1人でも手軽に楽しめる“チーム戦”――スマホ向け新作奪い合いアクション『OUTRANKERS』プレイレポ

3人×3チームの奪い合いバトル

『OUTRANKERS(アウトランカーズ)』はでらゲーより11月6日にリリースされた3人×3チームという“三つ巴”形式で資源を奪い合うバトルが特徴のアクションゲームだ。
プレイヤー操作1名＋AI操作2体という特殊なチーム編成を基本としており、対戦ゲームの定石を見直しつつ、誰でも楽しみやすいカジュアルな奪取アクションを目指して開発されている。

この度AppMediaでは先行試遊の機会をいただいた。

実際にプレイしてみたところ、短時間かつソロプレイという敷居の低さでありながら、チーム対戦ゲームの醍醐味をしっかり味わえる作品に仕上がっていた。そんな『OUTRANKERS』の魅力について紹介していこう。

試合時間は3分半！限られた時間で勝利を目指せ

本作の勝利条件は、いかに多くの資源「エルピス」を集め、自陣の拠点「E-スフィア」へ納品するかにある。対戦相手を倒すことや拠点破壊そのものが主目的ではなく、資源回収と納品量の競争にフォーカスされているため、対戦相手との直接対決を苦手とするプレイヤーでもすぐに入っていけるだろう。
試合時間は約3分半で区切られ、限られた時間の中で資源収集・納品・妨害行動が常に回転する。

具体的には、フィールド各所に出現するエネミーを倒すことで”エルピス“を取得し、それを自チームの拠点に戻して納品。ゲーム終了時にエルピスの総量が最も多いチームが勝利となる。
ただし、単に集めて戻るだけではない――エルピスを保持するほどキャラクターの移動速度が低下するほか、倒された際にロスしてしまうため、回収と納品をいかに早く回せるかがポイントとなる。加えて、対戦相手のE-スフィアを破壊することもできるので、余裕があったら妨害に回るのも手だ。

全チームの保有エルピス数は常に表示されているため、今どこに攻め込むべきかは常に把握することができる。必ずしもキル数＝勝利というわけではない設計になっているため、シンプルな力比べにはなりにくく、咄嗟の判断と長期的な計画が求められるのだ。

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3チーム制＆戦況変化の演出

3チーム同時に競い合う構造は本作の大きな特徴である。A vs B vs Cという構図のため、単純に2チームが争って他を蹴落とすだけでなく、トップを引きずり下ろすための一時的な共闘や、突然勃発する2位争いなど、さまざまな戦況が発生するのだ。

さらに、マップ中央や特定タイミングに低確率で発生するレアエネミー出現などのランダムイベントが逆転や乱戦の余地を持たせており、最後まで誰が勝つかわからない作りになっている。

対戦ゲームはどうしてもプレイヤーの力量差がはっきりしすぎるきらいがあるが、本作は必ずしも目の前の相手と戦わなくてもよいタイミングが発生するので、単純な勝ち負けになりにくく、そのあたりの心理的なハードルが下がっているように感じられた。

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操作・チーム構成・AI指揮の工夫

本作は、3人編成でありながら操作するのは1キャラクターのみというのはなんとも珍しい仕組みを採用している。
試合開始前の準備段階では、プレイヤーは操作キャラクターと同行NPC2体を選択し、序盤・中盤・終盤という3つのフェイズごとにNPC2体の作戦行動を簡単に設定できる。

ちなみに、試合開始前には「ギア」というアイテムをセットすることができ、これによって特定の属性へのダメージ追加や、エネミーのエルピスドロップ量増加などの追加効果を得ることができるので、プレイに慣れてきたらこのあたりを突き詰めていくのも良いだろう。

そして実際のプレイ中には操作キャラの動きとは別に、マップ状況を見つつリアルタイムにNPCへ指示を出すことも可能だ。これが思ったよりも忙しく、自分でエネミーを倒したりエルピスを集めたりしつつも、NPCに命令をする指揮官としての役も担わなければならない。
とはいえ、初心者やアクションが苦手なプレイヤーに対しては「オートモード」も実装されているので、まずはそちらで試してみてほしい。オンライン対戦とは別に「練習場」というモードもあるので、そこでスキルのチェックをするのも大事だ。

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能力も設定も個性豊かなキャラクター

プレイアブルキャラクターである「ランカー」は、それぞれ個性的で面白い。皆が通常攻撃・スキル2種・スペシャル1種を持っており、ダメージを与えるだけでなくデバフを付与したり、バリアで味方を守ったりとその能力は千差万別だ。

キャラクターのスキルは「アビリティ解放」を行うことで強化していく。ただ単にクリティカルやスキルの威力が増加したり、E-スフィアへの特効がついているものもある。どのキャラをどう伸ばしていくかという育成の方向性を探るのも面白いポイントだ。

また、ゲーム内にはキャラクター別エピソードである「ランカーストーリー」や、運営型タイトルではお馴染みである期間限定の「イベントストーリー」、キャラクターとの交流要素である「面会」モードなども収録されており、単純な対戦だけではなくキャラクターの掘り下げも図られている。

キャラクターたちは皆ユニークで、冷気を操るクールな少年「アダラ」や、真実の愛を探すセクシーな美女「アンフェル」、人体実験の被検体とされていた少女「リン」、自らに刻まれた刺青を操って戦う男「ラスター」までさまざまだ。きっとあなたの好きなランカーが見つかることだろう。

そして登場キャラクターは7週間ごとに1体ずつ実装される予定で、既存キャラに対しても技の追加やバランス調整が継続的に行われるとのことだ。

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背景や世界観についてもご紹介

舞台は、隕石の落下によって地表が汚染された200年後の地球。地上は毒花が咲き乱れ、まともに住めなくなってしまった。地下都市「ユートピア」に逃れた人類は、毒花が精製する希少なエネルギー資源「エルピス」を回収する任務を、とある人物たちに課したのだった。
それが、エルピスと適合し、異能を発現した罪人たち――ランカー。彼らは不老不死であり、急速な再生能力を有する。

そんな彼らを地上に上げ、エルピスの回収をさせるのが「アビスシフト」だ。これはユートピアにおいてリアルタイムで中継され、エンターテイメントとして消費されている。そんなディストピアSFチックなストーリーが『OUTRANKERS』だ。

なお、メインストーリーは完全にPvPマッチとは独立しており、好きなタイミングで読むことができる。

スピーディながら深い戦略性が魅力

実際にプレイしてみると、3チーム入り乱れる資源奪取戦は想像以上にスピーディで、常に状況が変化する緊張感があった。
バトルよりも「どこで集め、いつ納品するか」の判断が勝敗を分け、短時間ながら戦略の深さを感じた。AI仲間の動きも賢く、1人でもチーム戦の手応えを味わえる作りだった。

今後も追加されていくキャラクターや、どんどん掘り下げられていくストーリーにも注目していきたい。

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『OUTRANKERS(アウトランカーズ)』基本情報