BanG Dream!(バンドリ!)発の実力派バンド「RAISE A SUILEN(RAS/ラス)」の舞台「We are RAISE A SUILEN〜BanG Dream! The Stage〜」のゲネプロにお邪魔させていただきました。当日のステージの様子などをまとめています。
バンドリ!初の舞台とは…?
演劇と演奏、2つのライブがリンクするステージ!
2020年7月15日、バンドリ!プロジェクト初となる舞台「We are RAISE A SUILEN〜BanG Dream! The Stage〜」が天王洲銀河劇場にて初披露されました。
バンドリ!に登場するキャラクターの声優としてだけでなく、リアルバンドとしても活躍中のRAISE A SUILEN(RAS)のメンバーが軸となった、『演劇』と『演奏』2つのライブがリンクする新たなメディアミックスステージとなっています。
演劇・演奏、共に同一キャストが演じる!
舞台冒頭から迫力の演奏シーン!
1つの舞台で演劇と演奏の両方が行われることはそう珍しく無いでしょう。しかし、本公演では演劇の役者、そして演奏を行うバンドメンバーが同一キャスト。さらにそこにアニメキャラも重なるという、バンドリ!プロジェクトならではの、これまでには無い新たな形のステージとなっています。
5人のステージが今、幕を開ける!
今回の舞台は、今まで明かされることのなかった「RAS」の出会いから結成までの物語。
リアルバンドとして活動しながらメインキャラクターの声優としても活躍する彼女たちが舞台のステージに登場し、ミュージカルとはまた異なるバンドリ!ならではのステージが今、幕を開けます。
あらすじ
ガールズバンドチャレンジから数日後の元旦。
RAISE A SUILENの5人は、とある場所を訪れる。 「これからちょっとずつお互いのこと知っていって、強いバンドになっていこう」 というレイヤの言葉を思い出し、ついてくるチュチュ。 一方、ロックは他のメンバーがどうやってスカウトされたのか興味津々で。 幕の向こうに隠された、それぞれの過去や本音。 |
公演前、取材時の様子をお届け!
公演内容の紹介、の前に。ゲネプロ前に行われた取材でのコメントを一部紹介。
取材時は、RASのメンバーに加え、花園たえ役として舞台にも出演している大塚紗英さんも一緒に登壇。短い時間ではありましたが、舞台への意気込みや見所を凝縮して熱弁!
“暴れながら”というRASらしいコメント
「私たちらしく暴れながら、楽しくバンドリ!の魅力をしっかり届けられたら」
“暴れながら”という熱のあるコメントはRaychellさん。その言葉通り、舞台の枠に収まりきれない程の迫力あるステージを披露。観客席は関係者を中心としたゲネプロ(通し稽古)であっても、揺るがない盛り上げるチカラ・熱量を魅せてくれました。
よりシンクロ率の上がったキャラを表現
「普段は声で役を演じていますが、舞台では体も使って全身でキャラクターを演じることができる」
小原莉子さんは”舞台”におけるキャラクターとのシンクロ率の高さについてコメント。声だけでは表現しきれない、細かな仕草や表情からも随所で「ロックらしさ」を感じることができました。
RASのストーリーを全力で届ける
「バンドリ!の、そしてRASのストーリーを全力で届けていきたい」
夏芽さんからはストレートで力強いメッセージ。また、「細かな表情、マスキングでいうと怒った表情とかまで細かく見て欲しい」と舞台ならではの楽しみ方についてもコメント。
今この舞台に立つことができ幸せ
「たくさんの方に支えて頂き、今この舞台に立つことができ幸せ」
困難な情勢の中で舞台に立てることへの感謝を述べたのは倉知玲鳳さん。その言葉通り、今回の公演では会場にて徹底したルールが設けられていたりと、運営側の努力・サポートを来場者サイドもいつも以上に感じることができたはず。
これまでは声で命を吹き込んできたが、
「我らがRAS、RASが我らみたない感じで♪」
“らしさ”あるハツラツとして少し早歩きな口調でコメントしたのは紡木吏佐さん。舞台で自らが全身でキャラクターを演じることへ対する感謝、そして声優として担当しているキャラを実際に演技することで、そのキャラの気持ちがわかるようになる貴重な経験になったともコメント。
たくさんの愛情を頂いた現場だった
「無事に初日を迎えられたことを嬉しく思う」
倉知さん同様に、開催できたことへの感謝を強く述べた大塚紗英さん。「やれること自体、奇跡に近い」という言葉もあり、本舞台に込められた様々な背景、熱意を感じさせるコメントでした。
バンドリ!プロジェクトへの想いもコメント!
この舞台を通して、これから先に展開されるバンドリ!プロジェクトへの想いも登壇したキャスト全員が強くコメントされており、その想いがしっかり伝わる舞台前の取材でした。
昨今の情勢はライブやイベントの開催において、非常に大変な状況だと思います。それでもバンドリ!を通して新しいエンターテイメントを届けてようとしてくれる前向きな姿勢が、いちファンとして非常に嬉しく、こちらまで前向きにさせてくれる、そんなパワーを取材時から感じ取ることができました。
当日の会場の様子
会場内は徹底した感染症予防
会場では非常に徹底された感染症対策が用意されていました。
マスク、検温、手指の消毒、十分な距離確保。それに加えて、チケットの半券には来場者情報の記入、公演中に2度あった小休憩(約10分)では場内の換気が行われたりと、かなり徹底した対策に良い意味で驚かされました。
舞台自体が初めての方への配慮も忘れていない!
「ライブはよく行くけど、舞台は見に行ったことがない」
そんな方もきっと多いはず。それを見越して、公演が始まる前には舞台における注意事項の説明が用意されていました。
MCのさかいかなさんが、舞台初心者でもわかりやすく、ライブを比較としてその違いを説明すると同時に、会場を盛り上げてくれました。細かなところではありますが、こういった丁寧なサポートは素晴らしいなと感じました。
舞台の様子
演劇パートについて
演劇パートでは月刊ブシロードで連載中のコミカライズ「RAiSe! The story of my music」の内容や、アニメ2nd Season〜3rd Seasonまでの内容がぎっしりと積み込まれた見応えのある内容。(なんと約2時間45分!)
臨場感を感じられる息遣いや渾身の演技、ライブパフォーマンスは必見。まるでアニメからそのまま飛び出てきたかのような不思議な感覚を味わうことができました。
舞台は円陣を組み武道館ライブに臨むシーンの再現から
武道館ライブが開幕、そして舞台が始まる・・・
初日の出を拝むため、登山するRASメンバー
物語の中心であり舞台となっているのは、武道館ライブを終えた数日後の元旦。RASメンバーは初日の出を拝むために皆でノコギリ山を登山中。その中で、それぞれのメンバーとの出会いを振り返り、様々な回想シーンへ。
アニメで見た感動のシーンも
アニメ「BanG Dream! 3rd Season」でもRASメンバーとの出会いの一部や、ロック加入までのストーリーが紹介されています。舞台でもアニメシーンをなぞるシーンがいくつか用意されていました。
しかし、同じシーンではあるものの舞台ならではの生の演技・気迫で、非常に新鮮かつ初めて見た時のような感動が蘇ります。
アニメでもあった、シュシュを外して走り出すロック、たえがRASのサポート辞退を伝えるシーンなど、感情的な場面は生の演技によって、より心の奥にまで響きます。
ライブパートについて
7/15 ゲネプロ公演 ライブパートセットリスト |
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1.REIGNING(新曲) |
2.EXPOSE ‘Burn out!!!’ |
3.R・I・O・T |
舞台パート終了後に小休憩を挟み、最後にRASのライブパートへ。
今回の舞台のために描き下された新曲「REIGNING」をはじめとした、全3曲を披露!
生の演劇にてそれぞれの出会いや背景を知った後だからこそ、ライブパートではいつも以上に感情的に、気持ちが入り込みます。大ボリュームの舞台を締めくくるに相応しい、RASの圧倒的なパフォーマンスを披露してくれました。
「ライブが3曲」とだけ聞けば少し物足りないのでは?と思う方もいるかと思います。しかし、この舞台におけるライブパートはあくまで舞台の1部。そのライブパートは舞台の終着点、エンディングロールのような役割を果たしており、想いが詰まった3曲での盛大な締め括りに、物足りなさなど微塵も感じさせませんでした。
舞台レポートまとめ
本番前の舞台セット
今までにない全く新しい形でのメディアミックスステージでしたが、舞台内容はもちろんのこと細かなサポートまで行き届いた、キャストのみでない運営陣含む全員で作られた公演だなと感じさせてくれました。
今のRASメンバーがどのようにチュチュと繋がっていくのか、アニメの「あの名シーン」が忠実に再現されていました。さらにアニメでは描かれなかった「その時のキャラの心情」なども丁寧に表現されていると感じました。
最後にチュチュの手を取ろうとするレイヤ
ガールズバンドチャレンジが終了してお互いが歩み寄ろうとするRASの姿は胸が熱くなるシーンも多々。
本編は非常にテンポ良く、とにかく飽きの来ない舞台内容が魅力的で、舞台観劇に慣れていない方でもきっと楽しめる内容になっていたでしょう。
また、今回実施された定点カメラによる有料配信では、これから先の時代に寄り添った「新しいリアルライブイベントの楽しみ方」を提供して頂けているようにも伺えました。
「最強の音楽を奏でる最強のバンド」「大ガールズバンド時代のニューリーダー」というキーワードがぴったりなRAS、そしてバンドリ!プロジェクトの活躍に、今後も注目していきたい。
©BanG Dream! Project
Photo 加藤千絵
バンドリ!ガルパの攻略情報を掲載中!
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