新作アプリ『MARS RED ~彼ハ誰時ノ詩~(マズトキ)』の先行プレイレポートをお届け。気になるゲームシステムや魅力を余すところなくご紹介!
※記事内容および画像は開発中のものです。仕様は予告なく変更される場合がございます。
『MARS RED ~彼ハ誰時ノ詩~(マズトキ)』とは
この春、アニメーションの歴史における「世界初」の試みが行われていることをご存知だろうか。それは「朗読劇のアニメ化」である。
音楽朗読劇の第一人者として知られる藤沢文翁さんによって公演が行われた、音楽朗読劇「MARS RED」。この演劇作品から派生して、令和元年から様々なメディアで展開しているのが「MARS REDプロジェクト」だ。
2019年11月には漫画家・唐々煙さんによるコミック連載がスタート。この4月からは遂に、TVアニメの放送も開始している。
世界初となる「朗読劇のアニメ化」という未曾有のチャレンジに挑む「MARS RED」だが、その世界観の広がりはまだまだ氷山の一角に過ぎない。今回ご紹介する『MARS RED ~彼ハ誰時ノ詩~』は、TVアニメ「MARS RED」発のアドベンチャーノベルゲームにして、完全オリジナルストーリーで展開される新しい「MARS RED」の世界なのだ。
『マズトキ』先行プレイ動画公開中
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藤沢文翁さん書き下ろしの完全オリジナルストーリー
『MARS RED ~彼ハ誰時ノ詩~』の中心に据えられているのは、立ち絵とテキストによって構成される、オールドスクールなアドベンチャーパートである。本作において敵と戦闘したりキャラを育成したりといったRPG要素は無く、「MARS RED」の物語を楽しみにしているユーザーにとって“ノイズ”になりがちな部分が極力排されているのは見逃せないポイントだ。
メインストーリーにあたる「本編」は、28万字にも及ぶ藤沢文翁さん書き下ろしの完全オリジナルストーリーで展開される。ここで重要なのは、「MARS RED」という作品における「物語性」とはいわば“心臓部”にあたる存在であり、原作者自らが手がけたシナリオを読めるというその1点だけで、ファンにとっては良作であることが担保されたに等しいということである。
ここで軽くではあるが、本作のあらすじを紹介しよう。時は大正時代。望まずにヴァンパイアになってしまった青年・結城八房(ゆうきやつふさ)は、陸軍の特務機関である零機関のメンバーや、謎の口入れ屋(今で言う人材斡旋業のようなもの)の主との出会いを通して、生きる理由を探していく。
本作におけるヴァンパイアは身体能力こそ人外レベルであれど、「日々を生きる」という人間の身からしたら当たり前の観点から見れば、あまりにも脆く、弱い存在として描かれる。太陽の光を浴びれば焼かれて灰になってしまうし、うっかり水に入ってしまえば溺死は免れない。加えて犬よりも敏感な聴覚と嗅覚は、穏やかな日常生活を破壊するに十分だ。
そうした状況に図らずも陥ってしまった人々の絶望は想像に難くなく、物語冒頭から希死念慮を隠そうともしない主人公の姿には、風が吹けば飛んでいってしまいそうな脆弱さすら感じてしまう。だが、そんな困難な状況にありながらも、本作が纏う空気が悲壮感のみに終始していないのは、登場人物一人ひとりの魅力によるところが大きい。
国内唯一のAクラスヴァンパイアでありながら天然っぷりが萌える(?)栗栖や、ランク外であることをイジられがちな山上、絵に描いたようなマッドサイエンティストのタケウチなど、主人公を取り囲む面々は一癖も二癖もある奴らばかり。彼らとの関わりを通して、結城八房が「ヴァンパイア」という存在とどのように向き合っていくのか。一度プレイすれば目を離せなくなることだろう。
キャラクター紹介
キャラクター | プロフィール |
---|---|
結城 八房 |
CV.中村悠一 感染したばかりのCクラスのヴァンパイア。 自虐的で無気力だが、読書や芝居が好きで博識。 役者に憧れていた。 軍人の家に生まれるが、体が丈夫ではなかったため幼少期から家で過ごすことが多く、軍人である父と兄と弟に疎外感を抱いている。 |
栗栖 秀太郎 |
CV.畠中祐 零機関隊員で、国内唯一であるAクラスのヴァンパイア。 実家は日本橋の呉服問屋で育ちが良く、軍人っぽさがない。 温厚で争いを嫌うが、天然な発言で周囲をざわつかせることがある。 |
前田 義信 |
CV.諏訪部順一 大日本帝国陸軍憲兵大佐で、零機関隊長。 冷静沈着で、自分にも他人にも厳しい。 山上とは陸軍士官学校時代からの同期。 |
山上 徳一 |
CV.山寺宏一 零機関隊員で、ランク外のヴァンパイア。 クラシック音楽や芸術に詳しく、意外とおしゃれ好きな面もある愛妻家。 前田によくいじられ、タケウチにはしょっちゅう実験台にされている。 |
スワ |
CV.鈴村健一 零機関隊員で、Cクラスのヴァンパイア。 およそ300歳を超える日本最古のヴァンパイアの一人で、野生の期間が長く人間だった頃の記憶がほとんどない。 冷酷かつ粗野だが、多趣味な面もある。 |
デフロット |
CV.沢城みゆき 世界最長齢で、最高ランクSクラスのヴァンパイア。帝国劇場に住み着き、役者としても活躍している。 |
タケウチ |
CV.石田彰 零機関科学技術部門主任で、Dクラスのヴァンパイア。永遠に衰えない脳細胞と永遠の命を使って研究に打ち込めると、ヴァンパイアになったことに喜びを感じているマッドサイエンティスト。 |
天満屋 慎之助 |
CV.國立幸 天満屋の主人。 産まれてすぐ母を亡くし、祖父と天満屋で働くヴァンパイアたちに育てられた。 異国の血が入っていることで幼い頃にいじめられた経験から、人間を嫌っている。 |
ライトゲーマーにも遊びやすいシステム
シナリオについて触れたところで、ここからはゲームシステムについて紹介していこう。物語を読み進めるには「物語券」か「琥珀石(課金石)」が必要になる。だが物語券は毎日5枚付与されるため、急がなければ無料で読むことができるという、ユーザーに非常に優しい設計となっている。
前述の通り本作はADVパートをゲームの中軸に据えているため、基本的にはタップでテキストを送るだけで物語は進行していく。ただ時たま選択肢が出現し、その選択によってシナリオが分岐する。中には、選んだらバッドエンドに直行してしまう選択肢もあったりするから注意だ。しかしながらフローチャートはきちんと用意されており、選び直しは容易なので安心して欲しい。
また治安の要たる陸軍が物語に深く関わっているということもあって、ゲーム内には「調査」パートも用意されている。ここでは一枚絵の中で怪しい場所をタップして、情報を集めていく。しらみつぶしにタップすればクリアできるようになっている簡単なものだが、急いでいる方は動画を閲覧すればヒント…というか答えを教えてもらうことも可能だ。
今回は体験することはできなかったが、本作には物語上で入手した情報から正解を導き出す「推理」パートも用意されているとのこと。失敗すると推理ゲージが減少していき、0になるとゲームオーバーになるという「推理ゲー」的なシステムとのことで、正式リリースへの期待は高まる一方だ。
キャラクターの魅力が満載の「番外編」
本作では、メインストーリーを読み進めていると時折「ポイントロック」が発生し、“物語ポイント”のチェックが入る。この物語ポイントを稼ぐために行うのが「探索」だ。探索はいわゆる放置要素にあたり、2人のキャラクターと場所を選んだ後、一定時間が経過することで、物語ポイントを獲得することができる。
それだけだと単なる足止め要素に思えるかもしれないが、キャラクターたちの新たな側面を垣間見たい方にとっては、「探索」はむしろ入り浸りたくなるコンテンツでもある。というのも、探索で手に入るのは物語ポイントだけではなく、ここで入手したコインやイベントポイントを使って、新たなシナリオを開放することができるのだ。
その他にも、選んだ二人の組み合わせによってコミカルな「かけあい」を目にすることができるし、探索ポイント(経験値的なもの)が規定値に達すれば、「つぶやき」を入手して登場人物たちのモノローグを堪能したりもできる。本編では描きづらいキャラ一人ひとりにスポットライトを当てたシナリオを盛り込んだ仕様には、ファンのニーズに出来る限り応えようとする開発陣の熱意が伺える。
このように課金をせずとも沢山の「番外編」に触れられる本作ではあるが、キャラの個性が際立つ「MARS RED」だからこそ、まだまだシナリオを読みたいという方も多いことだろう。そんなあなたに是非ともオススメしたいのがガチャストーリーだ。一般的なスマートフォンゲームではキャラや装備などが入っていることが多いガチャだが、本作では「物語」そのものが排出されるのだ。
もちろんお馴染みの期間限定ガチャも実装されるということで、それらを含めれば本作に収録されているテキスト量は天文学的数字といっても過言ではない。性質上どうしても「読み切ったら終わり」になりがちなテキストADVというジャンルにおいて、このように定期的に追加される物語の存在は、プレイを続ける上で強い推進力となることは言うまでもない。ここでしか読めない激レアシナリオの数々に、是が非でもガチャを回したくなること受け合いだ。
『マズトキ』先行プレイ感想
120年以上前にブラム・ストーカーが「ドラキュラ伯爵」を生み出して以来、吸血鬼を取り上げたフィクションはそれこそ星の数ほど生まれてきた。だがそうした作品と本作が決定的に異なるのは、ヴァンパイアの“弱さ”を物語の主軸に置いているという点である。暴力的で冷血、敵無しのように思われる存在のヴァンパイアが、その裏でどのような苦悩に苛まれているのかという視点こそ、「MARS RED」という作品がこれほどまでに人々を惹きつける何よりの理由なのだろう。
そしてその「葛藤を描く」というメインテーマそのものが、本作のエンターテイメント性を一層引き立てているように筆者には感じられた。メインストーリーで徹底的に苦しみや辛さといった負の感情と向き合うからこそ、膨大に用意された番外編の温かみを強く感じることが出来るし、その逆もまた然りだろう。その意味では、実は本作に“本編”などという概念は存在せず、一字一句全てのテキストによって「MARS RED」の世界は構成されているのかもしれない。
『マズトキ』オリジナルアクリルパネルを抽選で5名様にプレゼント!
朗読劇発のプロジェクトに似つかわしく、作品の持つ「物語性」にこだわり抜いた本作。配信日は現在のところ未定ということで続報に期待したいところだが、ここでリリースを今か今かと待つファンの皆様に朗報だ。
抽選で5名様に、開発元であるディ・テクノさんから頂いた「ゲームオリジナルのアクリルパネル」をプレゼント! 参加方法はAppMedia公式Twitterアカウントをフォローの上、下記リンク先のツイートをRTするだけなので、奮ってご参加いただければ幸いだ。
キャンペーン対象ツイートはこちら
『マズトキ』事前登録情報
『MARS RED~彼ハ誰時ノ詩~』では現在、事前登録を実施中だ。登録者数に応じて正式サービス開始後に配布される特典が豪華になり、2万人達成で「物語券10枚・懐中時計5個・お守り2個・招き猫2個」が全員にプレゼントされるぞ。
事前登録のやり方
① | 公式サイトから入力フォームにメールアドレスを登録 |
---|---|
② | Twitterの公式アカウントをフォロー |
③ | 予約トップ10で事前登録 |
『MARS RED~彼ハ誰時ノ詩~』事前登録特典一覧
事前登録者数 | 特典 |
---|---|
5,000人 | 物語券×3枚 懐中時計×2個 |
10,000人 | 物語券×3枚 懐中時計×3個 お守り×1個 |
15,000人 | 物語券×5枚 懐中時計×3個 お守り×1個 招き猫×1個 |
20,000人 | 物語券×10枚 懐中時計×5個 お守り×2個 招き猫×2個 |
『MARS RED ~彼ハ誰時ノ詩~』の基本情報
アプリタイトル | MARS RED~彼ハ誰時ノ詩~ |
---|---|
配信日 | 未定 |
ジャンル | アドベンチャー |
対応OS | iOS/Android |
事前登録 | あり |
価格 | 基本プレイ無料/アイテム課金制 |
会社 | ディ・テクノ |
公式サイト | 『MARS RED~彼ハ誰時ノ詩~』公式サイト |
公式Twitter | 『MARS RED~彼ハ誰時ノ詩~』公式アカウント |
権利表記 | ⓒ藤沢文翁/SIGNAL.MD/MARS RED製作委員会 ⓒ D-techno |
提供:ディ・テクノ
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