2021年12月16日配信予定の新作アプリ『COUNTER: SIDE(カウンターサイド)』の先行体験会プレイレポートをお届け。気になるゲームシステムや魅力を余すところなくご紹介!
※記事内容および画像は開発中のものです。仕様は予告なく変更される場合がございます。
『カウンターサイド』とは
ネクソンが新たに手がけるスマートフォン・PC向け新作タイトル『カウンターサイド』は、「キャラクター育成」「戦略」「物語」「アニメーション」の全てが融合した全領域抗戦型RPGだ。本作は独創的な世界観と個性的なキャラクター、そして戦略性の高いリアルタイムラインバトルが魅力の作品となっている。
今年7月10日に行われたタイトル発表会以来、大型ビジョンでの広告など積極的なプロモーション展開が行われてきた本作だが、とうとう9月30日より先行体験会が開催、その全貌が明かされることとなった。本稿では実際にゲームをプレイした筆者が、『カウンターサイド』の魅力をできる限り詳しくお伝えしていく。
『カウンターサイド』プレイ動画公開中
『カウンターサイド』ゲーム紹介
あらゆる意味で「シビアさ」を感じるストーリー
まずは本作『カウンターサイド』の世界観から紹介していきたいと思う。今から23年後の2044年、我々が住む現実世界(ノーマルサイド)に、裏世界(カウンターサイド)からの「侵食現象」が発生する。ノーマルサイドを侵攻してくる「侵食体」に、人類が対抗する唯一の手段が異能力者「カウンター」の存在であった。
そんな人類滅亡と隣り合わせの世界で、プレイヤーはカウンターたちを束ねる民間軍事会社「コフィンカンパニー」の社長となり、自社に所属する各小隊の指揮を執りつつ侵食体の脅威へと立ち向かう事になる。…のだが、その内情は賃金未払いで作戦部が解散、艦船はボロ船一つを残して換金済みと、絵に描いたようなブラック企業の様相を呈していた。
そんなどん底企業の債権を丸ごと買い取ったエンジェルのあなたは、分身であるロボットを通してカウンターたちと(極めてビジネスライクな)交流を深めながら、「企業の再建」と「人類の脅威への対処」という、史上類を見ないレベルに困難な“マルチタスク”をこなしていくことになる。
軽く紹介しただけでも設定の尖り方が半端ではないことがお分かり頂けたかと思うが、実際のプレイにおいても冒頭から「残業代」や「超過勤務」といったおよそスマホゲームでは聞いたことのないような単語が散見され、金銭面のシビアさが否が応でも本作がこれまでにないゲームであることを気づかせてくれる。そしてこの非現実的ながらもミクロの部分で妙に生々しい世界設定は、後述する育成システムまわりにも深く関わってくる。
無論、ストーリー上で財政面へ集中的にフォーカスされるのは序盤の説明部分であり、少し話を進めれば「カウンターへの侵食」など極めてシリアスなテーマを軸にした本格的なシナリオが展開される。そのボリュームは、メインストーリーだけでなんと25万字以上(文庫本2.5冊相当)にも及ぶというから驚きだ。要所要所で挟まれる高品質なアニメーションも相まって、ストーリーへの注力ぶりはスマホゲーム屈指のレベルと言えるだろう。
豪華さが目を引くタワーディフェンスバトル
そんな質、量ともに一切の妥協のないストーリーパートを堪能するために、社長として避けては通れないのが、侵食体たちとの手に汗握るバトルだ。本作の主要コンテンツにあたる「メインストリーム」は、シナリオとバトルがセットになった「エピソード」のまとまりで構成されており、ステージをクリアしていくことで自然と物語が進んでいくシステムとなっている。
となれば気になってくるのは、やはりゲームの本丸に当たるバトルシステムだろう。本作の戦闘は、基本的にはいわゆるタワーディフェンスの王道をいくシステムとなっている。編成したユニット(最大8人)をフィールドに出撃させ、波状攻撃してくる敵モンスターたちから護衛対象である味方艦船を守り切れば勝利、というとても分かりやすいゲーム性だ。
もちろん、出費には厳しいコフィンカンパニーゆえ、無制限にキャラクターを出撃させることはできない。ユニットを戦闘に参加させるためには「出撃資源(※時間経過で回復)」と呼ばれるコストを消費しなければならないのだ。ちなみに、既に戦場に出撃しているユニットも、コストを払って再出撃させることで、体力を回復させることができる。
ユニットは基本的に、一度出撃させれば操作いらずで自動攻撃してくれるのだが、出撃指令以外に大きく分けて二つ、プレイヤーが戦場に介入できる要素がある。一つが「艦船スキル」だ。実は艦船は守られるばかりの存在ではなく、任意のタイミングで右下のアイコンをタップすることで、指定した箇所へのレーザー発射など強力な攻撃を繰り出せるのだ。
そしてもう一つは、それぞれのキャラクターが持っている「アルティメットスキル」だ。こちらは必殺技にあたり、キャラのゲージが溜まるとキャラの上に表示されるアイコンをタップすることで発動できる。その破壊的な威力もさることながら発動時に挿入されるカットインはド迫力の一言で、バトルにおける最大の見所となっている。
その他にもクラス相性の存在、地上・空中・万能の3種の攻撃タイプ、有効打撃数の概念など、戦略的な要素に関しては枚挙にいとまがない。しかしながら本作には2倍速や自動操作機能も完備されているため、事前のキャラクター育成さえきちんと行えば、プレイスキルに自信のないライトユーザーでも問題なくクリアできる安心設計となっている。
戦闘にさらなる深みをもたせるSLGパート
さて読者の皆様の中には、「あー、あんな感じね」と、既存タイトルの戦闘画面を想起された方もいらっしゃることだろう。確かにここまでの説明では、ごくごく一般的なタワーディフェンスを豪華にしたものとも表現できるかもしれない。だが本作のバトルパートは、実は「戦闘」だけにとどまらないのだ。
こちらがもう一つのバトルパート「戦域」だ。本モードは、編成された小隊をマスに配置し、味方と敵が交互に行動するというまさにシミュレーションゲームそのものと言えるゲーム性となっている。1フェイズにつき1小隊あたり1回行動することができ、盤上で敵とかちあうと即、前述の戦闘に突入してしまう。
戦闘で勝利すれば敵艦を撃破、敗北すれば小隊が敗走し、「敵ボス討伐」や「指定箇所への到達」といった勝利条件を満たせばクリアとなる。なお、戦闘一回につき小隊の「弾丸」を消費(※特定のマスで補充可能)し、弾丸がない状態で戦闘が行われる場合には自動で敗北になってしまうため、盤面上の位置取りが非常に重要になってくる。
この「戦域」の存在により、「ADVパート→バトルパート→ADVパート…」というマンネリ化しがちな進行に新鮮味が与えられること、そしてシステム上複数の小隊を編成することが必要になってくるため、「強キャラ数人による固定パーティだけを出撃させがち」という問題点が解消されているのは特筆すべき要素と言えるだろう。
100体以上の個性ゆたかなキャラクターたち
そんな重厚なストーリーと豪華さが際立つバトルの主役となるキャラクターたちは、実に100体以上が存在。美少女はもちろんのこと、男性、さらには機械までもが網羅されており、ビジュアルはLive2Dによってダイナミックに躍動する美麗イラストで実装。そして息を吹き込むのは福山潤さんや日笠陽子さんといった超有名声優を含む50名以上の声優陣と、制作陣のキャラクターに対する並々ならぬ想いが伝わってくる。
バトルで活躍させるだけでなく、彼ら彼女らの魅力をもっと知りたいというあなたには、「カウンターケース」や「図鑑」を覗いてみるのがおすすめだ。前者は断片的なカットシーンで構成されるキャラ固有のミニストーリーとなっており、本編では描かれなかったキャラクターたちの一面が垣間見える。後者は“社員紹介”という形で、第三者の目線からキャラクターのプロフィールがコミカルに描かれており必見だ。
キャラクターは主に採用(ガチャ)で手に入れる形となっており、いわゆる常設ガチャを「通年採用」と表現するセンスには思わずニヤリとしてしまう。ただもちろんキャラは入手して終わりではなく、様々な形で育成することが可能となっている。レベル上限突破や所持スキルの強化、装備品など、お馴染みのものは一通り揃えられているが、中でも目を引くのが「年俸交渉」の四文字だ。
こちらは経験値アイテムをキャラに使ってレベルを一気に上げる、ソーシャルゲームとしてはお馴染みのものなのだが、その演出の凝り方が半端ではない。交渉素材を使ってキャラを交渉の場へと引き出し、そこでゲーム内通貨を多く使えばそれだけ交渉が大成功に終わる確率も高まったりと、まるでプロ野球の契約更改さながらのシビアなやりとりが交わされるのだ。
加えて本作には愛社心というゲージもあり、戦闘に勝利したり交渉を上手く運んだりすることで会社への愛情はぐんぐん上昇していく。愛社心が満たされれば全てのステータスが増加するだけでなく、特別な会話付きの「終身契約」まで結べてしまうという、これだけ見ればもはやなんのゲームか分からないほど「会社」という設定にこだわり抜かれている。
また、育成できるのはキャラクターだけにとどまらず、艦船の建造や改造も行うことが可能となっている。艦船によってやられにくさや所持スキルが異なるのはもちろんのこと、「戦域」における移動可能範囲も全く異なるため、キャラ強化とはまた違ったベクトルの恩恵を艦船いじりで得ることができるのだ。
遊び尽くせないほどのコンテンツ
本稿では作品の中心を担う「ストーリー」「バトル」「キャラクター」という3つの軸に絞ってご紹介したが、『カウンターサイド』にはその他にも、特定キャラにスポットライトを当てたもう一つのストーリー「外伝」、放置要素からレイドバトルまでを取り揃えた「ワールドマップ」、育て上げた小隊で他プレイヤーと戦うPVP「ガントレット」などコンテンツが盛り沢山。やり込み派のプレイヤーも納得の内容となっている。
『カウンターサイド』先行体験会感想
先行体験会を通して、あらゆる要素が高次元にまとまっていることが確認できた『カウンターサイド』。だがあえて一つだけ魅力を挙げるならば、「会社」という舞台設定をどこまでも貫き通す姿勢を推したい。
ゲームにおいて不可欠にも思われる仲間や友情といった要素は、少なくとも本作において前面に押し出されることはない。作中のあらゆる要素に“仕事”だからこそ不自然なく盛り込める描写が散りばめられており、「雇用関係」というゲームらしからぬドライさが、ご都合展開に飽き飽きしたゲーマーに強烈なインパクトを与えているのだ。
その上で、根幹部分にあたるタワーディフェンスの可能性を極限まで探っている所も見逃せない点だ。「敵から対象を守る」というどうしても地味な絵面になりがちな部分を、最高峰の演出によってリッチなものにしつつ、「戦域」というSLGパートを絡めて“立体感”を増すことにも成功しているのは見事としか言いようがない。
秀逸な設定と上質なプレイ体験という両輪を備えた「コフィンカンパニー」に欠けているのは、莫大な債権を買い取ってくれるあなたの存在だけである。
『カウンターサイド』基本情報
アプリタイトル | COUNTER: SIDE(カウンターサイド) |
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配信日 | 2021年12月16日配信予定 |
ジャンル | 全領域抗戦型RPG |
対応OS | iOS/Android/Windows |
価格 | 基本プレイ無料/アイテム課金制 |
会社 | ネクソン |
公式サイト | 『カウンターサイド』公式サイト |
公式Twitter | 『カウンターサイド』公式アカウント |
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