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カタン(CATAN)は全くボードゲームをやったことが無い、もしくはほとんどやったことが無いという方も、ボードゲームをいざ始めると、必ずといってよい程名作として挙がるタイトルです。世界中で遊ばれるカタンの遊び方、ルールとその魅力をご紹介します

カタンの基本情報

ボードゲームといえば!で、真っ先に名前が挙がってくるカタン!
全くボードゲームをやったことが無い、もしくはほとんどやったことが無いという方も、ボードゲームをいざ始めると、必ずといってよい程名作として挙がるタイトルです。

そのメジャー度は、家庭用ゲームで言うと、ドラクエ、FF、スマホゲームで言うと、モンスト、パズドラ、みたいな感じの位置づけかなと思います。国内外でも数々の賞を受賞しています。そんなボドゲの金字塔と言っても過言ではないのでは?というカタンをご紹介します!(今回はスタンダード版にてご紹介しております。)

基本情報 ジャンル 交渉、拡大再生産
プレイ人数 3人~4人
プレイ時間 約30分
対象年齢 8歳以上
発売時期 1995年
デザイナー Klaus Teuber
(クラウス=トイバー)
メーカー KOSMOS(日本語版発売:ジーピー)
価格 ¥4,180(税込)

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カタンってどんなボードゲーム?

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説明書の表紙に「今、ボードゲームが面白い。そのすべてここにある。」と銘打たれていますが、そのコピー通り、色々なボードゲームの要素が詰まっています。

・ダイスを転がし、運を天に任せる要素
・どうマップを開拓していくかの戦略的要素
・資源をどう拡大していくかという生産要素
・他のプレイヤーとの駆け引き、交渉

プレイヤーは無人島「カタン」に降り立った探検家です。未開の地であった「カタン」には豊富な資源があり、その資源を活かし、島を開拓していきます。
ただし、島には他の探検家も上陸しています。誰が一番この「カタン」を発展させられるかを競うゲームとなります。

開拓を進めて、開拓地や都市を作ったりするとポイントが取得できます。プレイヤーのうち誰か1人が10ポイント以上に達すると、そのプレイヤーの勝利となります。

他のプレイヤーは、もちろん競争相手ではありますが、時にはお互いの資源を交換したりと、協力関係も築きながらプレイする、交渉が本タイトルの醍醐味です。

さらに、この開拓していくカタンのマップですが、マップを構成するタイルを組み替えることで毎回違うマップで遊ぶことが出来ます!プレイごとに違うマップ=まさに未開の地を遊べるところが、大きな楽しみの一つです。

内容物の紹介

地形タイル

島を作るタイルです。
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海フレーム

島のまわりを囲む海を作ります。
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盗賊コマ、ダイス、数字チップ

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資源カード

島から取れる資源です。開拓の肝となります。
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発展カード

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建築物

赤、青、白、オレンジの4色で各プレイヤーが1色ずつ使用します。
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ボーナスカード

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プレイ時のガイドカード

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カタンのルール・遊び方

カタンのゲーム準備

ゲームボードを作る

海フレームを組み立てる
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同じ番号が書いてあるところを連結させていきます。

地形タイルを裏向きにして混ぜて19枚を並べる(海の中にピタッとはまります。)
数字チップを並べる。地形が砂漠の所には盗賊を置く
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タイルの置き方や、チップの数字配置方法はいろんなやり方(大会ルールやローカルルールなど)がありますが、初めてプレイするときは説明書にある「初期配置列」通りに並べましょう!

カードとコマを配置

プレイヤーに配るもの
・建設コスト表1枚
・プレイヤーが選んだ色の建築物コマ(街道、開拓地、都市)
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1名分がこんな感じです。

全員が取りやすい位置に置いておくもの
・資源カード(種類別に5つの山に分けて置く)
・発展カード(全種類混ぜてシャッフルして裏向きで置く)
・ボーナスカード2枚(表向きにして置く)
・ダイス2個
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各プレイヤーがスタート時のコマを置く

ダイスを振って一番大きい数字を出したプレイヤーからスタート時のコマを置いてきます。
置き方は何もないタイルの角に自分の開拓地を一つおき、そこから伸びるどこか一方向に街道を置きます。

次に時計回りに隣のプレイヤーが置きます。一巡したら、今度は先ほど最後に置いたプレイヤーから反時計回りに同じく、二つ目の開拓地と街道を置いていきます。
二つ目の開拓地が隣接している資源を受け取ります。
各地形の対応資源は以下の通りです。森林からは木材が取れて、という形で連想しやすい資源になっています。

森林 木材
丘陵 レンガ
小麦
牧草地 羊毛
砂漠 なし

どこに置くのがいいの?というところですが、実はこのスタート時の配置がとても重要なのですが、初心者の時は説明書の通りの配置でセットしましょう!

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※4人プレイの際の初期配置です。3人の場合は赤を抜いてください。

まとめると、初期ゲームボードづくりは、初心者の時はバランスよくプレイできる説明書の初期配置で設置がオススメです。

ゲームの目的

カタンの開拓を進めることで、ポイントを獲得し、合計10ポイント以上獲得したプレイヤーが勝利宣言すると、そのプレイヤーの勝利となります。

ポイント獲得できるのは、以下となります。

開拓地を建設 1か所につき、1ポイント
都市を建設 1か所につき、2ポイント
ポイントカード 1枚につき、1ポイント
最長交易路ボーナス 街道が5本以上で最も長いプレイヤーに2ポイント
最大騎士力ボーナス 騎士カード3枚以上で、最も多く使用したプレイヤーに2ポイント

ゲームの流れ

プレイヤーの手番で行うことは、基本的にはダイスを振った後、ダイスの出目にあわせた資源を受け取り、その後選択可能なアクションを取る。という流れになります。

・ダイスを振って資源カードを受け取る
・アクションを行う。(可能なら何度行っても可能)
A 資源カードを交換
B 街道、開拓地を建設する
C 開拓地を都市に発展させる
D 発展カードをもらう
E 発展カードを使う

それぞれ詳しく解説していきます。

ダイスを振って資源を受け取る

2個のダイスを振ります。振った合計値の数字が置かれている地形に、開拓地があるプレイヤーは全員、その地形から資源を受け取れます。開拓地1つにつき1枚なので2つあれば2枚となります。
都市がある場合は、都市1つにつき2枚受け取ることが出来ます。
保持している資源カードが8枚以上になった場合は、持っている半分(端数切捨て)の資源を捨てなくてはいけません。あまり資源を貯め込みすぎると無駄になってしまうことがあります。
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画像の場合は、出目の合計が「8」なので、「8」のある丘陵に開拓地がある青のプレイヤーにレンガを1枚、都市があるオレンジのプレイヤーにレンガを2枚となります。

※ダイスの目は1~6なので、確率的に出やすい合計値があります。出やすい目はわかりやすく大きな数字で表示されています。
※例えば、合計値「2」はダイスが両方とも「1」である必要がありますが、「6」は1-5、2-4、3-3の組み合わせがあるため。

「7」が出た場合は誰も資源がもらえず、盗賊コマを動かすことになります。ダイスを振ったプレイヤーは盗賊コマを好きな地形タイルに移動します。必ず、移動させることが必要です。
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初期は砂漠にいるので他の場所に移動させます。

また、盗賊を移動させた先のタイルに面して開拓地あるいは都市があるプレイヤー1人からランダムで資源を1枚奪うことが出来ます。中身を見ないで、1枚もらってください。
盗賊が移動した地形のタイルは、盗賊がいなくなるまでそのタイルの数字がダイスで出ても資源が獲得できませんので、基本的には自分の開拓地や都市が無く、他のプレイヤーの場所に移動させ、資源獲得の妨害をします。

ダイスを振るフェーズでは、このように資源を増やしていきます。

アクションを行う

次に、A~Eのアクションが行えます。資源を消費して行うアクションが多いので、資源が尽きると取れるアクションが無くなって次のプレイヤーの手番に移行しますが、可能な限りどのアクションを何度やっても大丈夫です。

A 資源カードを交換する
手持ちの資源カードを交換することが出来ます。
他のプレイヤーと交換を持ちかけるか、銀行と交換するかのいずれかとなります。

他のプレイヤーと交換する場合
レンガは2枚あるけど、木材が無くて街道が作れない。あのプレイヤーは確か木材を沢山持っていたな、という場合は、レンガを木材を交換してくれないか?と持ち掛けます。最初に話を持ち掛けたプレイヤーに断られた後、他のプレイヤーと交渉することも可能です。交換枚数については交渉成立すれば、何枚でも構いません。ただし、譲渡はNGとなります。
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ダイス運に左右されるため、なかなか欲しい資源が手に入らないということが往々にして起こります。

銀行と交換する場合
同じ資源4枚と欲しい資源1枚を交換できます。
もっとお得に交換したい場合は、港のある場所に開拓地か都市があれば、その港の特性に応じて、3枚で交換出来たり、特定資材については2枚で交換出来たりします。
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図の港の場合だと、小麦2:1と表示されていますので、小麦2枚で好きな資源と交換できます。

B 街道、開拓地を建設する
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建設コスト表に書いてある資源を支払う事で、街道、開拓地を建設することができます。

新しく建設する街道は、置かれてある自分の色と繋がっている所に置けます。既に誰かが街道を置いている場所に重ねておくことは、出来ません。

開拓地は自分の街道と繋がっている交差点に置けます。ただし、既に開拓地あるいは都市のある交差点と隣接している交差点には置けないでご注意ください。
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街道は建設しても0ポイントですが、欲しい資源を獲得するためにその地形に向けて道を伸ばしたり、また街道の長さが5本以上になると、最長ボーナスのチャンスがあります。

最初に5本以上になったプレイヤーが最長交易路ボーナスのカードを受け取りますが、そのプレイヤーより長くつないだプレイヤーが現れた場合は移動します。
最終的に持っていると2ポイント獲得できます。

C 開拓地を都市に発展させる
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建設コスト表のとおり小麦2と鉱石3を払う事で、開拓地を都市に発展させることが出来ます。
都市にすると、都市のある地形で取れる資源は2枚になる上、さらに2ポイント獲得することが出来ます。

D 発展カードをもらう
グラフィックス2
小麦1、羊毛1、鉱石1を払う事で、山札から発展カードが引けます
発展カードにはプレイヤーの手助けとなる様々な効果があります。

E 発展カードを使う
手持ちの発展カードを使います。使用はダイスを振る前でもできます。
ただし、手番で引いてきたカードをすぐに使用することは出来ません。
発展カードの種類と効果は次のようなものがあります。

発展カードの種類と効果

騎士カード
盗賊を好きなところに動かせる。他のプレイヤーが資源を稼ぐ妨げが可能です。また、動かした先に開拓し、都市があるプレイヤーからランダムで1枚資源が奪えます。3枚で最大騎士力ボーナスカードを受け取りますが、さらに多くの騎士カードを使ったプレイヤーが居た場合は移動します。最終的に最大騎士力を持っていると2ポイント獲得できます。

進歩カード
街道建設…資源を消費せずに街道を2本建設することが出来ます。
発見…山札から好きな資源カードを2枚受け取れます。
独占…好きな資源を指定すると、その資源を持っている他のプレイヤーから全て指定した資源を獲得できます。

ポイントカード
1枚1ポイントになります。他の発展カードについては使用した際にオープンしますが、ポイントカードについては保有しているだけでポイントになるので、見せずに保持しておくほうをおススメします。

アクションでは、大きく分けると
・ダイスで獲得した資源に加えて、交渉や交換でさらに資源を増やす
・貯めた資源で建設する
・発展カードを引いたり、使用したりする
ということを行い、ポイント獲得を目指すフェーズです。

1人のプレイヤーがアクションを終えたら次のプレイヤーに移行、という形で進行します。

ゲームの終了

都市の建設やポイントカード等の合計が10点を超えたプレイヤーは自分のターンに勝利宣言をします。これにて、終了となります!

プレイのコツ

ポイントに直結する、開拓地や都市の建設をはじめとして、何を置いても資源を持っていないとほとんどのアクションが行えません。
序盤は資源を淡々と集めていくことになると思いますが、資源が獲得しやすいところに街道を伸ばし、開拓地を作っていくことが重要です。

獲得しやすいのは、
ダイスの出目の確率の高い、6(1-6、2-4、3-3)、8(2-6、3-5、4-4)のある場所。
そして、3辺が資源になっている場所。(海辺では無い場所)
が基本となります。

レビュー&感想

ダイスによる運要素と、どこから開拓していくかという戦略、さらに他のプレイヤーとの駆け引きも楽しめるという様々な魅力が詰まったボードゲームです。森林から木材を取り、丘陵からレンガを作り、その木材とレンガで街道を作る、という形で、まさに未開の地カタンを自分が発展させるというプレイ感が味わえます。

中盤戦あたりから、残り10ポイントに届かせるまでに、さらに街道を伸ばして最長ボーナスを狙っていくのか、それと開拓地を都市に発展させることに重きを置くのかと考えながら、同じように考えている他プレイヤーと交渉を行っていくのが、楽しいことこの上なしです!

いざ、未プレイの方は、未開の地「カタン」に降り立ち、その開拓を存分にお楽しみください!
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