『八男って、それはないでしょう！〜もう一人の転生者〜』先行プレイレポート｜ストーリーは原作者Y.A先生の完全原案！大人気アニメがシミュレーションRPGになって登場

2020年5月28日配信の新作アプリ『八男って、それはないでしょう！〜もう一人の転生者〜』の先行プレイレポートをお届け。気になるゲームシステムや魅力を余すところなくご紹介！

※記事内容および画像は開発中のものです。仕様は予告なく変更される場合がございます。

どんな作品？

ヴェンデリンたちと冒険の旅へ

『八男って、それはないでしょう！～もう一人の転生者～』は、大人気小説を原作としたTVアニメ『八男って、それはないでしょう！』初のスマートフォンアプリゲームだ。本作は原作者Y.A先生の完全原案による、アニメの世界とシンクロする「もう一つの世界」を舞台にしたオリジナルストーリーが楽しめるシミュレーションRPGとなっている。

『八男って、それはないでしょう！』とは

原作者Y.A先生によるハイ・ファンタジー小説。平凡な若手商社マン一宮信吾(25)が、貧乏貴族の八男ヴェンデリン(5)に憑依し、権謀術数渦巻く貴族社会でただ平穏無事に生きることを願う異世界貴族一代記。現在までにシリーズ累計発行部数270万部を突破し、今年4月からはTVアニメも放送開始されるなど、いま最も注目されている作品の一つ。

「もう一つの世界」を描いたストーリー

バトルを進めて物語を堪能しよう

本作のメインコンテンツは「クエスト」。クエストはタクティカルな戦闘が楽しめるバトルパートと、本作だけのストーリーが楽しめるADVパートから構成されており、ステージをクリアしていくことで物語を進めていくという極めて馴染み深いスタイルとなっている。

あなたが「もう一人の転生者」に

『もう一人の転生者』の物語は、都内のとある一室から始まる。オンラインRPGに勤しんでいた「あなた」は、気がつくと貧乏貴族の跡取りへと異世界転生していた。15年の時が過ぎ、冒険者として独り立ちしようとするや否や、ひょんなことから「ヴェンデリン」という青年を召喚してしまい… というのが簡単なあらすじだ。

おなじみのキャラクターが勢揃い

まさに『もう一人の転生者』という副題を体現したようなイントロダクションであるが、ここで重要なのは本作の舞台が「原作とは裏表の世界」にあたるということである。アニメで描かれた世界とは表裏一体の世界ゆえに、イーナやルイーゼといったお馴染みのキャラクターたちが勢ぞろいしているのは嬉しいところ。

パラレルワールドだからこそ描けるもの

だがそれぞれのキャラクターの設定は、アニメと全く同じという訳ではない。原作ファンが「もう一つの世界だったらこうなっていたのか」という原作との微妙な違いを味わえるのは大きな魅力だ。またあくまでも別世界のオリジナルストーリーであるため、アニメ未視聴者でも問題なく楽しめる点は特筆に値する。

戦略性に富んだシミュレーションバトル

「パーティ」と「デッキ」を編成しよう

バトルの前に、プレイヤーは「パーティ」と「デッキ」をそれぞれ用意する。パーティは5体のユニットから構成されており、自由に編成することが可能だ。他方「デッキ」は20個の武器から構成されている。本作ではランダムに提示された5つの武器から都度選択して攻撃していくシステムとなっており、あらかじめデッキに入れておいた武器からランダムに並べられるという仕組みだ。

ユニット配置から戦いは始まっている

ゲーム開始時にそのバトルにおける勝敗条件が表示される。条件は「相手のリーダーユニットを倒す」「敵ユニットを全滅させる」など様々だ。その後、プレイヤーは自陣(画面右側)の好きな場所に5体のユニットを配置する。他のシミュレーションRPG同様、本作ではユニットの位置が非常に重要なファクターであり、この時点で既にバトルは始まっていると言えるだろう。

スキルカードと位置関係が鍵を握る

こちらが『もう一人の転生者』のバトル画面だ。画面右上に表示された順番でユニットに手番が回ってくる。順番が回ってきたユニットは可動範囲へと必ず移動した後、画面下に表示されたスキルカードの中から1枚選んで攻撃を行う。スキルカードによってダメージや攻撃範囲は全く異なるため、敵と味方との位置関係を把握して適切に選択しなければならない。

「先読み」の重要性

本作のバトルにおいてユニークなのは、キャラクターの移動が強制という点だ。その為、敵の位置と味方の位置、スキルカードの巡り合わせといった時の運も大いに絡むゲーム性となっている。当然ながらどんなに強力な攻撃も当たらなければ何の意味もなく、そうした意味で相手の行動を「先読み」することも装備を整えるのと同じぐらい重要なシステムとなっているのだ。

将棋やチェスのような戦略性

実際にプレイしてみた筆者としては、1回の行動における制限時間の短さも相まって、息をつく間も無く「考える」ことを味わえたというのが感想だ。オートや倍速を使い無心でひたすら回していくような作品とは、明らかに設計思想を異にしていることが伺えた。クリア後には経験値が獲得できるだけでなく、初回クリア報酬やドロップ報酬といった様々な戦利品が待っている。

ユニットと装備を鍛え上げよう

育成を制するものはバトルを制す

『八男って、それはないでしょう！～もう一人の転生者～』の特徴の一つとして、各種育成要素に極めて注力されていることが挙げられる。本作における「武器」はデッキを構成するだけでなく、ユニットに装備させてステータスを底上げすることもできる非常に重要な存在なのだが、本作ではユニットと装備品(武器および防具)を徹底的に鍛え上げることが可能となっている。

やり込み度抜群の育成システム

ユニットおよび各装備品にはレベルの概念が存在し、専用の素材とゴールド(ゲーム内通貨)を消費することで「強化」し、性能をアップさせることができる。さらに、同じ装備・ユニットを素材として使うことで「限界突破」してレベルの最大値が上昇する。極め付けは「進化」で、一定レベルまで育ったユニット・装備を素材アイテムとゴールドを使って飛躍的に能力を伸ばすことまでできてしまう。

新たな戦力を「召喚」しよう

基本的にはユニットや各装備品は「召喚」で入手できる。召喚には魔性石を消費して回せる「プレミアム召喚」と毎日2回無料の「ノーマル召喚」が実装されている。個人的にはガチャではなく“召喚”と命名されているところに、設定を大事にする姿勢が垣間見えた。細かい点ではあるが、システムとしては全く同じだとしても世界観に馴染んでいるどうかというのは重要な部分かと思う。

先行プレイ感想

筆者は『八男って、それはないでしょう！～もう一人の転生者～』の魅力は二点に集約されると考えている。一つは「秀逸な世界設定」である。アニメと表裏一体の世界を舞台にしつつも、決して原作をそのままなぞるわけではないため、新規ユーザーとファンの両方が楽しめる仕様になっている。これはまさに、原作者Y.A先生の完全原案だからこそ実現した強みだ。

もう一つは「キャラ性能に依存し過ぎないゲーム性」だ。戦術性が前面に押し出されたバトルは、デッキ性を採用しながらも、強いユニットを揃えたからといって必ず勝てるわけではないのが特徴となっている。それが「運」にしろ「知力」にしろ、デッキのポテンシャルを最大限に引き出せるか否かは、プレイヤー自身の“ステータス”に大きく委ねられているのである。

ソーシャルゲームをよくプレイされる方はご存知かと思うが、こうした「世界設定」と「(根幹となる)ゲーム性」は、小手先のアップデートではどうにもならない屋台骨にあたる部分である。逆の言い方をすれば、その部分に魅力を感じたということは、作品の基盤そのものがしっかりしていることの何よりの証明だと言えるだろう。

今回の先行プレイでは体験することはできなかったが、ホーム画面では「遠征」や「次元対抗戦」といった気になる文字を確認することができた。こちらは今後のアップデートで追加予定とのことで、バトルコンテンツの拡充などにも期待が持てそうだ。『八男』のもう一つの一面が存分に味わえる本作から、ますます目が離せない。

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基本情報

©Y.A／MFブックス／「八男って、それはないでしょう！」製作委員会
© ViSUALIZE Co.Ltd
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