遊戯王デュエルリンクスの第5回KCカップにおいて、優秀な成績を収められた「KingHalo」さんの使用デッキレシピと回し方、インタビューをお届けします。是非トッププレイヤーのデッキとその胸中をご覧下さい！
| 第5回KCカップ上位者リンク(敬称略) | ||
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 MARCH(世界2位) |
 アローラ(世界4位) |
 しもん(世界6位) |
 きめるる(世界7位) |
 KingHalo(世界8位) |
 シュウヘイ(世界9位) |
KingHaloさんご紹介
| KingHalo |
プレイヤー名 | ▶︎KingHalo | ||
|---|---|---|---|---|
| ツイッター | ▶︎@KingHalo55555 | |||
| YouTube | ▶︎本人の解説動画はこちら！ | |||
KingHaloさんは歴戦の古豪リンクスプレイヤーで、初回のKCカップでアジア1位を取ったこともあるほどの実力者です。
今回もその実力を遺憾なく発揮し、見事世界8位の好成績を収めています！
KingHaloさんインタビュー
大会を終えて
KCカップお疲れ様でした！！
今回のイベントを走り終えた、現在の心境をお聞かせください。
素直に嬉しいです。
自分は初回のKCでアジア1位を取らせていただいたんですが、そこから半年ほど引退しており復帰してもなかなか結果が出せず。
自分でも言ってはいましたが完全に過去の人だったので、今回のKCで再びトッププレイヤーに返り咲くことができたのかなと感じています。
本当は1位を狙っていたのですがあまりにも3位以上と差がついてしまったので金アイコン狙いに切り替えたのでそこは少しだけ悔しいです。
それでも最低限の目標には到達できたと思っているので本当に嬉しいです。
今回の1位ボーナスは世界大会の切符でしたから、上位争いはいつも以上に過酷でしたね。
そんな大会で世界でトップ10は本当に素晴らしい成績だと思います！
イベント中はどんな心境だった？
走ってる最中はどんなことを考えながら戦っていましたか？
今回は珍しく序盤からトップ層に位置して走り続けたので、ポイントを簡単に落としたくないので気軽に対戦を開始することができずにいました。
ジリジリとした戦いが続いたので、肉体的と言うよりは精神的に苦しかったです。
いつボーダーが動くかわからない状態は疲れちゃいますよね。。。
大会の終盤はどう動きましたか？
特に最後の24時間は1時間毎にランキングを確認しながら数戦こなして休憩を繰り返していたのでほとんどデュエルせず。
そして寝ずに緊張状態を保たないといけなかったので胃が痛くなりました。
緊張しっぱなしの状況は、実際にプレイしてなくてもめちゃくちゃ疲れそうです(｡>﹏<｡)
長い戦い本当にお疲れ様でした！！
今回の環境について
大会の環境はどうでしたか？
今回のKCカップはいろいろなデッキがいて、大会中戦いづらそうにしてる方もチラホラ見かけましたが…
個人的には素晴らしい環境だったかなと。
空牙規制前は3日間で一番後攻出したやつが優勝するクソゲーだろと思っていたのですが規制と新パックのおかげで見事なバランスになったと思います。
空牙は相変わらずの制圧力は保ちつつも、実はダイナ以外で2000打点以上を抜けない脆さが生まれましたし、代わりに台頭したヴァンパイアはヒーローに弱かったおかげで暗鬼がまた環境トップに復活、アマゾネスは相変わらずのいやらしさが。
総じてプレイングが森羅空牙全盛期よりも格段に求められるようになったのでやりごたえはすごく感じていました。楽しかったです。
ということは、大会開催直前のルール改正や新弾は良い方向に影響した感じですかね？
はい。それも、かなりの影響があったと思います。マーメイルは残念でしたが、最新パックの汎用カードは確実に環境に影響を与えていましたし、空牙も絶妙な匙加減で弱体化していたので。
規制前の空牙は本当に強力なデッキだったので、Bo1の今大会に残っていたら景色が一色になってしまっていてもおかしくありませんでしたからね。
森羅のように完全に潰す感じではない、絶妙なナーフが今の楽しい環境を作り出すことに成功したんですね٩(๑>◡<๑)۶
最後に
この記事を見てくれた方に一言お願いします！
おかげさまで金アイコンを再び獲得することができました。
この場をお借りして、応援してくれた方、一緒に走ってくれたメンバー、KC前の通話で調整に付きあてくれたフレールさん、ぱなせさん、かれんさん、ひなきちさん、そして僕の所属する黒船のメンバーにお礼を言わせていただきます。
本当にありがとうございました！
KingHalo式ヴァンパイアデッキ
| メイン |  22 15 6 1 |
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| エクストラデッキ | ||||
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| モンスターカード | 枚数 |
|---|---|
| ヴァンパイアスカージレット | 1 |
| 牛頭鬼 | 2 |
| クリボール | 1 |
| ヴァンパイアの眷属 | 2 |
| ヴァンパイアの使い魔 | 2 |
| ヴァンプオブヴァンパイア | 1 |
| ヴァンパイアグレイス | 2 |
| 堕ち武者 | 3 |
| 魔法カード | 枚数 |
| ヴァンパイア帝国 | 2 |
| エネミーコントローラー | 2 |
| ヴァンパイアデザイア | 1 |
| ヴァンパイアの領域 | 1 |
| 罠カード | 枚数 |
| ヴァンパイアシフト | 1 |
| エクストラ | 枚数 |
| M・HERO闇鬼 | 3 |
| サイバーエンドドラゴン | 2 |
ヴァンパイアデッキの採用スキル
| 所持キャラ | スキル | ワンポイント解説 |
|---|---|---|
 キース |
バンデット | 【一言】 ライフを自ら大幅に削るデッキなので採用。スキル効果にチェーンする事ができず、発動すれば確実に相手の伏せを奪う事ができる。 |
ヴァンパイアデッキの解説
ここからはKingHaloさんご本人がデッキの採用理由や各環境デッキに対するプレイングを解説してくれています。
KingHalo式バンデヴァンプの大会戦績
| 最終DP | デュエル数 | 勝率 |
|---|---|---|
| 64268 | 376戦220勝 | 58% |
持ち込んだ理由
宜しくお願いします！
まず、空牙は先攻後攻で勝率が変わりすぎる（安定しない）上に弱体化、アマゾネスは自分が使っても《王女》が引けない、沈黙は先攻初手で《沈黙》が立つ確率が38％、何もできないが18％（自力で計算したので間違っているかも）な時点で安定しないから無理、ヒーローは嫌い、UAは引いていないということで、消去法で先攻後攻どちらでも安定するヴァンパイアを選択しました。
墓ゾネスも用意はしていましたが結局使わずこれ一本、構築も変えていません。
デッキのこだわりポイント
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デッキ総数22枚、《牛頭鬼》《サムライ》5枚体制です。ここに関しては細かく計算し、実際に回してみてしっくり来る割合を探しました。
絶対に初手に欲しいカードではあるのですが、逆にこいつらがハンドに重なってヴァンパイアモンスターがいないハンドもシフトを構えられずにかなり弱いのでそこのバランスに気をつけました。
スカージレットを採用！
あとはおそらく誰も採用していなかった残念URの《スカージレット》ですね。こいつのおかげで自分からバンデットラインに入れやすく、上手いプレイヤーは速やかにその時点でフリーチェーンカードを使ってくれるので実質《ハリケーン》です。
さらにミラーで唯一の2000打点超え、相手のセットした《使い魔》《眷属》を寝取って墓地リソースを許さない点も強いです。《ヴァンプ様》の餌になるのでそこだけは注意が必要ですが。
こいつのおかげで勝った試合も死ぬほど事故って負けた試合もありましたがここまで来たら信じて使い続けようと思ってクビにしませんでした。ありがとう《スカージ》。たぶん《クリボール》か《グリムゾン》の方が強いぞ。
スキル選択に関して
サイバー流が流行っていましたが確実に流行るアマゾネスに対して強く出れるバンデットを採用しました。
理想のムーブをすれば能動的にLPが1500になるので（《眷属》で《シフト》サーチ、《シフト》で《使い魔》蘇生、《眷属》で《領域》サーチ、《領域》コストで《使い魔》蘇生でちょうど2500払えます）他のデッキに対しても使う機会は多かったです。
特に上手いプレイヤーほどバンデットを計算して殴らずにエンドしてくれるので、デュエルスピードを落とす効果もあって非常に強かったです。
プレイング指南
対アマゾネスのプレイング
| バンデットがあれば奪って突破可能 | ||
|---|---|---|
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バンデットにより「有利」
アマゾネスに関してはバンデットがあるので基本的に有利。
《スカージレット》や《デザイア》、《領域》を使って《グレイス》に打たれた《カナディア》《底なし》を貫通しながら急襲を割って、残り一枚をバンデットするプランを取れれば安定して取れました。
対空牙団のプレイング
| ワンキルさえ防げば勝ち筋は豊富 | ||
|---|---|---|
| リソース勝ち | デッキ切れ | カウンター |
鬼門は後攻ワンキル
空牙に対しては相手の場に《ウィズ》しかいない状態を作って毎ターン《帝国》効果に《ウィズ》を投げさせ続ければ勝てます。時には《グレイス》2体を使ってデッキ切れ勝ちのプランを取ることもありました。
他にも《ダイナ》に《ヴァンプ様》を打って寝取って《ドンパ》パンチでワンキルなど勝ち筋が多く、後攻ワンキルさえ阻止すれば有利です。
対マスクDのプレイング
| ワンキル阻止札2種類 | |
|---|---|
| こいつらに |
かかってる |
苦手！！
ヒーローは苦手です。
ヴァンパイアの効果でライフコストを払うので、《闇鬼》《聖杯》で基本的に死にます。《クリボール》《エネコン》を引いて、《マスク》2枚持たれていないことをお祈りしましょう。
《闇鬼》が止まれば《ヴァンプオブヴァンパイア様》で寝取って終わりです。
対ヴァンパイアのプレイング
| 帝国とシフトがかなり重要となるマッチ | |
|---|---|
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プレイングで差をつけろ！
ミラーに関しては様々なプレイングがあるのですが、基本的には先攻後攻ともに《ヴァンパイアシフト》から入るのが基本です。《シフト》を使わない方はアド差で負けます。
あとは《帝国》効果にチェーンして《シフト》の発動を狙いましょう。
ひとつ重要なプレイングがあって、お互いに《帝国》を貼っている場合に《帝国》効果で、自分は手札からヴァンパイアを切ると相手の《帝国》が反応しません。
このテクニックで、相手の《帝国》チェーン《シフト》を回避して勝った試合がいくつもありました。
対沈黙魔導のプレイング
苦手！！
沈黙相手は事故お祈りで。《沈黙》が立つと上手いプレイヤーが相手だとまず無理です。
逆に沈黙魔導プレイヤーは、打点を手札を伏せたり伏せなかったりで2000に保っていればだいたい勝てます。《サムライ》に《沈黙サイママ》で自爆特攻して《LV8》を出し、バトルステップ中に《ゲーテ》で《使い魔》《眷属》を攻撃表示にすれば、それだけで勝ちです。試してみてください。
ただ、先程述べたように先攻で沈黙が立つ確率はたぶん38％なのでそこまで劇的に勝率が低いわけではないので割り切りました。
KCカップ世界8位「KingHalo」デッキ&インタビューまとめ
復活の優駿
見事世界8位を獲得された「KingHalo」さんのインタビューとデッキ解説はいかがでしたでしょうか？
細かい計算に基づいたデッキ構築や綿密なプレイング、多くのヴァンパイア使いにとって非常に有益な情報の数々だったと思います。
また、KingHaloさんは今回使用したデッキの解説動画も投稿しています。
もっと詳しく突っ込んだ事情が知りたい方はぜひKingHaloさんの動画をご参照ください！
▼KingHaloさんの動画はこちら
世界8位の最強ヴァンパイア解説！！！
KingHaloさん、この度は取材を受けてくださり誠にありがとうございました。今後のご活躍も応援しております！！
お前らもう俺のこと一発屋とかサクリだけの人とか呼ぶんじゃねえぞ！！！！！！
嬉しい！！！笑 pic.twitter.com/S8bJiD9ay1— King Halo (@KingHalo55555) 2018年9月11日
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