2020年12月1日に開催された『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』メディア向け先行プレイ体験会の取材レポートです。気になるゲームの詳細やトークセッションで語られた内容などについて記してありますので、是非ご覧ください。
※画像は開発中のものです
待望の『サクラ革命』体験会が開催!
今や誰もが知る作品となった、ドラマチックアドベンチャー「サクラ大戦」シリーズ。蒸気技術が発達した架空の「太正時代」を舞台に、帝都・東京の平和を守るべく結成された秘密組織「帝国華撃団」の活躍を描いた本作は、スチームパンクな世界観とアドベンチャーパートの結果がバトルに影響する斬新なシステムが熱烈な支持を受け、現在までに累計450万本を記録するセガを代表するタイトルとなりました。昨年には14年ぶりとなる新作『新サクラ大戦』が発売、瞬く間にアニメ化&舞台化が行われるなど、その勢いはとどまることを知りません。
そして今年9月、新たな「サクラ」プロジェクトとして突如発表されたのがスマートフォン向けドラマチックRPG『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』です。「日本、奪還。」をテーマとする本作では、太正100年の日本を舞台に、歌うことも戦うことも“未完”な乙女たちの成長物語が描かれるとのこと。これまでとは全く異なる「霊子ドレス」を身に纏って戦う乙女たちの姿は新時代の到来を感じさせ、また発表会にて公開された冒頭部分を描くスペシャルアニメのクオリティは、日本中のゲーマーたちの度肝を抜きました。
新機軸の「サクラ大戦」シリーズとして、今最も注目されている新作スマホゲームといっても過言ではない『サクラ革命』。現在公式Twitterアカウントでは、メインヒロイン・咲良しのが全国各地で出会う花組の乙女たちが続々と紹介されており、迫るリリースへの期待が大いに高まっています。そんな本作の「メディア向け先行プレイ体験会」が2020年12月1日、開発元のディライトワークス社にて開催されました。本稿では、体験会で明らかになった気になるゲームの詳細や、開発陣によるトークセッションで語られた内容についてお伝えします。
ここでしか聞けない話が満載のトークセッション
今回のメディア向け先行プレイ体験会は、トークセッションと先行プレイ体験の二部構成で開催されました。第一部のトークセッションでは、セガの木原卓プロデューサー、ディライトワークスの岡村光プロデューサー、池大輔開発ディレクターが登壇。『サクラ革命』にまつわる複数のテーマに沿って、ここでしか聞けない貴重なトークが繰り広げられました。
「繋げるためのサクラ大戦から、新しいサクラ大戦へ」
最初のテーマは「プロジェクトの始まり」。なんでもセガ社内では4~5年ほど前からIPをアプリ化しようという流れがあり、当然ながらサクラ大戦も候補に。しかし木原Pは、子供の頃から遊んできた「サクラ」を単純にスマホ化するということに直ぐにはうんと言えなかったそう。しかし『新サクラ大戦』という家庭用ゲームがちゃんと出ることを前提に、「サクラ大戦というIPの魅力を伝えることを主眼にし、現代に繋げるためのゲーム」を作ろうとプロジェクトが始まったとのことです。
開発パートナーを探している中、パートナー候補であったディライトワークスからの熱意のこもったプロジェクト提案があり、その内容を見て、「一緒にやろう」となったとのこと。この時点で既に提案書には「日本、奪還。」という文字が盛り込まれており、これをきっちり守りつつ今に至っているということです。
サクラと舞台、歌劇は切っても切り離せない
続くテーマは「サクラ大戦らしさ」。「今までのシリーズものとは全く別の新しいものを作ろう」という話から始まったという本作。しかしシリーズの一つでもあるため、「らしさとは何か」が真っ先に話題になったとのこと。様々な要素が詰め込まれた「サクラ」にあって、新しいスタッフで新しいものを作るにあたり、全てを盛り込むのではなく“これで行こう”と抽出されたのは、「乙女たちが今を生きることを一生懸命頑張って、舞台で魂をぶつけていく」ことで、これが『サクラ革命』の柱となっているそうです。
サクラと舞台、歌劇は切っても切り離せない存在であり「そこは外せない」という見解は三人とも一致したそうで、ディライトワークス側が担当する開発とセガ側が担当する楽曲とのすり合わせが綿密に行われていることも明かされました。また本作には公演シーンがいくつかあり、ダイジェストのような形で描かれるそうなのですが、にも関わらず脚本の松崎史也さんは最初から最後まで細かい脚本を用意していたとのこと。舞台に実際に立っているからこそ書けるエッジのあるセリフの数々に、池Dは「早く舞台が見たい」という想いが強くなったそうです。
「なりたい自分になる」という想いを持った乙女たち
そして話題は「全国の乙女たち」へ。印象的な帝国華撃団・青ヶ島花組の3人と敵側の大帝國華撃団B.L.A.C.K.との対比は意図されたもので、物語上重要な意味を持つのは勿論、“未完”の3人からは遥か高みにいるエリート集団の大帝國華撃団B.L.A.C.K.が、帝国華撃団を名乗り芸能活動を行なっているからこそ「彼女たちを帝国華撃団として認めていいのか、取り返さなきゃ」という想いがプレイヤーに芽生えてくれれば、とのこと。
また今作に登場するキャラクターはそれぞれ「自分たちがなりたい自分になる」「志を取り戻す」という想いを持っているため、凄く目に力がある子たちなんだろうというところから、キャラクター原案のオハラミサオさんと「目を見たときに印象がきちんと持てるような娘にしよう」というやりとりがあったとのこと。そんな中でもメインヒロイン・しのは特に目力が強いイメージからデザインされたことが明かされました。
良質なSPRGを楽しんだ“かのような”気持ちになれるバトル
最後はシリーズ初となる戦闘システム「コマンドラインバトル」がテーマに。SRPGのバトルシステムをイメージしつつ、スマートフォンに最適化する上でどうすればいいか、開発チームと話し合いながら作られたという本システムですが、そんな本作のバトルパートは「パッと見て操作がわかるようにしよう」というコンセプトからスタートしたとのこと。
そしてサクラ大戦といえばシミュレーションのイメージであり、ガチガチではなく良質なSPRGを楽しんだ“かのような”気持ちになれるシステムにしたいというのが3人の共通認識だったそう。そのため位置取りに重きが置かれていたり、乙女たちの位置関係でキャラクターの個性が発揮されたりといった、ターン制バトルでありながらもSRPGのエッセンスを凝縮したシステムになったそうです。
本作への意気込み
興味深い話の連続に時間があっという間に過ぎ行く中、惜しくも終了のお時間に。最後に、お三方から本作への強い意気込みが語られました。
木原P「ディライトワークスさんのキャラクターへの思いやサクラ大戦への思い、開発力を信じてここまで作ってきました。間も無くサービス開始ということで、皆さん御期待のほどよろしくお願いいたします。」
岡村P「サクラ大戦らしさとは何かを開発メンバー一同考えながら、新しいサクラとして作ってきたタイトルです。そして、色んな乙女が出てきます。その中で皆さんが好きになってくれる乙女が一人でもいてくれたらなと思っています。」
池D「松崎さんと一緒に作ってきた物語と、セガの皆さんと考えてきたキャラクターが、一人でも多くのお客様に楽しいと言ってもらえるといいなという、その想いだけでやっています。これもまたサクラとしてアリかなと思ってくれたら有り難いです。」
プロジェクト発足当時の裏話や普段なかなか聞くことのできない現場目線のトークなど、貴重な話題が盛り沢山だったトークセッションは、出席者からの大きな拍手で幕を閉じました。
「サクラらしさ」に満ちあふれた先行プレイ体験
ストーリー
続く第二部は、待望の『サクラ革命』先行プレイ体験。ゲームを開始するやいなや画面に映し出されたのは、燃え盛る戦火の中、咲良しのと統星プラナがしのぎを削り合う死闘。バトルのチュートリアルを兼ねた壮絶な戦いの先に待ち受けていたのは「この日——日本が、死んだ。」という衝撃的な一文でした。
開始5分で受けた衝撃で、ストーリードリブンなゲーム性が売りの「サクラ」らしさが早くも浮き彫りに。興奮冷めやらぬ中流れてきたオープニングムービーでは、まるでアニメのようなクレジット演出とたくさんの乙女たちの凛々しい姿を目の当たりにし、これから始まる「日本、奪還。」の旅への期待は最高潮!
冒頭のシーンから1年ほど時を遡り、『サクラ革命』の物語は主人公・大石義孝(女性主人公選択時は、大石由良)が、警視庁所属の新米巡査として新帝國劇場へと赴任するところから始まります。何も聞かされていない彼が困惑しつつ中に入ると、そこには大帝國歌劇団B.L.A.C.K.の魅せる圧倒的なパフォーマンスに民衆たちが熱狂する姿が。
16年前の帝都大厄災により使えなくなった蒸気併用霊子機関に代わり、「ミライエネルギー」を推し進めて日本を繁栄に導いた吉良首相の新帝都タワー稼働宣言に、会場の熱狂は最高潮に。しかしそこに突如、謎のバケモノが襲撃。民衆たちがパニックになる中、毅然と立ち向かう大帝國華撃団B.L.A.C.K.のメンバー。主人公は吉良首相の命により、急遽彼女たちの指揮を取ることになります。
その後はまるでジェットコースターのような怒涛の展開。衝撃的な事実が次々と明らかになっていくのですが、それは是非ゲームの中でご確認を。青ヶ島へと飛ばされた主人公。渡された神器と1枚の写真を手に、命からがら着陸した先には、ひとりの初々しい少女の姿が。間髪入れず流れる「次回予告」の演出に、本作が「サクラ」であることを改めて感じさせられます。
ここから先はスペシャルアニメでも描かれた通り、咲良しのや青島ふうかとの出会い、今はまだ何者でもない彼女たちによる帝国華撃団の立ち上げ、そして神器を取り戻し、花組隊員を募り、みんなを元気にするために全国各地を巡る旅への出立が描かれます。
今回の先行プレイでは有難いことに、その先に当たる第一章・九州編も触らせて頂けることに。幼馴染のあせびや(のちの)九州花組の面々との邂逅にはひたすら心躍るばかりだったのですが、ネタバレ防止のため今回は数枚のスクリーンショットを記載する形でご紹介させて頂ければと思います。
バトル
本作は前述の通り「コマンドラインバトル」を採用。コマンドバトルとシミュレーションを組み合わせたような戦闘で、プレイヤーは司令として乙女を指揮し、部隊を勝利に導いていくことになります。主なコマンドは3種類あり、一歩前進して攻撃を行う「進撃」、その場で攻撃して“気力”をためる「奮撃」、攻撃したあと一歩引き、防御を行う「退撃」から好きなものを選択します。
各キャラクターは目の前の敵を攻撃する「ダイレクトタイプ」、敵を攻撃する位置によってダメージが減衰される「スポットタイプ」、長い射程を持つものの打たれ弱い「シュータータイプ」に分かれているため、隊員たちのタイプを考えてコマンドを選び、敵と適切な交戦距離をとることが重要になってきます。
そして、『サクラ革命』のバトルにおける最大の見所が「必殺攻撃」です。気力ゲージを100%まで溜めることで発動できる本コマンドの威力は、破壊的なまでに絶大。何より発動前に拝むことができるキャラクターの個性が爆発したカットインには、「サクラ」というシリーズの魅力が凝縮されています。
他にも属性相性の存在や、シリーズ恒例の“かばう”も用意された「特別指令」など、シミュレーションRPGの要素を色濃く反映した戦略性の極めて高い内容となっています。ただ一方で倍速機能やオート機能も完備されており、あまりゲームが得意でない方でも、戦力さえ整えればサクサク進めうるゲーム性を持ち合わせていることも伺えました。
またサクラ大戦シリーズといえば、ドラマチックパートの結果がバトルに影響するシステムがあまりにも有名ですが、本作でもそうした要素は健在です。戦闘開始前の会話パートでは時折選択肢が出現、その結果によってバトル中の隊員たちの気力の上昇率が変わってくるため、攻略の鍵は「乙女の心をつかむこと」と言っても過言ではありません。
育成・その他
部隊(パーティ)は先鋒3名+控え2名+友軍1名の6名で構成されています。また各隊員には「霊子護符」と呼ばれるアイテムを装備することでステータスを底上げしたり、特殊な効果を付与したりできます。なお気になる乙女たちと霊子護符の入手方法ですが、基本的にはガチャによって獲得することになりそうです。
そしてRPGとは切っても切り離せない育成要素ですが、FGOをプレイしている方であれば非常に馴染み深い育成システム、といえば読者の皆様には伝わりやすいかと思います。レベル上限の解放や技能・必殺攻撃の強化、「霊子護符」のレベルアップなど、もはや説明不要とも言える内容となっています。
ストーリーとキャラクターへの比重が極めて高い「サクラ」ゆえ、育成要素において目新しさはないながらもクセのないシステムを選択したのは英断のようにも思えます。また今回は体験できませんでしたが、隊員たち一人ひとりとキャラ会話も楽しめるようで、こちらにも大いに期待したいところです。
まとめ
苦境にありながらもひた向きに前へと進んでいく乙女たちを描いたストーリー、露出依存の萌えとは一線を画す「個性」を徹底的に立たせたキャラクターという、多くのファンが「サクラ」に求めていた要素を実現しつつも、スマホという特異なプラットフォームにゲームとして上手く落とし込んだ『サクラ革命』は、シリーズの新時代の到来を予感させるに十分な内容でした。サービス開始を目前に控え、プレイを切望する声が日増しに大きくなっている感のある本作。今一度スペシャルアニメを見返しながら、来たる12月15日を楽しみに待ちましょう!
『サクラ革命』の事前登録情報
9月2日より『サクラ革命』の事前登録キャンペーンが開始されました。事前登録者数は現在既に30万人を突破しており、ガチャ30回分の霊子水晶を初めとした様々なアイテムが全員にプレゼントされることが決定しています!
事前登録のやり方
『サクラ革命』の事前登録は、以下の方法で行うことができます。
① | 公式サイトから入力フォームにメールアドレスを登録 |
---|---|
② | Twitterの公式アカウントをフォロー |
③ | LINEの公式アカウントを友だち追加 |
④ | 予約トップ10で登録 |
⑤ | GooglePlayにて事前登録 |
⑥ | AppStoreにて予約注文 |
『サクラ革命』事前登録特典一覧
事前登録者数 | 特典 |
---|---|
1万人達成 | 霊子水晶 150個 乙女のキセキ 2個 |
5万人達成 | 霊子水晶 合計300個 乙女のキセキ 合計5個 スタートダッシュの支給品(※7日間ログインで「霊子水晶150個」) |
10万人達成 | 霊子水晶 合計450個 乙女のキセキ 合計10個 |
15万人達成 | 霊子水晶 合計600個 乙女のキセキ 合計15個 スタートダッシュの支給品(※7日間ログインで「霊子水晶300個」) +「サクラ革命」先行プレイ体験会開催 with 田中公平・岸本萌佳 |
20万人達成 | 霊子水晶 合計750個 乙女のキセキ 合計20個 +シナリオ・松崎史也作による『サクラ革命』朗読劇の上演 +「帝国歌劇団・青ヶ島花組」ライブ出演 |
30万人達成 | 霊子水晶 合計900個 乙女のキセキ 合計30個 スタートダッシュの支給品(※7日間ログインで「霊子水晶600個」) +「白上フブキ」「宝鐘マリン」声優起用 |
『サクラ革命』の基本情報
アプリタイトル | サクラ革命 |
---|---|
配信日 | 2020年12月15日配信予定 |
ジャンル | ドラマチックRPG |
対応OS | iOS/Android |
事前登録 | あり |
価格 | 基本プレイ無料/アイテム課金制 |
会社 | セガ/ディライトワークス |
公式サイト | 『サクラ革命』公式サイト |
公式Twitter | 『サクラ革命』公式アカウント |
Original Game © SEGA / © DELiGHTWORKS