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レジスタンス:アヴァロン(AVALON)は、伝説の王として語られるアーサー王の配下で起こる戦士たちの正義VS邪悪の戦いを描いたゲームです。そんな大人気ボードゲーム「レジスタンス:アヴァロン」の遊び方やルールとその魅力をご紹介します

レジスタンス:アヴァロンの基本情報

レジスタンス:アヴァロンは、伝説の王として語られる、アーサー王の配下で起こる戦士たちの正義VS邪悪の戦いを描いたゲームです。「正義」と「邪悪」の2チームに分かれて勝敗を競う、チーム戦です。ただし、一体誰が本当の味方なのか、それとも敵なのかがわかりません。また、時には自らの正体も偽りながら勝利を目指す「正体隠匿系」のボードゲームです。

「正体隠匿系」としては、「人狼ゲーム」という善良な「村人」と毎夜人を襲う、人の姿をした「人狼」で戦うゲームも有名ですが、「人狼ゲーム」は途中で死んでしまうと、その時点で脱落してしまいますが、アヴァロンは最後まで全員でプレイできるのが特徴です。

基本情報 ジャンル 正体隠匿系
プレイ人数 5人~10人
プレイ時間 約30分
対象年齢 13歳以上
発売時期 2013年
デザイナー Don Eskridge
(ドン=エスクリッジ)
メーカー ホビージャパン
価格 ¥2,200(税込)

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レジスタンス:アヴァロンってどんなボードゲーム?

アーサー王に忠誠を誓う「正義」の戦士たちと、その中に紛れて裏切りを企てる「邪悪」に分かれ、それぞれのチームでの勝利条件達成を目指します。

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「正義」クエストを3回成功すれば勝利、「邪悪」はクエストを3回失敗させれば、勝利となります。「邪悪」は正体がばれないよう、表向きは「正義」の一員として振舞いながら、時には他の誰かに「邪悪」の疑いを向けたり、自らの正体を偽って推理を主張したりと、策略を巡らします。

さらに、もし「正義」が3回クエストを成功しても、最後に「正義」側で重要な役割を担う「マーリン」を暗殺すれば、勝利となる逆転要素も含んだゲームです。

プレイにあたって、特に「アーサー王」に関する知識が無くとも、問題なくプレイできます。王様の忠実な配下側と、その中の裏切り者側での対戦ゲームとだけ覚えておけば大丈夫です。

内容物の紹介

中世ヨーロッパの王国と登場人物たちが描かれたパッケージです。コンパクトなサイズなので、持ち運びにも便利です。

キャラクターカード14枚

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正義側(青)
マーリン1枚、パーシヴァル1枚、アーサーの忠実なる家来5枚 計7枚

邪悪側(赤)
暗殺者1枚、モードレッド1枚、モルガナ1枚、オベロン1枚、モードレッドの手下3枚 計7枚

クエストカード 10枚

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任務成功 5枚
任務失敗 5枚

チームトークン5枚

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投票トークン 20枚

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承認 10枚
却下 10枚

各種マーカー

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得点マーカー 5個
ラウンドマーカー 1個
投票トラックマーカー 1個

その他

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リーダートークン 1個
得点ボード

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忠誠カード 2枚
湖の乙女トークン 1枚

レジスタンス:アヴァロンのルール・遊び方

ゲームの準備

キャラクターカードを人数に合わせて準備します。

人数によって、各陣営で入れる枚数は以下の通りです。

人数 正義
(必ずマーリンは入れる)
邪悪
(必ず暗殺者は入れる)
5人 3 2
6人 4 2
7人 4 3
8人 5 3
9人 6 4
10人 6 6

正義は「マーリン」を必ず入れて、他は「アーサーの忠実なる家来」にします。
邪悪は「暗殺者」を必ず入れて、他は「モードレットの手下」にします。
(慣れてきたら、特殊な能力を持つキャラクターを入れてのプレイも遊び方にバリエーションが増えて楽しいです。)

5人プレイだとこうなります。
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今回は5名でプレイを想定してご紹介します。

人数合わせた得点ボード(今回はプレイヤー5人用)の第一クエストの上にラウンドマーカーを置きます。

各プレイヤーに投票トークンの承認と却下を1枚ずつ配ります。
チームトークン、得点マーカー、クエストカードを、邪魔にならないスぺースに置いておきます。

プレイヤーの中で、誰か進行役のリーダーを決めます。リーダーはあくまで進行するだけですので、勝敗や、有利不利といったことはありません。リーダーもプレイヤーの1人として参加をします。リーダープレイヤーの前には、リーダートークを設置します。

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こちらでゲームセット完了です。

陣営と役割を決める

キャラクターカードをシャッフルしてプレイヤーに1枚ずつ配ります。他のプレイヤーから見えないように、カードの内容を確認します。

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この時、絶対に配られたカードの内容を明かしてはいけません。カードを見て「強そうなの来た!」、や「女性キャラがよかったな~」といったデザインに触れるような発言もヒントになってしまうためNGとなります。ゲーム終了まで、他のプレイヤーには見えないように注意してください。

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実際には公開しないため、自分以外の役職はわかりませんが、説明のために各プレイヤーには下記のように配られたとします。

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緑…正義 アーサー王の家来
黄…正義 マーリン
赤…邪悪 暗殺者
白…正義 アーサー王の家来
青…邪悪 モードレッドの手下

正義
マーリン…誰が「邪悪」なのかを知ることが出来ます。ただし、最後に暗殺されてしまうと敗北となる為、自分がマーリンだと知られないように振舞う必要があります。
アーサーの忠実なる家来…特殊能力はありません。

邪悪
暗殺者…3回クエストが成功し、「正義」が勝利条件を満たした時、最後にマーリンだと思われるプレイヤーを暗殺することが出来ます。本物のマーリンを見抜き、暗殺成功すると邪悪陣営に勝利をもたらします。
モードレッドの手下…特殊能力はありません。

リーダーは全員が配られたカードの内容を把握したことを確認した後、お互いの姿が見えないよう、目を閉じて、顔を伏せるように指示します。リーダー自身も、同様に目を閉じて顔を伏せます。

悪陣営内でメンバー把握と、マーリンの能力を発動

リーダーは次の順番で進行します。

1.全員目を閉じたまま、手を前に差し出してください。
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※顔を伏せて、手を差し出しているとイメージいただければ幸いです。

2.まず、邪悪は目を開けて誰が仲間なのか確かめてください。
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※今回は、赤と青のプレイヤーが邪悪の為、この二人だけが目を開けお互いを確認します。
赤…邪悪 暗殺者
青…邪悪 モードレッドの手下

3.邪悪は再び目を閉じてください。
全員がまた、目を閉じた状態になります。

4.邪悪の人は目を閉じたまま、親指を立ててください。(そっと手を挙げるとかでも構いません。)

5.マーリンは目を開けて、邪悪を確認して下さい。
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★が手を挙げているとイメージして頂ければと思います。
今回は、青、赤が邪悪のため、この2人が手を上げ、マーリンである黄のプレイヤーだけ、邪悪が誰か確認できます。邪悪は目を閉じていますので、もちろん誰がマーリンかはわかりません。

6.邪悪は手を戻してください。

7.マーリンは目を閉じてください。

これで、また全員が目を閉じた状態になります。

8.全員、目を開けてください。ゲームスタートします。

一連の流れで、邪悪陣営は自分達の仲間を把握でき、マーリンのみが誰が邪悪なのかを知っている、という状態になり、ゲームがスタートとなります。

ゲームの進行

第1クエストから第5クエストまで全部で5回のクエストがあります。
各クエストは、そのクエストに挑むメンバーを選ぶ、「チーム編成フェーズ」と、選ばれたチームでクエストの成否を問う「クエストフェイズ」に大きく分かれます。

正義陣営はクエストを成功させる為に、正義であろうと思われるメンバーでチームを編成し、クエストにのぞめることを目指し、邪悪は正義を装い、クエストに向かい、失敗させることが目的です。

チーム編成フェーズ

プレイヤーの選定

各クエストに応じた、チームトークンを準備します。クエスト毎の必要トークン数は得点ボードに記載されています。
5名の場合は以下の通りです。
クエスト毎に何名のチームで挑むか、という数字になります。

クエスト 2 3 4 5
トークン数 2 3 2 3 3

5名の第1クエストは2名で参加する、といった感じです。
チーム編成フェーズでは投票によって、クエスト参加するプレイヤーを決めます。

まず、リーダーが、クエストに行かせたいプレイヤーの前にチームトークンを置いていきます。自分自身を選んでも構いません。
この際に、誰を選ぶべきか、選ばないべきか、を自由に議論し、討議された内容も加味して最終的に決めたプレイヤーの前にトークを置きます。

チーム承認、却下投票

次に、リーダーの選んだプレイヤーによるチーム編成でよいか、悪いかの投票を全員で行います。各プレイヤーは伏せた状態で承認か却下のいずれか一枚を提出します。
全員の投票が出そろったら一斉にオープンします。

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承認が過半数を上回ると、クエストに挑むチームが決定となります。
例えば緑のプレイヤーがリーダーで、チームメンバーに自分と赤のプレイヤーを指名したとします。そのチームに対して、全員で投票を行った結果、承認3.却下2と承認が多数となったため、このチームでクエストに挑むことが決定となります。

却下の数が多い場合は、リーダーが時計回りに移動し、再び全員で投票をします。(承認、却下が同数の場合は却下となります。)再度投票しても、また、却下になった時は更にリーダーが時計回りに移動します。却下が続き、5人目のプレイヤーがリーダーを務めても却下になると、「邪悪」の勝ちになります。
そのため、5人目のリーダーの際は、「正義」側の人間は承認しないと敗北確定となってしまいます。

クエストフェーズ

リーダーは先ほどの投票で承認されたプレイヤーにクエストカードを成功、失敗各1枚ずつ、計2枚を渡します。

クエストに参加するプレイヤーは成功か失敗のどちらかを選び、伏せた状態で場に提出します。リーダーはクエスト参加プレイヤー全員が出したクエストカードをシャッフルし、誰がどのカードを出したのかがわからない状態にした上で、結果を公開します。

クエスト成功…提出されたクエストカードが全て成功
クエスト失敗…提出されたカードのうち1枚でも失敗が含まれている
※7人以上でのプレイの場合の第4クエストは失敗カードが2枚以上でクエスト失敗。

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例えば、2名でクエストに挑み、成功が1枚、失敗が1枚だった場合は失敗となります。
クエストが成功した場合は、ボードに「正義」を示す青い得点マーカーを置き、クエストが失敗した場合は、「邪悪」を示す赤い得点マーカーを置きます。今回は、失敗の為、「邪悪」を示す赤い面を上にします。

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こちらでクエスト終了となります。終了したら、次のクエストに移行し、リーダーが時計回りで移動します。再び、チーム編成フェイズ→クエストフェイズを行い、3回クエストが成功する、もしくは失敗すると終了となります。

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青か、青、いずれか3つでゲーム終了。

邪悪陣営の最後の逆転機会!マーリン暗殺

3回クエストが失敗となった場合は「邪悪」の勝利ですが、3回クエストが成功となった場合はそのまま「正義」の勝利ではなく、「邪悪」に最後に一挙形成をひっくり返すチャンスがあります。

「邪悪」側のプレイヤーはキャラクターカードを伏せたまま、誰がマーリンなのかを議論し、暗殺者のカードのプレイヤーは「正義」側の誰がマーリンなのかを指名します。

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選ばれたプレイヤーがマーリンだった場合は、暗殺成功となり「邪悪」の勝ちとなります。
マーリンで無ければ、暗殺は失敗に終わり、「正義」の勝ちとなります。
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プレイのポイント

「正義」側のプレイヤーとなった場合

クエスト成功が勝利条件ですので、心のままに自分は潔白であることを念頭に、「邪悪」と疑わしきプレイヤーを探しましょう。チーム編成では自分と、恐らく「正義」であろうメンバーが選ばれるように話し、クエストではもちろん成功カードを提出します。また、投票段階で誰の時に誰が承認して却下したか、「邪悪」を見抜くヒントになります。
マーリンを引いた場合は、「邪悪」の正体は把握していますが、チーム編成の投票の時等にあからさまに「邪悪」メンバーを確信的に外すような発言をすると最後に暗殺されてしまいますので、上手く核心には触れないように誘導していくのがポイントです。

「邪悪」側のプレイヤーとなった場合

クエスト失敗が勝利条件ではありますが、例えば二人の少人数クエストの際に失敗を提出すると、明らかに二人の中に「邪悪」がいることが確定する為、後々のチーム編成で外される可能性が高くなるため、敢えて時には成功を出して「正義」を装っておくという戦略もあります。

基本的なプレイの流れは以上となりますが、特殊能力を持った役職を加えたり、追加の能力を付帯する拡張プレイアイテムも同梱されていますので、慣れて来たら是非チャレンジをおすすめします。

なお、「レジスタンス:アヴァロン」」は単体で遊べますが、「レジスタンス」と合わせて遊ぶことも可能です。あわせてチェックして見てください。

レビュー&感想

正体隠匿系というと少々敷居の高そうな印象を持たれている方も多いかもしれませんが、ルールもシンプル、かつ、不慣れでも途中退場が無く、最後までプレイできますので、入門編としてもオススメです。

プレイ時間も約30分なので、是非複数回プレイして頂き、「正義」側と「邪悪」側で全く味わいが違いますので、色んな役職で試していただければと思います。(キャラクターカードはランダムなので、毎回「邪悪」になってしまう、という方もいらっしゃるかもしれませんが、それも運命という事で、受け入れましょう!)

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