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『World of Tanks: HEAT』のCBTが22日15時(日本時間)まで開催されている。本稿では『World of Tanks』で知られるWargamingが手がけた“戦車ヒーローシューター”のレポをお届けしていく。

『World of Tanks: HEAT』ってどんなゲーム?


Wargamingが手掛ける『World of Tanks: HEAT』は、戦車を題材としたヒーローシューターだ。PC/PS5/Xbox Series X|S向けのCBTが4月22日15時(日本時間)まで開催されている。本作についてまずざっくり述べるなら“そこまで軍事知識が深くなくても、盛り上がれるリアル系戦車ゲーム”だ。戦車好きはもちろん、“軽めの戦車好き”もかなり楽しめる作品である。

シリーズの系譜にあたる『World of Tanks(以降、『WoT』)』はWW2を舞台にリアルな戦車を駆るPvPゲームであった。しかしどちらかというと、『World of Tanks: HEAT』は『WoT』とくらべて、もっとライト層も楽しめるように間口が広げられている感触がある。

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もちろん戦車好きに向けたゲームだが、その「戦車好きのレベル」が“戦車のことよく知らないけど、かっこいいよね!”くらいの、(筆者のような)ライト戦車好きにも楽しめるようになっていた。

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操作に関しても、「戦車という特殊な題材だからゲームプレイ自体が難しくなっている」なんてことはないが、かといって「他のヒーローシューターでいいじゃん」ともならない。『WoT』で培ってきた「戦車ならではの持ち味」と「ヒーローシューター」としての快適さが同居しているのだ。

“戦車ヒーローシューター”の間口は広いぞ!

かなりライトな戦車好きまでカバーしてくれるリアル系戦車ゲーム

『World of Tanks: HEAT』は、戦車を用いたヒーローシューターと言っても「完全なるフィクション」でも「戦車の操作性をリアルすぎるほどに追求した」というわけでもなく両方の持ち味を活かしている作品だ。操作性は至ってシンプル。移動して射撃するという面だけ見れば、他のヒーローシューターと大きな違いは無くすぐに慣れることだろう。

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戦車ごとに設定されているスキルも2種類しかなく、そこに各エージェント(搭乗者)の必殺技が加わるのみ。ジャンプや特殊移動などの要素がない分、むしろ他のヒーローシューターよりも操作すべきボタンは少ないかも知れない。

事実、今回のCBTでは操作にまつわるチュートリアルは操作への指示が軽く出るだけだ。しかしそれでも初戦から戦車を操り普通に戦えるというのは驚きに値する。

補足として、筆者は『WoT』をプレイしたことがない。もちろんスキルなどを含めた戦略面ではやりこんだ方が強くなるが、プレイするだけならば軽く遊べばすぐに操作方法は理解できるだろう。

実際の戦車と比べるとかなりフィクション寄りではあろうが、それでも本作は十二分に“ガチ寄り”だ。戦車にロマンを感じるけど、その名前を多く知っているわけでもないし……と尻込みしている人にこそ遊んでほしい。

“主砲リロードの時間”が生む戦略性!

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とはいえ、戦車である以上挙動の癖は強い。たとえば“主砲の向きと車体の前方が違う”といった点や、遮蔽物に隠れたと思っても前方がわずかに見えちゃっているなどの、「戦車ならではの癖」だ。これが実にいい味を出している。

特に“戦車ヒーローシューター”としての特徴を生み出しているのは、主砲のリロード時間だ。昨今のヒーローシューターはテンポが早く、会敵時には動体視力などを駆使したプレイテクが必要だ。しかし『World of Tanks: HEAT』で重要となるのは「貴重な一発をどう敵に当てるか」ということ。

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戦車の装甲は分厚く守られているため、撃つ場所を見誤るとダメージが軽減される。エンジン部分や弾薬が収められている場所に直撃させられると大ダメージを与えられるが、装甲のみをかすめたところで大きな損傷とはならない。その上で、敵味方の「主砲のリロード時間」は長いのだ。

一発外せば、次の敵の攻撃でこちらが倒されるかもしれない。「貴重な一発」でありつつ“敵より先に放って先手を取りたい”という感覚はことさらに増す。これが連携の必要性を生み、仲間と一緒に行動することに繋がる。

なにせどれだけテクニックがあっても、(条件が揃わなければ)主砲がひとつだけでは複数の相手には勝てないのだ。スキルを使って上手く複数人を相手取ったり、速度の速い戦車で掻き回すという手段もあるにはあるが、重要なのは味方と前線を作ることなのだ。

このテンポ感が「戦車を操縦している」という感触をもたらせてくれる。前線を仲間と押し上げていき、占領すべき拠点に乗り込めた時などはかなり爽快感があった!

昨今のシューターについていけない人こそ遊んでほしい

個性的すぎる戦車の数々!

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戦場に挑む前にはまずエージェント(乗員)を選ぶところから。彼らはアタッカー、ディフェンダー、スナイパーの三種類に区分されていて、それに類したスキルやアルティメット(必殺技)、特性を持っている。

筆者はアタッカーである「ケント」の車両「ALVT」などを今回のプレイでは使用した。この車両はアタッカーとして高い攻撃力を持つことと、わりと多様な場面で戦える汎用性を持っている(と理解した)のだ。スキルは前方に油膜を巻き、敵の進行を遅滞させる「汚れた物質」と、グレネードを大量に投擲し攻撃する「グレネード・クラスター」だ。

後者はなかなか飛距離がある上に、複数の敵へ同時攻撃できるので強い。油膜の上だと引火して継続ダメージとなるのも魅力的だ。

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他の戦車もユニークだった。自らを加速し激突することでダメージを与える超接近戦向けな車両や、爆速で戦場を走り回りこちらの背後を取る戦車。その一方でスナイピングや偵察ドローンで戦場全体を掌握しようとする車両もいたり、バリアで複数の戦車の猛攻を耐えつつ、仲間との連携で押してくるモノまで。

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バトルは5v5から10v10までと多めに設定されている。今回のCBTではリスポーンも無制限だったため、「自分がやられることでの罪悪感」はかなり薄かった。もちろんリリース後のランクマッチともなれば話も変わるのだろうが、上記のユニークな能力をもつ戦車がずらりと並ぶために“相性の悪さ”や“楽しさ”の方が勝るのだ。

テクニックがずば抜けていても「この戦車相手にこの出会い方はマズい! 退避!」なんて起こり得る

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逆にいえば、相性と戦術がはまれば一気に相手を殲滅させることもできる。アルティメットで戦場を火の海にして目の前の戦車群を崩壊させることもできるし、それが実際にできた時はとても爽快。スナイパータイプの戦車が並んでいるところにアタッカーで入り込んで敵の主砲をかわしながら生き残った時などテンションがひたすら上がる。


……もちろん、ふと振り向くといつの間にか背後にいた敵戦車に主砲を向けられていることだって起こり得るが!

CBTは22日まで開催中!

総評としていうのなら、本作は戦車を知らないユーザーにこそ遊んでほしいヒーローシューターだった。なにより昨今の「動体視力が必要なヒーローシューター」が辛い人には、ぜひ遊んでほしい。『World of Tanks: HEAT』に必要なのは冷静な判断と味方との連携、相手の虚をつく動きだ。「主砲のリロードの遅さ」がここまで戦略性を生むとは思わなかった。

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そしてヒーローシューターとしての視点で言うなら、本作は随所で「俺の戦車がヒーローだ」と強く感じさせてくれる。歴戦の戦士じみたエージェント含め、かなり尖った戦車の数々はそれ単体でもカッコいいが、敵戦車が自分の主砲や策略によって爆発した瞬間は、戦場の一瞬で自分がヒーローとなった気になれるだろう。

爆速で戦場を駆け回るもよし、ドローンで敵陣営を暴くもよし。自分なりの戦い方で戦車をヒーローたらしめてほしい。『World of Tanks: HEAT』のCBTは2026年4月22日(水)15:00(日本時間)まで開催中だ。本稿を読んで興味が湧いた方は、ぜひプレイしてみてほしい。