新作スマホゲーム『スターセイヴァー』のプレイレポートをお届け。実際にプレイして判明した本作の魅力や注目ポイントをご紹介!
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星を救う「救援者」と歩む育成RPG『スターセイヴァー』
STUDIOBSIDEが贈る新たな一手は“育成要素+ターン制RPG”の切り口

STUDIOBSIDEによるスマートフォン/Steam向けの育成RPG『スターセイヴァー』が、2025年11月20日(木)に配信開始となる。同作を開発するSTUDIOBSIDEは、アーバングラフィックノベルRPG『カウンターサイド』を開発していることでも知られている。
代表作の『カウンターサイド』は、「都市」×「近未来SF」の骨太な世界観とストーリーで織りなすJRPGライクな作品だが、ビジュアルノベルとしての側面も併せ持ち、特に英語圏ではそうした点において、同作を高く評価する声も見られる。そんなタイトルを打ち出すSTUDIOBSIDEの最新作として注目されるのが、本作『スターセイヴァー』なのだ。

今作『スターセイヴァー』では、トレンディな“アニメ調の3Dモデリング”を採用するに至ったが、実際にゲームを遊んでみると、キャラクターモデリングの外面的なクオリティ以上に、アニメ調作品であることを重点に置いたアプローチがとにかく上手い。
また、ゲーム内時間の1年間を通してキャラクターに特訓を課し、自分好みの性能を目指して育てていく育成要素にターン制RPGを掛け合わせ“育成しただけでは終わらないゲーム”となっている。

今回は、ゲーム配信前の開発ビルドをお借りして、注目の『スターセイヴァー』を先行プレイさせていただいた。
本作品が単なるアニメ調RPGではないこと、そしてスタンダードなターン制RPGとも呼べない、独自の路線を歩んでいることなど、その魅力について紹介していくぞ!
チュートリアルから困惑必須な世界観に釘付け間違いナシ
謎多きシナリオがプレイヤーを一気に引き込む!

『スターセイヴァー』の舞台となるのは、近代的な街並みと現実世界に近い技術水準を持つ、剣と魔法の中世ファンタジー世界。厳密にはそうした独自の文明が栄えている惑星「ラビスター」だ。
ゲーム冒頭部分では、プレイヤーこと“団長”が3人の仲間たちと共に、とある旅路の終局を迎えようとしていた。この星では宇宙に敷かれた防壁陣によって、「空虚体(ヴォイドボーン)」と呼ばれた強力な外敵の侵入を拒んでいる。しかし、一部の個体が防壁を潜り抜けてくるケースもあり、そういった個体が成長することで惑星に大きな災いをもたらすとされている。
そこでラビスターに住まう冒険者たち「救援者」は、空虚体と非常に強力な空虚体「空虚体の星(ヴォイドスター)」に対抗するため、前人未踏の試練を乗り越えることでかつての英雄が残した力を継承する必要があるのだ。その旅こそが、本作のゲームシステムとメインストーリーにおいて、象徴的な「救援の旅」である。プロローグでは今まさに、救援の旅が終わる最終試験を迎えようとしていた。

ギーレとの戦いを終え、無事に最終試験を突破してことで、「ステラーアーカイブ」の力を継承していく救援者一行。しかし気がつくと、その場に居たのは力を継承した3人の仲間と、彼らの冒険をサポートしていたリサの姿があるのみ。救援の旅で仲間たちを鍛え上げ、そして苦楽を共にしてきたはずの団長の姿がどこにもない。
まるで初めから団長などいなかったかのように、仲間たちは最終試験突破の喜びで盛り上がる。そんな中でただ1人だけ──、アセラだけが「大事な人がいたような気がする…」と、自分の記憶の違和感を感じ取るのであった……。


物語ではこのプロローグを起点に、その後を描いたメインストーリー【メインストリーム】と、1年間の旅を通じて救援者たちを育成していくモード【救援の旅】に、ゲームのメインコンテンツが分けられていく。
メインストリームが物語本編ではあるのは間違いないとするところだが、実は育成コンテンツ【救援の旅】で描かれる一部キャラクターとの旅路も、プロローグとメインストーリーの物語性をより強固なものにする仕掛けとなっている。

ネタバレになってしまうので、詳細についてあまり多くは語れないのだが、ゲーム冒頭からプレイヤーの考察がたらいまわし状態となる。予想を裏切り続けて「じゃあその正解は?」と、自然にプレイヤーが物語の秘密を探求したくなるような、絶妙な匂わせ方が巧みなのだ。
コンテンツごとにゲーム体験はもちろん、シナリオ軸さえトリッキーな視点で変化を加えている。こうした手法でゲームの世界を拡張し、同じ世界を多角的に見せるのは斬新でありつつも、やはり新鮮味を感じられる部分。あらゆる考察が考えられることから、それらを解き明かしていく楽しみ方も用意されている。

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アニメ調モデリングがとにかく映えるターン制バトル
ブレイクによる敵の弱体化と仲間を強化するバーストの駆け引き
本作では、最大4人のキャラクターで戦うコマンドバトルをベースとしたシステムが採用されている。行動順はキャラクターの「速度」に依存し、タイムラインで行動順を確認できる。
オートバトルと倍速機能も加わるので、比較的ストレスを感じることなくサクサクと戦闘を進行させられる。また、一部のバトルコンテンツでは戦闘そのものをスキップできるのが嬉しい。育成素材の収集や、改めて後述する【救援の旅】では欠かせない機能となるだろう。
バトルは属性相性を考慮した攻撃によって、敵キャラクターの【強靭度】を削り切り、BREAK状態を誘発させていくのがポイントだ。こちらの仕組みも近年ほとんどのRPG作品に採用されており、比較的分かりやすいものと言える。

本作ならではのバトルシステムが、スキル選択の左側に表示された【BURST】。BURSTは戦闘中に溜まるポイントを消費して発動する、一時的な強化状態だ。全てのキャラクターが発動できるもので、BURST発動中はスキルに追加効果も発生する。
こちらの属性の相性が上手く刺さらず、BREAKが難しい相手だとしても、バフ&デバフ効果を駆使したり、パーティ内のエースキャラクターに優先してBURST強化をさせたりと、プレイヤー側の不利を打開しやすいシステムとなっている。


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自分だけの育成論を見つけ出す。1年を通して救援者を育てる道のり
世界を冒険しながら最終試練の突破を目指そう!

『スターセイヴァー』最大の特徴とも言えるのが、育成システムの根幹に関わる【救援の旅】だ。プレイヤーは、1人キャラクターと二人三脚で「救援の旅」に挑み、ゲーム内時間でおよそ“1年間”の期間を経て、最終試練の突破を目指していくことになる。
このコンテンツをクリアすることで生み出される【ステラーアーカイブ】は、キャラクターに装備することで、PvPを含む他のバトルコンテンツでも目に見える形の活躍がさせられる。【ステラーアーカイブ】には、【救援の旅】の中で獲得したスキル効果、プレイヤーが特訓させて引き上げた能力値などが記録されている。
つまり、このコンテンツを周回プレイすることで、以前よりも強力な【ステラーアーカイブ】を作り出していき、救援者の性能をプレイヤー好みに育成していくというサイクルが発生する。また、無事にエンディングを迎えるため、最終試験で戦うボス敵を倒す必要があるが、月ごとに課される試験も突破していかねばならない。
そこでプレイヤーは、救援者のスタミナ消費に気を遣いながら、最適なステータス値を確保するため、様々なトレーニングをさせていく。スタミナが無かったりコンディションが悪ければ休息を取らせ、ランダムイベントで出現するサポートアイテムを駆使することによって、育成を容易なものとする。
こうした試行錯誤の結果に理想とする【ステラーアーカイブ】を生み出すことができれば、プレイヤーとしては大きな達成感を得られる。さらにその過程で起きたさまざまなイベントも、ある意味では救援者との思い出になり得る。共に困難を乗り越えて迎えた旅の終着で、プレイヤーはどんな想いを救援者たちに抱くのか。きっと、今まで以上に彼女たちへの愛着を持てるはずだ。


【救援の旅】では育てるキャラクター1人ひとりに個別のストーリーが備わっているのもポイント。ただ作業的にキャラクターのマネージメントを行うのではなく、彼女たちの悩みや過去を知りながら成長させる、ある種の物語性を併せ持つ。
メインストーリーでは見えてこなかった、キャラクターの隠された一面を垣間見ることができるので、『スターセイヴァー』の物語を今まで以上に深く楽しめるはずだ。本作は、ターン制のRPGでありながらリプレイ性の高い育成ゲームの要素を取り入れ、決してスタンダードではない独自の路線を目指している。シナリオと育成が密接に絡み合う運営型のターン制RPGは、現状『スターセイヴァー』くらいでしか楽しめないテイストだろう。
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魅力的な「救援者」たちを断片的に知り、いつしか“推し”になっている
育成を通じて登場人物の一面を知れるアルカナカードの醍醐味
前項で紹介した【救援の旅】に臨む際、プレイヤーは育成する救援者に対して、【アルカナカード】を複数枚装備することで、成長の方向性をある程度制御できる。プレイ中に装備した【アルカナカード】のイラストと関連するエピソードが楽しめるほか、カード効果に応じた成長の恩恵を受けられるのだ。


本作のようにキャラクターのサクセスストーリーを交えながら、成長サイクルを繰り返す育成ゲームをプレイされた方なら、イメージも付きやすいことだろう。一見すると、作中の知られざる日常を楽しめる成長要素ではあるが、プレイヤーがゲーム内で出会っていないキャラクターを知る機会ともなる。中にはエピソードにこそ登場するものの、プレイアブルキャラクターとしては未実装な人物の姿も…?

魅力的なキャラクターたちが多数登場しているので、【アルカナカード】がもたらすエピソードを通じて、そんな彼女たちの日常に触れられるようになっているわけだ。こうして登場人物の人柄を断片的に知り、気が付けば「推し」になっている。キャラクター入手の動機付けとして極めて自然な流れになっているから、末恐ろしい。無論、新規【アルカナカード】の実装に伴い、既存キャラクターの魅力も深掘りされていく。多種多様なカードが紡ぎ出す、キャラクターエピソードを楽しんでみて欲しい。
一部救援者をご紹介
アセラ(CV.高森奈津美)

星の救援者に憧れて、彼のような救援者になるために『救援の旅』に参加した貴族のお嬢様
悩むよりは、まず行動で起こしてみる推進力が強みであり弱み。
『スターセイヴァー』公式サイトより
ルナ(CV.湊みや)

夢の大魔女マギの一番弟子であり、彼女の『月の杖』を受け継いだ自称ラビスター最高の予言者。
その日できたお金は、その日カジノで全部使ってしまうだらしない暮らしをしている。
『スターセイヴァー』公式サイトより
スカーレット(CV.秋山実咲)

大仕立屋ベラルミニ一族に生まれた竜族の少女。
キャンドル・スクエアでは、装備の製作や修繕などを担当している。
見た目と違って、心優しく思いやりのある少女であるが、破天荒な性格から起こす騒ぎは、常に人知を超えたものとなっている。
『スターセイヴァー』公式サイトより
クレア(CV.園山ひかり)

キャンドル・スクエアのメイド長代理を務めている。
マニュアルを重視し、たるんでいる人を見ると見過ごせない性格。 主にスカーレットを叱っている。
『スターセイヴァー』公式サイトより
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手塩にかけたキャラクターを、戦場で輝かせられるRPG
「育成ゲーム」と「RPG」の融合を見事に果たしたタイトル!

育成ゲーム要素を取り入れたRPG作品のアイディアは、きっと誰もが考えたが、それを商業的に実現したゲームは限られていた。育成ゲームとしての性質を強めれば、1回の育成サイクルがもたらす充足感だけで満足してしまうプレイヤーが多いと考えられる上、時間をかけて心血を注ぐ行為自体に、それなりの厚みのある体験があるからだ。
だが、せっかく育て上げたキャラクターを自分自身の手で活躍させる機会に恵まれないというのも、俯瞰的に見れば中々酷な話ではある。そうした点において、まず『スターセイヴァー』はプレイヤーが育成サイクルを繰り返しやすくなるようさまざまな便利機能の拡充を行った。例えば、イベントシーンの短縮機能、ゲームを進めて解放される自動育成機能もそれにあたる。

コアとなる育成要素を取っ付きやすくファスト化することで、プレイヤーには遊びの時間的余裕が生まれる。この時間的余裕こそ、育成したキャラクターを能動的に活躍させられる、絶好の機会となり得るわけだ。そこに当て嵌められたターン制ベースのRPGバトルは、プレイヤーが手塩にかけて育て上げたキャラクターの力を振るうにピッタリなゲームシステムだろう。
加えて競技性の高いランク戦やよりカジュアルに対戦できる戦略戦(NPC)、フレンド同士でも競い合えるフリー対戦など、コアゲーマーに向けたバトルコンテンツも多数用意し、ユーザーコミュニティ内の盛り上がりも意識しているのが見て取れた。つまるところ、“安直にジャンルを掛け合わせたわけではない”という、仕組みのシナジーが生まれていると思う。

コアゲーマー向けの施策がある一方、アニメ調作品であることにも抜かりはない。キャラクターモデリングだけを見れば、確かに大作AAAタイトルには及ばない。しかし、モデリングだけが良くてもあまり意味はないだろう。
何故ならアニメ調作品であるのならば、むしろゲームである以上にアニメ的な表現・演出を強化した方が、アニメ感が出るからだ。結果としてキャラクターごとに用意された挙動と表情の豊かさ、コミカルな表現に会話劇のノリなど、多面的な方向性でアニメ色を強めた『スターセイヴァー』は、クオリティが伴ったアニメ調作品へ、立派に昇華を遂げていた。

今回の先行プレイはPC版によるものだが、スマートフォンでプレイしたとしても、近年主流となった様々な便利機能が網羅されているため、ゲーム体験そのものを重く感じ過ぎることは少ないだろう。無論、育成ゲームの側面があるので、遊び込めば相応に腰を据えて楽しむことができる。
特筆すべきは、「育成ゲーム」×「RPG」と、ジャンルを掛け合わせたことで生じるストレス要素を認めつつ、より快適なプレイが楽しめるようシステム周りを意図して整備していることが好意的だ。近年“アニメ調作品”はトレンドではなく、一つのジャンルとして確立されてきたが、STUDIOBSIDEとしても外面的なクオリティだけでアニメ感を強調するのは難しいと理解しているのだろう。

でなければ、ストーリーパートでキャラクター1人ひとりの個性に合わせた、立ち絵モーションをあれほど入念に、かつアニメらしく作り込むことはなかったはずだ。もちろん、バトル中の演出も満足できる“アニメな演出”である。
世界的なアニメブームが続く中、見た目だけのアニメ調作品ではなく、「演出」を含めたタイトルとなっている『スターセイヴァー』の魅力を、ぜひプレイを通して体感してほしい。
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『スターセイヴァー』基本情報

| タイトル名 | スターセイヴァー |
|---|---|
| ジャンル | 再び宇宙を照らす輝く存在を育て上げる育成RPG |
| 価格 | 基本無料(一部課金要素を含む) |
| 対応機種 | iOS / Android / Steam |
| 公式X | 『スターセイヴァー』公式X |
| 公式サイト | 『スターセイヴァー』公式サイト |
| 権利表記 | © 2025 STUDIOBSIDE Co. Ltd All Right Reserved. |























