2023年4月20日発売のSwitch,PS4用新作ソフト『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター(FINAL FANTASY ピクセルリマスター)』の先行プレイレポートをお届け。FF ピクセルリマスターの気になるゲームシステムや魅力を余すところなくご紹介!
※本記事には一部シナリオのネタバレが含まれます。ご注意ください。
『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』ゲーム紹介
FFシリーズの原点にしてRPGの金字塔がSwitch/PS4で蘇る
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『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』は1987年にスクウェアが発売したファミリーコンピュータ用RPG「ファイナルファンタジー(FF)」のリマスター作品。プレイヤーは4人の「光の戦士」を操り、暗黒に包まれ滅びの足音が徐々に近づいている世界を救う旅に出る……といった内容だ。
リマスターにあたりグラフィックを鮮やかにしているだけでなく、遊びやすいように演出やエフェクト、バトルの仕様などに調整がなされている。既にiOS/Android/Steam版の配信はされていたが、2023年4月20日にSwitch/PS4版が発売された。
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| フォントも2種類から選択できるようになっている。 | |
そんな現行機種で蘇った『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』だが、本作のオリジナル版は実に35年前。当時は生まれておらず、触れる機会もなかったという方や興味はあったが、なかなか手が出せずにいた……という方もいるだろう。かく言う筆者もFFシリーズにあまり触れてこなかった一人だ。
今回は『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』を先行してプレイさせていただけたので、初代FFをプレイしたことがない方と同じ目線で、本作のゲームシステムや魅力を紹介しよう。
『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』シナリオ紹介
4人の光の戦士によるクリスタルの輝きを取り戻す冒険が始まる
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『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』のシナリオは暗黒に包まれた世界に予言されたクリスタルを持つ4人の若者がコーネリア城を訪れるところから始まる。この若者達こそがプレイヤーの分身であり、この世界を救う「光の戦士」達である。
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| 4人の名前は自由に決められる。ランダム機能を活用するのも手だ。 | |
コーネリア城で光の戦士達はこの国の王女をさらい王位を要求する騎士「ガーランド」を倒し、王女を助け出すよう指示される。光の戦士達の目的地は北の大地であり、あくまでコーネリアには中継地として来たに過ぎないが、何やら北の大地へと通じる橋は現在無くなっており、王の頼みを聞けば橋をかけてくれるとのこと。
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他のRPG作品をプレイしている方や勘の良い方は気づいたかもしれないが、本作は基本的に”誰かの頼みを聞き報酬を貰う”という形式でシナリオが進んでいく。この場合もガーランドの待つカオス神殿へ行き、王女を助けると約束通り北の大陸へと続く橋を建設してくれる。
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王の願いを聞き届け、次なる目的地を目指し橋に足を踏み込むとムービーが……!そう、コーネリアの王女を助ける任務はいわゆるイントロダクション。ここから4つのクリスタルに輝きを取り戻すため、光の戦士達の長い長い冒険が幕を開けるのだ。
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| 海賊退治から王子の救出など……数々のイベントが待ち受ける。 | |
シナリオを盛り上げるBGMのほぼ全てにアレンジ版が実装!
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| BGMは「コンフィグ」から簡単に切り替えることができる | |
ピクセルリマスター版の物語を彩るBGMはオリジナル版の作曲者植松伸夫氏が完全監修のもと、ほぼ全曲のアレンジ版が実装されている。氏いわく、原曲のイメージを壊さないことを第一に当時は実現できなかったことを再表現、復元するようなアレンジをしているとのこと。

また、サウンドプレイヤー機能を使えばゲームの進行度に関わらずアレンジ版・オリジナル版の全曲を聴くことが可能。楽曲に興味がある方はこの機能を使い、まずは音楽を集中して聞いてみるのもアリだろう。
『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』ゲームシステム紹介
各地を冒険して人から情報を貰いゲームを進めていく

『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』のゲームシステムを紹介するにあたって、まず最初に本作の仕様と大まかな進め方を解説しよう。
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| ワールドマップ画面(左)と詳細マップ画面(右) 町や城などの詳細マップ画面以外では敵がエンカウントする。 |
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本作はワールドマップ画面と詳細マップ画面の2種類で構築されている。ざっくりとした説明だが、広大なワールドマップ画面の中に大小様々な詳細マップ画面が内包されているようなイメージをしていただけるとわかりやすいだろうか。
プレイヤーはワールドマップ画面を散策し町やダンジョンといったオブジェクトに触れて、各詳細マップ画面へ遷移。シナリオ紹介の時にも触れたが、町で人々から情報を集めたりダンジョンを攻略してゲームを進行していく。

町中にいるNPCのなんてことない一言が後に手に入るアイテムの使い方を示唆しているなど、シンプルな探索要素ながら奥が深い。
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さらに”困ったらNPCに話しかける”というのが定着してくると自然と全NPCに話しかけるようになり、NPCの情報からだんだんと本作の世界観や物語が浮き彫りとなる。ゲームシステムを活用した良いストーリーラインと言えるだろう。

筆者も序盤は大変お世話になった。
敵との戦闘は横配列のコマンド選択式戦闘

先ほどダンジョンを攻略すると書いたが、本作には移動中に発生するランダムエンカウントとボスなどに触れた際に発生するシンボルエンカウントの2種類の戦闘パターンが存在する。
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どちらもRPGでは馴染み深いターン性のコマンド選択方式で行う。アクションゲームとは異なり瞬発力は必要なく、じっくり考えて戦闘を行うことができるが、戦闘で使うアイテムを始めパーティの装備を揃えたり、魔法がどんな効果を持っているかを把握する必要がある。
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また本作では武器や防具に限らず、魔法も店で購入して装備する。レベルアップで覚えるスキルではなく、武器と同じ装備品のような枠組みなのが非常にユニークだ。
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こういう下準備がRPGの醍醐味ではあるのだが、本作にはコマンドオート機能を始めエンカウントのON/OFF切り替えや貰える経験値やお金を最大4倍にできる「ブースト機能」が存在するので、RPGが苦手な人や初心者でもサクサク進めることができる。シナリオだけを追体験したいという方にもオススメだ。
プレイヤーの選ぶパーティで変化する難易度と戦略性

本作はゲーム開始直後に光の剣士達の名前を決めることになるのだが、その際に彼らの職業を自由に設定できる。
選べる職業は前衛職の「戦士」「シーフ」「モンク」と後衛職の「白魔術師」「黒魔術師」と万能職「赤魔術師」の全6種類。それぞれ装備できる武器・防具や覚えられる魔法が異なる。

そして本作の特徴として職業の重複が可能なのだ。つまり戦士4人のパーティや黒魔術師4人といった偏った編成で冒険を楽しむことができる。
ゲーム開始後は職業を変更できないため、同じ職業だけにしてしまうことで難易度が飛躍的に上がってしまうこともあるのだが、プレイヤーの匙加減で難易度や戦略を自由に決められる面白い仕様だと言えるだろう。

後々、やや苦労する編成と知ったが躓くことなくプレイできた。
『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』先行プレイ感想
35年の月日を経ても楽しめるRPG

『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』をシナリオやゲームシステムを軸に紹介したがいかがだっただろうか、記事冒頭で述べた通り筆者は初代FF初見プレイとなったわけだが、抱いた感想は”名作はいつ始めても面白い”の一言に尽きる。
正直、プレイ前は35年も昔の作品なので”古臭さを感じてしまうのでは?”と不安を抱いていた。しかし、蓋を開けてみればその考えは杞憂に終わった。
OPシーンの奥行きの感じる立体的な絵とBGM、字幕によって”これから物語が始まるぞ”と訴えかけるような演出には痺れ、手に入れたアイテムが事前にNPCから聞いた情報と噛み合い、次に行く場所が閃く瞬間は実に楽しかった。

RPGの金字塔と呼ばれる本作は今から遊んでも十分楽しめる。今まで初代FFに触れてきたことがなかった方はもちろん、FFシリーズをプレイしたことがない方もぜひ遊んでみてほしい。
『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』基本情報
| タイトル | ファイナルファンタジー ピクセルリマスター |
|---|---|
| 発売日 | 2023年4月20日 |
| 価格 | FINAL FANTASY I~II:各1,480円(税込) FINAL FANTASY III~VI:各2,200円(税込) FINAL FANTASY I-VI Bundle:9,172円(税込) |
| 対応機種 | Switch/PS4 |
| CERO | A |
| ジャンル | RPG |
| プレイ人数 | 1人 |
| 会社 | スクウェア・エニックス |
| 公式サイト | 『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』公式サイト |
| 公式Twitter | 『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』公式Twitter |
| 権利表記 | © 1987, 1988, 1990, 1991, 1992, 1994, 2021, 2022, 2023 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. LOGO & IMAGE ILLUSTRATION:©1987, 1988, 1990, 1991, 1992, 1994, 2006, 2007 YOSHITAKA AMANO |
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