Amazon.co.jpにおいて、新品2000円以下で購入できるPS4の傑作タイトルを特集しています。ゲームタイトルはもちろん、各作品の魅力についても掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
はじめに
日進月歩のテレビゲーム業界。広大なオープンワールドや現実と見分けが付かないほどの美麗グラフィックなど、そのクオリティの進化には驚くばかりです。しかしながらゲームで出来ることが増えるほど、(当然ではありますが)開発費は膨れ上がり、それに伴ってここ数年、ゲームソフトの価格は高くなっている傾向にあります。いわゆる「AAA級」と呼ばれる作品では、9000円近い定価がもはや普通になってきています。
では高いお金を出さなければ、現行ハードで良質なゲームを遊ぶことはできないのでしょうか。決してそんなことはありません。価格が高くなってきているのは、あくまでも新作タイトルの話。次世代機発売を年末に控え、ハードサイクルの晩年を迎えたPS4には、良質な過去作が山のように存在しています。そこで今回は「Amazonの新品価格2000円以下」のタイトルに絞り、「安いのに超楽しい」コストパフォーマンスに優れた作品をご紹介していきたいと思います。
『Horizon Zero Dawn』
先ほど記した「広大なオープンワールド」「美麗グラフィック」という表現がぴったり当てはまり、それでいてアクションがべらぼうに面白いという、どこを取っても非の打ち所がない作品が『Horizon Zero Dawn』です。本作は動物の姿を模した機械たちに支配された遥か未来の地球を舞台とし、熟練ハンター「アーロイ」を操って謎に満ちた建造物が点在するオープンワールドを探索していきます。
オープンワールドゲームというと、膨大なクエストや探索要素が用意されている一方、アクション部分は「基本的に剣を振り回すだけ」といったように単調なものも少なくありません。しかし本作は、息を呑むようなグラフィックと広大なフィールドにありながら、弓を引き、スリンガーを駆使し、時には罠を張って巨大な機械怪獣と死闘を繰り広げるド迫力バトルを実現しているのです。
もちろん様々なアクティビティや多数の収集物など、オープンワールドゲームに欠かせない要素は各地に散りばめられており、それでいて本筋となるメインストーリーは「過去になにがあったのか」が徐々に紐解かれていく巧みな構成となっていて、一度始めてしまえばゲームの止め時がわからなくなるほど。さらに本作には拡張コンテンツ『凍てついた大地』までもが入っており、恐るべきボリュームとしか表現しようのない作品となっています。
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『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』
そんな『Horizon Zero Dawn』とは真逆のアプローチで極上のゲーム体験を実現しているのが、ノーティドッグが誇る大人気アクションアドベンチャー『アンチャーテッド』シリーズです。トレジャーハンター「ネイサン・ドレイク」を主人公とする本シリーズは、『インディージョーンズ』を彷彿とさせる大迫力のアクションを最大の特徴とし、まるで映画を操作しているかのような感覚が味わえる作品となっています。
基本的に『アンチャーテッド』シリーズは、オープンワールドゲームのように自由にマップを行き来したりすることはできず、後戻りすることができない一本道のゲームシステムとなっています。しかしながら、そうした直線的な進行に徹底的にこだわり続けているからこそ、細部まで作り込まれたマップデザインを前提とする臨場感あふれるアクションと、極めて濃密な一本のストーリーラインを生み出すことができるのです。
PS4では、PS3で発売された3作品を収録した『アンチャーテッドコレクション』、ネイサン・ドレイク最後にして最大の冒険を描いた『海賊王と最後の秘宝』、2人の女性を主人公としたスピンオフ『古代神の秘宝』の3本が発売されています。紹介した順番に是非ともプレイして欲しいところなのですが、時間のない方は『海賊王と最後の秘宝』だけでも遊ばれることを強くお勧めします。
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『The Last of Us Remastered』
「映画のような体験が味わえる」という意味では、同じくノーティドッグが生み出した傑作サバイバルアクション『The Last of Us Remastered』に触れないわけにはいかないでしょう。2013年にPS3で発売されたオリジナル版は、ゲーム史上最多となる231のGOTY(年間最優秀ゲーム)を獲得するなど、世界中のメディアから激賞を受けました。
本作は、謎の寄生菌によって滅亡の危機に瀕した世界が舞台。至るところに感染者が蠢く中で、主人公である運び屋「ジョエル」は、世界を救う鍵を握る14歳の少女「エリー」を送り届けるため、過酷な二人旅をすることに。しかしながら彼らに襲いくるのは感染者だけではなく、プレイヤーは道中で幾たびも極限状態における「人間」の恐ろしさを痛感することになります。
良質なステルスアクションやリマスターされ更に綺麗になったグラフィックもさることながら、本作がここまで評価される理由は、プレイヤーの心を大いに揺さぶるストーリーに他なりません。登場人物たちの微細な心の動きまでをも描写し尽くす、過去に類を見ないほどの物語性の高さは多くのゲーマーを釘付けにしました。ゲーム史に残るラストシーンを見終えた後で、貴方は何を思うのでしょうか。
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『Bloodborne』
SCE JAPANスタジオ×フロム・ソフトウェアの強力タッグが生み出した、死にゲー、いやアクションゲームの最高傑作といっても過言ではないタイトルが『Bloodborne』です。奇妙な風土病「獣の病」が蔓延る古都・ヤーナムを舞台とする本作。狩人(ハンター)たるプレイヤーは、そこかしこに血と死の臭いが充満する中、仕掛け武器と銃を唯一の仲間として幾重にも入り組んだマップを探索していくことになります。
直接は多くを語らない優れたストーリーテリング、陰鬱ながらも何故か心奪われてしまう美麗なステージグラフィックなど美点を上げればキリがありませんが、やはり本作の魅力はその“狂気じみた”完成度を誇るアクションに尽きます。ファンの期待に大いに応える超高難度でありながら、重厚感を重視したソウルシリーズのそれとは趣を異にする、盾の撤廃と「攻撃して回復する」リゲインによるスピーディな戦闘は、世界中に無数の中毒者を生み出しました。
高難度ゲームと聞くと身構えてしまうかもしれませんが、これほどまでにフロム・ソフトウェアの作品が支持される理由の一つに、努力が必ず報われるゲームデザインであることが挙げられます。ボスの攻撃は強力ながらも理不尽な動作は殆どなく、何度も挑戦すれば必ず見切ることができるのです。「最初は全く歯が立たなかったボスに、いつの間にか勝てるようになっていた」というカタルシスは、死にゲーでしか絶対に味わえない体験でしょう。
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『ラチェット＆クランク THE GAME』
最後は、子供から大人まで誰もが楽しめる『ラチェット＆クランク THE GAME』というアクションゲームを紹介したいと思います。2002年に発売された初代『ラチェット＆クランク』をリブートした本作では、フルCGアニメ映画のような美しい世界を舞台に、メカ大好きの主人公「ラチェット」と相棒のロボット「クランク」による宇宙を股にかけた大冒険が描かれます。
ラチェクラにおける最大の特徴といえば、何といってもバリエーション豊かな武器「ガラメカ」でしょう。プラズマ弾を放つ「コンバスター」や手榴弾のような「フュージョンボム」といった正統派のものから、敵にノリノリなダンスを踊らせる「グルーヴトロン」、相手をドット絵時代にまで巻き戻す(！)「ピクセライザー」など、いずれも使うだけで楽しいものばかりです。
『ラチェット＆クランク THE GAME』はPS2版をベースにしつつも、新たなステージやガラメカが追加されており、リブートと名乗るに相応しい全く新しい作品となっています。思うがままに銃をぶっ放し、レンチを振り回して、そこら中に無数のボルトを散らばせる爽快感は唯一無二。フォトリアルのAAAゲームとはまた別のベクトルで、技術の進歩というものを如実に感じられるタイトルです。
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おわりに
いかがでしたでしょうか。「2000円以下」という一見厳しすぎるようにも思える縛りの中でも、素晴らしいクオリティのゲームが堪能できることがお分り頂けたかと思います。加えてこれらのゲームソフトは、度重なるアップデートによって発売当初よりも更に完成度の高いゲームに仕上がっており、価格だけでなくプレイフィールにおいても「今買うとお得」と言えるのです。
またPS5には後方互換機能が備えられており、PS4用ソフトの大多数がPS5でも遊ぶことができることが公式発表されています。そのためPS5購入後一通り最新作を遊んだのちに、繋ぎとしてこうした作品を遊ぶのもいいかもしれません。ここで紹介した以外にも、安価な良ゲーは無数にあります。最近ゲームを始められた方も、常に最新を追い求めるコアゲーマーの方も、ぜひ一度過去の名作に目を向けて頂ければ、いちゲームファンとしてとても嬉しく思います。
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