2020年配信予定の新作アプリ『三國志 新作(仮)』のCBTプレイレポートをお届け。気になるゲームシステムや魅力を余すところなくご紹介!
※記事内容および画像は開発中のものです。仕様は予告なく変更される場合がございます。
『三國志 新作(仮)』ってどんな作品?
「三國志」シリーズ35周年記念作品
コーエーテクモゲームスが誇る、歴史シミュレーションゲームの金字塔『三國志』。シリーズ35周年を迎えた今年、集大成となる記念作品『三國志 新作(仮)』がスマートフォン向けアプリとして待望の参戦を果たす。本稿では、先ごろ行われたクローズドβテストにて本作をプレイした筆者が、詳しいゲーム内容や遊んでみた感想をお伝えしていく。
『三國志 新作(仮)』では、全てのプレイヤーが3D一枚マップで描かれる広大な中国大陸のどこかの都市の君主となり、リアルタイムで攻防を繰り広げていく。各プレイヤーの指揮によって、何千もの部隊が各所で激突するその様は、まるで群雄割拠の時代がスマートフォン上に甦ったかのような錯覚を覚えさせる。
アプリを起動するや否や、側近の盧蓮香がお迎えをしてくれる。都市を発展させ、洛陽をはじめとした主要都市全てを占拠し、中華統一を目指すのが本ゲームの目的…といっても、ゲームスタート時の我が都市はあまりにも貧弱。プレイヤーは出来るところから一つずつ、国を強くしていくことになる。それでは早速「内政」「軍事」そして「武将」の3つに分けて、本ゲームを紹介していこう。
国造りの基盤となる「内政」
都市を発展させて国を豊かに
そもそも本作における「内政」とは、活動の中心である自分の都市を発展させることを指す。都市には「製材所」「石工所」「製鉄所」「田畑」といった施設があり、それぞれ木材・石材・鉄鉱・兵糧といった都市の発展に欠かせない素材を時間経過によって「調達」してくれる。
これらの施設は、前述の素材を消費することでレベルアップさせ、生産効率を大幅に向上させることができる。つまり「調達によって資源を獲得し、その資源によって施設を強化して、さらに多くの資源を獲得する」というポジティブサイクルを生み出すのが、内政の基本的な考え方だ。
その他にも銅銭を徴収できる「民家」や、資源の所持上限を上げる「倉庫」、自都市の耐久力を上げる「城壁」、施設のLv上限を上げる「政庁」といった施設があり、これらを積極的に強化しつつリソース管理をしていく体験は、まさに経営シミュレーションゲームのプレイフィールそのものだ。
繁栄の度合いが目に見えて判る
このように都市の施設を強化していくことで「君主Lv」と「総合力」という指標が上昇していく。君主Lvを上げればたくさんの報酬が受け取れることに加えてどんどん新機能が解放されていくし、都市の発展度合いが目に見えて判る総合力はゲームプレイへの強いモチベーションになっている。
心強い「ミッション」の存在
内政だけでも取れる選択肢がかなり多い本作ではあるが、初心者でも基本的に画面右下に表示される「ミッション」をこなしていけば自然とゲームを進行していけるようになっているため、「三國志」シリーズ初体験の方でも安心してプレイできる工夫がなされているのは非常に嬉しいところだ。
中華統一に向けた「軍事」
最強の軍を作り上げよう
国を大きくしていく過程において、対立する集団との武力衝突は避けて通れない。「軍事」の強化こそが天下統一のための第一歩だ。とはいえ部隊を派遣したくても、肝心の兵がいなければお話にならない。まずは「兵舎」という施設で、兵糧を消費して募兵する所から全てが始まる。なお兵舎をレベルアップすることで収容できる兵士の数を増やせるなど、内政と軍事は極めて密接に関わっていることを覚えておいてほしい。
兵がたくさん集まっても、指揮する武将がいなければ単なる烏合の衆である。派兵できるきちんとした集団にするには、名だたる武将たちの力を借りて部隊を編制する必要がある。武将については後で記すとして、ここでは部隊の説明をしていこう。部隊は主将・副将・補佐からなり、所持している武将の中から自由に選出することが可能だ。
各武将は強力な技である「戦法」や部隊の能力を底上げしてくれる「技能」といった様々な能力を持っており、中でも主将の影響力は絶大。主将の能力によって部隊の傾向が大きく異なってくる。様々な武将同士を組み合わせて、最強の部隊を見つけ出すというのも本作の大きな醍醐味の一つだ。なお「自動編制」機能を使えば、最良とはいかないまでもある程度戦える部隊にしてくれるため、自力で考えるのが難しいという方には是非お勧めしたい。
部隊の運命はあなたの采配次第
たくさんの兵士と優秀な武将からなる部隊を作り上げたら、いよいよ出陣だ。マップを広範囲に広げてみると、様々な場所が確認できるが、今回は街の平和を脅かす賊を懲らしめることにした。目標をタップすると部隊に出撃命令を出せるのだが、命令は部隊ごとに可能であり、各部隊それぞれに違う行動をさせるもよし、全部隊で総攻撃を仕掛けるのもよしだ。
目的地に到着後は、部隊は敵へと自動で攻撃してくれる。主将に編制した武将が持つ「戦法」が発動し、描いていた計略が見事にハマった時の快感などはたまらない。なお本作の戦闘は、部隊の兵科(歩兵・弓兵・騎兵)の相性や、戦法による状態/能力変化など、多くの要素が複雑に絡み合い形成されているため、そのあたりも勘案することでよりタクティカルな体験が楽しめることだろう。
部隊は他にも、各採集場に派遣して資源を得たり、探索地で武将の友好度(後述)を稼いだりさせることが可能だ。…しかしながら、そこは一枚マップに全プレイヤーがひしめく本作。大量に荷物を積んで帰還途中の部隊が、他プレイヤーに襲われるなんてことも…! この一点だけを見ても、本作における軍事力の重要性がお分かり頂けるかと思う。
他プレイヤーとの激しい攻防
ゲームにも慣れ、国も大きくなってきたら、いよいよ他プレイヤーの都市に攻撃だ。他君主との戦闘は賊相手の比ではないため、まとまった数の部隊を出陣させ、全力で立ち向かうことが鍵となる。また当然ながら、逆に他君主が攻め入ってくる場合もあるだろう。そういった有事に備え、予め城壁を強化しておいたり、部隊を「駐屯」させたりして、守りを固めておくこともまた重要だ。
力を合わせて主要都市を攻め落とせ
しかしながら、どれだけ善政を敷き、強大な軍隊を率いたとしても、プレイヤー1人、いや君主1人にできることには限界がある。そんなときに是非とも注目してもらいたいのが「軍団」だ。軍団はいわゆるギルドに当たるもので、入ることで軍団ミッションや軍団商店の利用といった様々な恩恵が受けられる。
そして最も重要なのが「攻城戦」である。軍団は主要都市に対して攻城戦を仕掛けて勝利すれば、その主要都市を占拠することができる。防衛側の軍団と攻撃側の軍団によるド迫力の攻防はまさに圧巻であり、本作における最大の見どころと言えるだろう。なお一応1人だけの軍団を作ることも可能となっているため、ソロプレイ志向の強い方も安心してほしい。
歴史に名だたる「武将」
躍動する個性豊かな英傑たち
「三国志」と聞けば、歴史に名を轟かせる武将たちを想像される方が殆どかと思う。本作には、逸話から考証した「強さ」や「らしさ」を備えた英傑たちが多数登場。全武将に個別のボイスが設定されているだけでなく、戦闘スキルの発動時にはカットインアニメで動き出したりと、シリーズ35年の歴史を感じさせる作り込みとなっている。
武将は「求賢令」「求人令」によって入手することができる。これらはいわゆるガチャに当たるもので、前者は宝玉(石)、後者は銅銭により回すことが可能だ。求人令は回数制限はあるもののゲーム内マネーで回せるし、求賢令に関しては10連で必ず最高レアリティの武将を1体入手と、比較的ガチャを回しやすい仕様だ。
武将を鍛え上げてさらなる高みへ
入手した武将は、大きく分けて3つの方法でパワーアップすることが可能だ。一つは基本的な「強化」で、戦闘に出したり“経験書”と呼ばれるアイテムを使うことでレベルアップすることができる。武将のレアリティが高いほどレベル上限も高く設定されているため、できる限りSSRのキャラを集めておきたいところだ。
「グレード強化」では、専用の素材や銅銭を消費することで武将のグレードを解放し、統率や武力などのステータス毎に能力を底上げすることが可能だ。これらの素材は「修練」と呼ばれる戦闘演習で入手することができる。修練は普段のものとは別個に部隊を作って挑むため、新たな戦法を試しつつアイテムも稼いでおくと一石二鳥かもしれない。
ゲーム中には様々な場所で各武将の「友好度」を得られ、これを用いることで「将星ランクアップ」を行える。ランクアップによって武将の能力が底上げされるだけでなく、一定のランクに達することでボーナスが得られたりする。この友好度は同一キャラの重複によっても入手できるため、被りを恐れずガチャを引くことができるのも地味ながら嬉しい点だ。
CBT感想
以上が『三國志 新作(仮)』のプレイレポートなのだが、ここまでの内容は作品におけるほんの“さわり”に過ぎないということを最後に述べておきたい。技術の「研究」をはじめとして、ここではご紹介できなかったコンテンツが山のようにあったりする。ただ誤解をしないで頂きたいのは、本作は決して初心者お断りの複雑なゲームではないということである。
ゲーム史に残る長寿シリーズであるが故に、『三國志』というIPに対して敷居の高さを感じている方も少なからずいるのではないかと思う。しかし本作を実際に遊んでみれば、スマホに最適化されたUIやミッションなどの丁寧な導線によって、誰でも簡単に三国志の世界に入り込むことができる。シリーズ初プレイの筆者が楽しく遊べたことが何よりの証拠(?)だ。
無論、「全プレイヤーとのリアルタイムバトル」という革新的な変化は、シリーズの熱狂的ファンにも極めて新鮮なものに映るだろう。結果として入門者から上級者までが一様に、同じ中国大陸で国取り合戦を楽しむことができる、それこそが本作が持つ最強の“得物”なのではないかと感じた。「財宝、拠点、そして天下を、この世のすべてを奪い取る」戦いの開戦が、今からとても楽しみだ。
「三國志 新作(仮)」の基本情報
アプリタイトル | 三國志 新作(仮) |
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配信日 | 2020年配信予定 |
ジャンル | MMO戦略シミュレーション |
対応OS | iOS/Android |
価格 | 基本プレイ無料/アイテム課金制 |
開発 | コーエーテクモゲームス |
公式サイト | 「三國志 新作(仮)」公式サイト |
公式Twitter | 「三國志 新作(仮)」公式アカウント |
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