なサイドイベントを用意していた。ゲーム中でも強カードで人気の高いバハムートの巨大バルーンや、まめだいふくさんによる『アマテラス』、えい梨さんによる『ツクヨミ』というコスプレイヤーとの撮影会もあり、多くの人がRAGEの思い出を写真に収めていた。
「RAGE Shadowverse Pro League」コーナーでは、今年5月に開幕したShadowverseプロリーグ4チームの選手が登場して、参加者との対戦やデッキ相談を実施した。憧れのプロ選手と直接話ができるとあって、対面している参加者からは笑顔がこぼれていた。付近では、当日参加のトーナメント大会も実施した。
今回、RAGEの公式サポーターとして世界標準のKAWAIIアイドル『わーすた』の5人も駆けつけた。ステージを盛り上げたほか、その場で撮影してShadowverseのカードになれる『Shadowverseフォトカード撮影エリア』を楽しんだり、物販ブースをPRしたりと、会場の魅力を存分に伝えた。ほかにも好評開催中のリアル脱出ゲーム×Shadowverse「影に沈む世界からの脱出」もブースで出展した。
飲食ブースや充電コーナーなども充実。飲食では、RAGE観戦でおなじみのフランスドッグのほか、北海道玉ねぎと豚の角煮丼などの丼物も登場した。
ラストのステージでは、再びCygamesの木村唯人プロデューサーが登場し、「本当にどの試合も凄くて、2周年がかすんでしまうような本当に素晴らしい内容だった。みなさんもどの試合がベストマッチだったか、色々なところで話してほしい」と感動の言葉を伝えた。
RAGEのプロデューサーであるCyberZの大友真吾より、今秋、『RAGE 2018 Autumn』にて開催するShadowverseの『RAGE Shadowverse Brigade of the Sky』の大会受付を7月上旬から開始することが告知された。
今年12月15、16日に開催する優勝賞金が100万ドルの『Shadowverse World Grand Prix 2018』についても言及された。前回の『RAGE 2018 Spring』で優勝・準優勝だったみずせ選手とからあげさん選手、今回のかさご選手・ソルト選手の4人のほか、『RAGE 2018 Autumn』での優勝者・準優勝者が参戦できる。
最後は武井壮さんの「それでは参りましょう、3、2、1、Bring it On!!」という掛け声に合わせて金銀の紙テープが客席に向けて発射されて、12時間近くにわたる激闘に幕を下ろした。
(※)RAGE Shadowverse Dawnbreak, Nightedge 西日本予選(2018年5月12日、13日)、RAGE Shadowverse Dawnbreak, Nightedge 東日本予選(2018年5月26日、27日)、RAGE 2018 Summerへの総来場者数