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NCがタイムサバイバルシューター『Time Takers』のCBTを実施した。本稿では、その模様をお届けしていく。

(※本稿はCBT環境を元に執筆しているため、リリース後の内容とは差異が生じる可能性があります)

“時間を奪い合う”新機軸シューター!

命ではなく時間をかけろ!

『Time Takers』は、Mistil Gamesが開発しNCがパブリッシングを手がけるチームベース・タイムサバイバルシューターだ。プレイヤーは3人1組のスクワッドを組み、広大な戦場で最後の1チームになるまで戦っていくことになる。

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基本的な立て付けはオーソドックスなチーム制シューターだ。ヒーローシューターに近いといった方がいいか。4チームが乱戦を繰り返す中で「最も長い時間、戦場に立っていること」を目的とする。

しかし、『Time Takers』は他にはないユニークな要素がある。それは「時間を奪い合う」ということ。本作は、「時間(タイムエネルギー)を収集し、奪い合うこと」がマッチの目的となる。

改めて書くが、勝利条件は「最も長い時間、戦場に立っていること」……わかりやすく言えば、最後まで持ち時間を切らさずに残ったチームが勝ちということだ。戦場に滞在する手持ち時間が切れた瞬間、たとえ敵に倒されていなくてもそのラウンドから退場させられてしまう。まさに時間の奪い合いが行われる。

まずは『Time Takers』の最も重要な要素、「時間(タイムエネルギー)」について解説していこう。

「持ち時間」をうまく使い、敵を倒せ!

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本作は戦場に降り立った瞬間から全てのプレイヤーに“戦える持ち時間(タイムエネルギー)”が付与されている。

あたりに浮かんでいる「タイムエネルギー」の塊の収集や「モンスターの討伐」……そして「他プレイヤーのキル」などで増加が可能だ。そして先に書いた通り文字通り“戦場に最後まで立っていたチームが勝ち”。PvPではあるが、「持ち時間」さえ残っていれば殺されてもいくらでもリスポーンできるのだ。

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ただしリスポーンにかかる時間も「持ち時間」から消費されていくし、何より“殺された=敵に時間を奪われた”ということだ。時間が限られているため、無制限にリスポーンすることは実質難しい。ここに関しては従来のシューターのようなバランスと考えてもいいだろう。

もちろん、仲間同士での時間の受け渡しも可能だ。強いプレイヤーがやられた時は自分の時間を消費しての復活も可能だが、プレイした感触ではこれはかなりコストの重い選択肢。数的有利と時間的有利、どちらを取るかはかなり悩ませられる。そういう視点では、ひとりひとりが死なないように行動することがかなり重要だ。

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そして『Time Takers』を面白く彩るのは、「タイムエネルギー」を通貨のように使って自己のレベルアップや能力の拡張ができるというシステムだ。ざっくり言うと、時間を強化に振り当てれば、その分だけ強くなれる。……もちろん、その分だけ“寿命”は減る。ハイリスク・ハイリターンを取るか、あるいは先を見据えた生存戦略か、こちらの判断が問われる!

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時間が経っていくと必然的に、持ち時間を多く確保して戦場に残ったチーム同士のPvPとなってくる。この時に強化の成果が問われるが、それまでに退場してしまっていては元も子もない。『Time Takers』は、時間管理の上手い人間が勝利を手にできるPvPシューターなのだ。

実際にプレイするとわかる時間管理の難しさ!

没落騎士にエイリアン…時代を問わず集うトラベラーたち!

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ここからは実際のプレイを交えて本作を紹介していこう。『Time Takers』は“ヒーローシューター成分”の強いシューターで、使うトラベラーによって個性や戦術などが大幅に変わる。チームメンバーと同じトラベラー、同じ武器にすることはできないので注意が必要だ。複数使用できるトラベラーを用意しておいた方がいいだろう。

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トラベラーたちは別の時代、別の地域から集められた存在であるため……エイリアン、武者、少しレトロなマッドサイエンティストなどがチームに揃ったりもする。エイリアンはワープを駆使し、武者は刀での近接攻撃が主体。そしてマッドサイエンティストは人体実験の果てにゼリー状になった体を使う。個性の塊みたいなユニークなメンツだ!

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今回筆者が多用したのは、西洋騎士のアーサー。アーサー王とは関係がなく、時代の狭間に生きた“没落した騎士”らしい。タンクとしての役割を持つのだが……彼に火炎放射器「B-2 フレイムスロワー」や「A-6 誘導ロケットボウガン」を持たせると強いのだ!そのため 騎士が火炎放射器でエイリアンを焼いたりするとか、カオスな展開も頻繁に起こる!

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没落騎士のアーサーで戦場をかけるシュールさが筆者は大好きになってしまったが、「西洋騎士じゃテンションが上がらないよ!」なんて人はスキンを使用するといい。CBTで確認できただけでもスキンの数は多く、アーサーをSFチックに衣装チェンジしたりもできるぞ。

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“時間”を消費してのリアルタイムビルド

マッチを開始してまず行うのはマップに転がっているタイムエネルギー集め。奇策として序盤からの敵襲もありかもしれないが、基本は戦闘を避けて「持ち時間」を確保していくことが重要だろう。初期状態で保有している時間は少ないため、敵を襲いに行って返り討ちに遭ってしまったりするとあっという間に退場するかもしれない。時は金なり、生存はもちろん自身の戦力強化にもタイムエネルギーは必要だ。

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そして仲間と一緒に行動していると、「リンク」システムによって入手したタイムエネルギーが近くにいる仲間に振り分けられる。会敵のリスクもあるし、皆がバラバラにタイムエネルギーを探すよりも集団行動を心がけたいところだ。

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ある程度時間が増えたなら、次に意識したいのは、タイムエネルギーを使っての自身の強化だ。本作ではレベルアップにより固有スキルが使えるようになる。そしてショップやリスポーン時に購入できる「全キャラ共有のパッシブスキル」も存在していて、こちらにタイムエネルギーを獲得する過程で、自然に一緒に獲得できる「タイムコイン」を投資すると「射程距離の延長」などの要素で、どんどんと強くなっていける。

たとえば、武器に火炎放射器を選んだなら「射程距離の延長」は欲しいが、被弾のリスクを考えればHPや防御力も捨てがたい。このように、“限られた時間”の中で最適のビルドをリアルタイムに構築していくのだ。だが、強化に没頭するあまり「最強になったけど残り時間が30秒しかない!」という本末転倒な事態は絶対に避けなければならない。 これこそが本作における時間管理の妙であり、最大の難所だ。

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そして終盤にはチーム同士での戦闘が待っている。タイムエネルギーの数も少なくなり、敵プレイヤーを倒すことで時間を獲得するバランスに変化していくのだ。結果、最大4チームでの乱戦となるだろう。1v1の状態ならともかく、4チームもいるのだ。三つ巴、四つ巴の状況では「最後まで生き残ること」を重視したプレイングが重要となるだろう。

エイム力より刹那の判断が重要だ!

続いてはシューターとしてのプレイ感に触れていこう。筆者が体験したところ『Time Takers』は、エイム力より戦略や連携力が勝敗につながるタイプのゲームだと感じられた。もちろんエイム力もある程度は必要だが、まずは火炎放射器などのエイム力を必要としないビルドも多い。

さらには4チーム入り乱れての乱戦となるため、ガチガチにエイム力が必須というタイプのシューターではないだろう。CBTからどのような展開がされるかはわからないが、コンソール機でのコントローラーでも十分に戦えるゲームかもしれない。

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そしてなにより、“1v1での勝率”よりも思わぬ事態に対応する判断力の方が重要だ。たとえば意図しないタイミングでの接敵。たとえば自分の持ち時間がわずかの際、タイムエネルギーを獲得する直前に敵と出会ってしまったなら、逃げるか、攻めるか。乱戦の中で「状況を把握する能力」がひたすらに問われるのが『Time Takers』だ。

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しかもこれらを判断するのは、アドレナリンが出る撃ち合いの中でなのだ!「体感時間で一瞬だった」といっても、実際の経過時間が30秒だったのならその分持ち時間が減っているわけで、冷静な時間把握が重要になる。味方同士で持ち時間の移動も可能なので、「仲間の状況を意識しつつ、お互いの弱いところを庇い合う」が基本戦術となるだろう。

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ただし……『Time Takers』は仲間から離れない方がいいとわかっているのに、“ちょっと一人で行動したくなる欲求”に溢れているのも困ったところだ! たとえば少し離れた場所に大きめの「タイムエネルギー」が落ちていたりすると「自分は味方に比べて持ち時間が少ないから、ちょっと拾いに行こう」とか思っちゃうのだ。正直、この葛藤が楽しいのだが!この結果、「意図せぬ遭遇戦」が始まってしまう。

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しかし「自分がミスる」ばかりではない。「敵プレイヤーが欲をかいて味方と離れているシーン」にも遭遇するのだ!そんな時は一転、狩りの時間だ。刻々と減る寿命を目の前にして、急がずゆっくりと行動できる人間は少ないが、ここをグッと堪えるのが腕の見せ所なのかもしれない!

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『Time Takers』はこの「理性と焦り」が実に上手いバランスで成り立っている。これはチーム単位でも発生する要素だ。戦局を見ると「今のうちに叩いておかないと手がつけられなくなるチーム」が居たりするわけで……焦って攻勢に出る瞬間もあるだろう。

他のゲームみたいに「制限時間何分前までは様子見しようか」なんて言っていられない。「もう俺たちは他チームと違って残り2分しかないのだから、今すぐ攻める!」と判断するか……「1分を使い強化して、残った1分間で攻める」とするか。焦りの中での冷静な判断が求められる。焦って賭けに出た行為が成功に終わるか、失敗に終わるか。これはもう戦いの行方次第だ!

「冷静な思考」を鈍らせる“焦り”が楽しい!

総評として、『Time Takers』は戦略性とエンタメ性が溢れているシューターだったと言える。リリース後はぜひ“勝ち筋”を研究してみたいものだが、文字通り刻一刻と変化していく状況の中で「これをやれば勝てる」という定石を見つけられるのか、気になるところだ。

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マッチ中は「10秒後には強化に必要な時間がなくなる」ということもあるし、予期せぬ乱戦なども待っている。上級者でも“時間に負ける”展開は起こり得るだろう。上手い人間は勝率が上っていくだろうが、それでも確実に勝てるとは限らない。それが面白いのだ!

エイム力で強弱が決まるわけでもなく、戦略性一辺倒でも勝てない。本作で重要となるのは焦りと戦う精神力と、変わりゆく盤面に対応する判断力だろう。

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本作は、まず間違いなく「全く新しいPvPシューター」のひとつだ。ギャグではなく、本気でエイム力より時間管理能力が勝敗の鍵を握る。タイムサバイバルシューター『Time Takers』はチェックに値する新タイトルだ。気になる方は今後のCBTかリリース情報か、続報の到着を待とう!