2025年9月25日(木)から開催された「東京ゲームショウ2025」(以下、「TGS」)にて、11月20日(木)に配信予定のスマートフォン/PC用RPG『スターセイヴァー』が出展されていました。今回は『スターセイヴァー』のプレイレポートをお届けすると共に、『スターセイヴァー』統括プロデューサーを務める、リュ・クムテ氏へのインタビューも併せてお送りしていきます!
ただの美少女RPGじゃない。キャラの周回育成を掛け合わせた挑戦的なコマンドRPG!

『スターセイヴァー』は、『カウンターサイド』で知られるSTUDIOBSIDEのおくるキャラクター育成RPG。2025年9月23日(火)に公式YouTubeで制作発表会が配信され、事前登録の開始と11月20日(木)に正式リリースを迎えることがアナウンスされました。

今回のTGSでは『スターセイヴァー』が単独でのブース出展を行なっており、ビジネスデイにも関わらず多くの来場者たちが訪れ、ゲームを試遊する姿がありました。
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そんな本作は、「救援者」を目指す少女たちをプレイヤーこと「団長」が団員として迎え入れ、ゲーム内時間におけるおよそ1年間をかけて、一人前の救援者に育て上げていくRPGとなります。
早速、AppMediaは現地で本作を試遊。
TGSでは物語のプロローグ部分から冒頭のチュートリアルを体験することができ、『スターセイヴァー』がどのようなゲーム作品かを知ることができました。



冒頭のプロローグ部分だけでは“ハイクオリティな3DゲームのRPG作品”…といったところでしょう。キャラクターの会話劇が繰り広げられているアドベンチャーパートにおいても、各キャラクターが皆一様に個性溢れるアニメーションで活き活きとした表情を見せてくれます。
「うーん。クオリティの高いRPGだなぁ」
そう思っていたところ、衝撃的なプロローグのオチ(※ ネタバレになるので詳細は控えます)の後に始まった実際のゲームモードにて、『スターセイヴァー』ならではの魅力を体感するに至りました。
ここまでで紹介しているように、本作のキモとなるのは”年間を通して少女たちを育成していく育成要素“です。つまり、プレイヤーが納得できるビルドのキャラクターたちでパーティを編成し、その上でコマンドバトルベースのバトルコンテンツに挑戦するというゲームデザインなのです!


一般的なRPG作品の育成要素は、基本的にレベリング主体によるものが多いでしょう。しかし、本作はキャラクターレベリングというRPGの基本概念から外れ、『ウマ娘プリティーダービー』や『学園アイドルマスター』といった、育成シナリオを通して自分だけの成長過程を楽しむ育成方式を採用しました。
これにより、他のプレイヤーが所有する同一キャラクターでも、能力パラメータや習得スキルが異なっているなどの変化が生まれています。ターン制のコマンドRPGとこうした育成要素を掛け合わせた作品は珍しく、3Dゲームらしいリッチな演出と相まって、ゲームの魅力に奥行きを感じさせてくれます。


ですが、プレイヤーが納得する理論値に達するまで継続的にキャラクターの育成を続けていくというのはかなり挑戦的な試みでもあります。
初見こそキャラクターシナリオと育成を同時に楽しむことができますが、2回目以降となると人によっては作業感を感じてしまうかもしれません。
そこで本作の統括プロデューサーであるリュ・クムテ氏に、周回サイクルのゲームプレイがどのように工夫されているか直接お話を伺いました。


統括プロデューサーに訊く、本作ならではの新しい挑戦

――本日はよろしくお願いします。まず、先日日本国内では『スターセイヴァー』のショーケースが放送されていました。そこで改めてゲームの世界観についてお聞かせください。
リュ・クムテ 氏:
ゲームの世界観は「ラビスター」と呼ばれる、中世と科学が混在したSFファンタジーの世界です。
冒険家、すなわち「救援者」になりたいキャラクターたちが、訓練と冒険を通じて成長していく物語だと捉えていただければと思います。『スターセイヴァー』はそんな彼女たちが救援者を目指すストーリーになっています。
――現在アジア圏(日本、中国、韓国を含む)では、いわゆる“美少女系RPG”が飽和気味だと考えています。そんな中で、『スターセイヴァー』ではどういった独自性でアプローチしているのでしょうか。
リュ・クムテ 氏:
『スターセイヴァー』の最大の特徴は、最新の3Dグラフィックを駆使しながら、ターン制の戦闘方式と「育成」を組み合わせている点です。
特に日本では『ウマ娘』のような「トレーニング系ゲーム」のジャンルが人気ですが、本作ではその形式をファンタジー世界観と融合させました。
キャラクターごとの個別ストーリーは一種の平行世界のように展開されていきますが、加えてメインストーリーを通じて「なぜ訓練をするのか」「どういう目標に向かうのか」を描きつつ、救援者を目指す少女たちの物語性を強めています。こうした点も本作ならではと考えています。
――韓国においても、日本でいう『ウマ娘』のようなトレーニング系ゲームの土壌はあるのでしょうか。
リュ・クムテ 氏:
実は韓国においてもこうした育成系ジャンルは広がりを見せているんです。特に近年ではキャラクターへの共感や理解を求めるユーザーのニーズが高まっています。
本作ではその期待に応えるため、従来のフォーマットに新しい素材や物語を加えて、グローバル市場でも新鮮に楽しんでもらえる作品を目指しました。
――パーティメンバーの数だけキャラクターを揃えるとなると、それなりの時間を費やすことになると思います。1人の育成サイクルは、どの程度のプレイ時間を想定されているのでしょうか。
リュ・クムテ 氏:
システム上、プレイヤーは「団長」となり、キャラクター(救援者)をゲーム内時間で1年間トレーニングすることになります。キャラクターの個別ストーリーを絡めている性質上、個人差は出ると思いますが、ストーリーを丁寧に追うと2時間以上かかる場合があるのは事実です。
ですので、2回目以降はスキップ機能を活用することで15〜20分程度で終えられる設計にしています。また、オートトレーニング機能も用意しました。
こうした便利機能を活用してさまざまな育成戦略を効率的に試していただき、プレイヤーが自分に適した育成方法を見つけた上で、要所的に手動プレイするといったこともできます。

――育成パート以外のコンテンツについても教えてください。
リュ・クムテ 氏:
ダンジョン攻略やボスレイドといったプレイ要素も用意しています。
時間がないときは、装備や成長素材の収集を短時間で完了できる仕組みも導入していますので、ユーザーのリアルな生活リズムに合わせて楽しめるようにしています。
――育成とコマンドバトルを組み合わせた理由は何でしょうか。
リュ・クムテ 氏:
従来の育成系ゲームはキャラクター育成そのものがコアなシステムですが、育成を終えてしまうと、以降活躍できるシチュエーションが限られてしまいがちです。
ですので『スターセイヴァー』では育成したキャラクターをプレイヤーが実際にバトルで使うことによって、好きなキャラクターを活躍させる楽しさを補強しつつも、「どこが伸び代なのか」成長方向をプレイヤー自身が吟味できるよう重視しています。
単なるシミュレーションにとどまらず、ユーザーがキャラクターと共にゲーム世界に深く入り込めるような設計を心掛けました。この組み合わせは他にはない新しい挑戦だと思っています。
――配信日が2025年11月20日に決定しました。現在の開発状況としてはいかがでしょうか。
リュ・クムテ 氏:
ゲームの開発自体はほぼ完了している状況です。現在は他言語へのローカライズ作業だったり、ゲームのバランス調整などで最終段階となります。
また、日本国内では先行テストの実施も予定していますので、そこで得られたユーザーフィードバックなどを取り入れて、さらにゲームの完成度を高めていきます。

――最後に、日本のユーザーに向けてメッセージをお願いします。
リュ・クムテ 氏:
やはり、ビデオゲーム文化の本場は日本だと考えています。
世界中の開発者が日本のゲーム作品からさまざまな影響を受けて日々新しい作品を生み出していますが、『スターセイヴァー』を開発している私たちもその一員だと思うんです。
本作が少しでも皆さんに新しい楽しみを提供できれば幸いです。ぜひ、ゲームを楽しみにお待ちください!
――本日はありがとうございました!
『スターセイヴァー』基本情報
| タイトル名 | スターセイヴァー |
|---|---|
| ジャンル | キャラクター育成RPG |
| 価格 | 基本無料(一部課金要素を含む) |
| 対応機種 | iOS/Android/PC(Steam) |
| 公式サイト | 『スターセイヴァー』公式サイト |
| 公式X | 『スターセイヴァー』公式X |
| 権利表記 | © 2025 STUDIOBSIDE Co. Ltd All Right Reserved. |
























