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2023年10月24日にリリース予定の『ガールズクリエイション-少女藝術綺譚-』の先行プレイレポートをお届け。先行プレイで判明した本作の魅力や注目ポイントをご紹介!

『ガールズクリエイション』ゲーム紹介

実績あるスタジオが開発した色鮮やかでリッチなゲーム体験

本作は2023年10⽉24⽇にサービス開始する、「芸術」をテーマにしたシミュレーションRPGだ。『ミストトレインガールズ ~霧の世界の車窓から~』、『ティンクルスターナイツ』などを手がける「クリエイティブチーム くまさん」×DMM GAMES内製開発チームの布陣で開発されている。PCのほかにDMM GAMESストア(Android)でも配信されるため、プレイヤーそれぞれが自分の遊びやすい環境を選ぼう。

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華やかで魅力的な舞台設定や、偉大な芸術家や芸術作品をモチーフにしたキャラクター、本格的なシミュレーションRPGが味わえるのが特徴だ。DMM GAMESの総⼒を結集したタイトルとのことだが、プレイをとおしてシナリオやバトルの面白さはもちろん、UIやバトルスキップ機能、ゲーム内用語辞典など細部までプレイヤーに最大限配慮されている。まさに一枚の芸術作品のような研ぎ澄まされたクオリティだと感じられた。今回は先行してゲームをプレイする機会をいただいたので、『ガールズクリエイション』の魅力を余すところなくお伝えしていきたい。

『ガールズクリエイション』ストーリー紹介

「芸術」がテーマのシナリオはコミカルでありながら読み応え抜群

舞台は芸術の都「アテネス」、藝術の神によって作りあげられたと言われるその街は、神の力を持つ芸術品によって平穏な生活を享受していた。しかしあるとき人を殺めることを目的とした芸術品「死の芸術」が登場し、人々は危険に脅かされるようになった。プレイヤーは藝術を蒐集保護することを目的とした「夢幻美術館」の館長となり、個性的な藝術家たちや芸術作品から生み出された魂・イマージュとともに、死の芸術が巻き起こす事件を解決していくことになる。

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本作はアドベンチャーパートとバトルパートに分かれている。世界観・ストーリーは、テーマである「芸術」を活かしたアテネスの街並みやそれにまつわる人々の交流を基調としたコミカルな作風が特徴だ。個性豊かなキャラクターたちの掛け合いは思わず笑ってしまうことも多い。そしてただ面白おかしいだけでなく、「死の芸術」に対処する真剣なパートもあり、そのメリハリでプレイ早々から『ガールズクリエイション』の世界に引き込まれた。「死の芸術家」との対立や、記憶喪失の夢幻美術館所属の藝術家「アルテ」はいったい何者なのかなど、複数のシナリオの縦軸が用意されている。さらにメインストーリーの幕間では主人公たち以外にフォーカスした話も用意されており、それらを織り交ぜながら紡がれるストーリーは、美しいタペストリーのように思える。

ガールズクリエイション_先行プレイ04▲ゲーム内用語辞典が充実しており、分からない言葉も調べやすい

シナリオ制作にはKADOKAWAファミ通文庫編集部が全面的に関わっており、プロの作家たちによるハイクオリティなシナリオが読めるのも特徴だ。また音楽を数々の人気ゲームを手がけた作編曲家 ・アサノハヤト氏が担当しているのにも注目してほしい。日常シーンでは場面や雰囲気にマッチし、バトルでは爽やかかつ勇壮な楽曲でゲームを盛り上げてくれる。

『ガールズクリエイション』キャラクター紹介

実在の芸術家をバックボーンにした深みのあるキャラクター描写

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本作の大きな魅力はなによりも充実したスチルや、フルボイスで表現された藝術家やイマージュたちだろう。華やかでかわいらしいキャラクターデザインも特徴的で、あのキャラクターがバトルで活躍する姿が見たい、新しいスタイル(スキン)を手に入れたいというプレイヤーのゲームへのモチベーションを高めている。普段着とは異なる高レアリティの艶やかな戦闘服のギャップや、リッチなオープニングやガチャムービーも見ものだ。プレゼントを行うことで親愛度を深めることができ、それぞれのキャラクターのサブストーリーを読むこともできる。

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実在の芸術家や芸術作品をモチーフにしたキャラクターが登場するが、それはただフレーバーとしての利用ではなく、それぞれのバックボーンに沿って描かれている。たとえば著名な画家であるゴッホをもとにしたキャラクターがいるが、いわゆる「耳切り事件」や生前は作品が評価されなかったという歴史を踏まえ、自己評価の低いネガティブな少女になっている。彼女に付き従うイマージュ・ネイトも、衣装の色合いやアクセサリーの意匠から代表作「星月夜」がイメージ元になっているのだろう。ほかにも妖怪画を多く描いたことで知られる浮世絵師・鳥山石燕も、妖怪好きで和風な佇まいの探偵「セキエン」として姿を見せる。

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ガールズクリエイション_先行プレイ08 ▲藝術家以外のサブキャラクターもストーリーで活躍する

ただ上記した関連性などについては作中では触れられないため、芸術にくわしくないと本作を楽しめないということはまったくない。もし疎かったとしても彼女ら自身の魅力でグイグイとプレイヤーを牽引してくれる。もちろん知っていればリンクに気づいてニヤリとすることはできるが、知らなくても問題ないという塩梅になっている。また本作から興味を持ち、実際の絵画などの芸術作品に触れてみるのもよいだろう。

『ガールズクリエイション』システム紹介

直感的でスピード感のあるバトルは革命的で爽快

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バトルシステムの大枠はシミュレーションRPGだが、いくつかの独自システムの導入がされている。まず特徴的な部分として移動が攻撃やサポートを兼ねていることだ。バトルフィールドをドラッグしてなぞることで、キャラクターの移動経路を決定し、そのルート上にいる敵を攻撃し、味方にはバフを付与するというシステムになっている。戦闘画面に移行するのは「技法」と呼ばれるスキル使用時のみで、テンポがよい。そして攻撃やフィールドに落ちているソウルの獲得で溜まっていく「入魂ゲージ」が100%になると、「入魂」が可能になり藝術家に装備したイマージュとして、凝った演出のド派手な必殺技「絶技」を発動できる。そしてもう1つのシステムとして、ターン終了時にステージの左端が消滅し、逆にターン開始時に敵とともに新しく右端にステージが追加される。それがステージ型のシミュレーションRPGに、WAVE式バトルのような動的な変化が段階的に発生し、より先を読んで行動しなければならないという戦略性を生んでいる。

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オーソドックスなターン制シミュレーションRPGは、自陣と敵陣に分かれ、相手を全滅させるor敵将を討ち取ることでステージクリアというものが多い。またユニットごとに行動権が与えられるため、下手に攻め込むとタコ殴りにあってしまう。そのため開始地点からあまり動かず攻めてくるのを待ち、一体ずつ迎撃するのが圧倒的に有利というゲーム性になりがちだった。本作の開発陣はその問題点に切り込んでおり、解決策として①移動自体に攻撃とサポート効果を付与したり、フィールドにソウルを散らばらせたりすることで、「移動」という行動自体に価値を持たせた。②ステージが徐々に消滅しバトルの状況が変化するため、「移動」しないとそもそも不利になるというシステムの設計。これらのおかげでターン制シミュレーションRPGとして革命的だと言える、攻めが有利なバトルを実現しており、直感的でスピード感あふれる戦闘が味わえるのだ。

メインストーリーは、「ストーリーキー」というメインクエストステージを周回することで獲得できる報酬で解放していく。それだけを聞くとシナリオを読むのにひと手間がかかってしまうと思われる方もいるだろう。しかし本作のバトルステージには「ボスを撃破」「〇人以上生存」というクリアランクがそれぞれ3つ設定してあり、すべて達成することができたらスキップが可能になるのだ。もちろんスキップをしてもクリア扱いで「ストーリーキー」を入手することができる。

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本作のキャラクターレベルは主に戦闘で上げることになるため、レベル上げが必要になる場面があるが、この機能のおかげで時間をかけて周回をする必要がない。育成素材や先述した親愛度を上げるプレゼントもステージクリアで入手できるため一石二鳥だ。つまり毎日のタスクとして「ストーリーキー」を手に入れるという、周回への動線が敷いてあり、スキップ機能のおかげで苦に感じることなく、ついでにレベル上げや素材集めをコツコツと積み重ねることができる。もし「ストーリーキー」要素が実装されていなければ、日々の「最低でもストーリーキー分は周回をしておく」という目的意識も生まれにくいのではないかと考える。またスキップをするにはクリアランクを高めなければいけないので、毎回のバトルが消化試合になることがなく、将来の自分が楽をするために今頑張って戦略を練るという、ゲームプレイに対するメリハリが生まれている。

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またストーリーやバトル以外の要素として「夢幻美術館」に美術品と学芸員を配置し、美術館の再興を目指す「ミュージアム」モードも存在する。美術品を配置すると、美術館のステータスが上昇し、来場者が増加し「感情資源」が生み出されていく。4種類の感情資源は「工房」で組み合わせることで、新たな美術品やイマージュが制作されるというサイクルがある。同じくDMM GAMESが配信中の『艦隊これくしょん -艦これ-』の「建造」や、『刀剣乱舞ONLINE』における「鍛刀」をイメージしてもらえると分かりやすいだろう。美術館の館長という立場をゲームに落とし込んだパートになっているのと同時に、それぞれの美術品には解説がついており、プレイヤーの芸術への興味を引き立てている。

ガールズクリエイション_先行プレイ14▲実在する美術品には、それぞれ解説文が書かれている

『ガールズクリエイション』先行プレイ感想

芸術をモチーフにした魅力的な舞台とキャラクターと、本格的なシミュレーションRPGが味わえる

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今回『ガールズクリエイション』の先行プレイを通して、シミュレーションRPGのゲーム性を分析し、制作された直感的かつスピード感のあるバトル設計。周回のモチベーションを高めるタスクへの動線の敷き方などのゲームデザインの巧みさに唸らせられた。当然「芸術」をテーマにしたシナリオやキャラクターにも見どころが多く、まさにDMMの総⼒を結集したというのは伊達ではないと思わされた。キャラクターや世界観に注目している人、芸術に興味のある方、シミュレーションRPGが好きな人など幅広いプレイヤーにおすすめしたい作品だ。

現在2023年10月24日のサービス開始に向け、公式Xにてフォロー&リポストキャンペーンを開催しているため、ぜひこちらもチェックしてほしい。

『ガールズクリエイション』基本情報

タイトル名 ガールズクリエイション-少女藝術綺譚-
配信日 2023年10月24日
ジャンル 戦略SRPG
価格 基本プレイ無料/アイテム課金制
対応機種 PC/Android(DMM GAMESストア)
会社 合同会社EXNOA
公式サイト 公式サイト
公式Twitter 公式X(旧:Twitter)
権利表記 ©2023 EXNOA LLC
©2023 Studio KUMASAN Inc.
この記事の執筆者
SIGH_icon SIGH
フリーのゲームライター。RPGとADVと猫が好き。
人生を変えたゲームは、科学アドベンチャーシリーズの『CHAOS;CHILD』

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